
やはり、大魔神はいいですね。
子供の頃から大好きだったんですよ。
多分、私ら世代は皆TVとかで観たと思うんすよね~。
大魔神・大魔神怒る・大魔神逆襲の三作で終了してしまいましたが、どれも素晴らしいです。
悪い家老や殿様の悪行で苦しめられたり虐げられた人々の願いを受け、山の神様阿羅羯磨が大魔神となり懲らしめるという、基本的には同じ内容です(笑)
ですけど、当時の時代劇のベテラン監督達が作った映画なんで時代劇としてキチンとしてますし、出てる俳優さんも大映の看板役者ばかりなんすよ。要は大映として本気で作った映画なんすよね。
もっとも俳優さん方は「怪獣映画なんて恥ずかしい」という事で嫌々だったそうですが。
んで、特撮用のミニチュアも時代劇のセット作りのノウハウが盛り込まれ、ホント素晴らしいです。
して、音楽も伊福部昭。荒ぶる山神の猛威にバッチリあったスバラシイ音楽です。
時代劇で基本的なストーリーは同じ3本の映画となれば、どうせ水戸黄門的な金太郎飴感なんだろと思われるでしょうが、ちゃんと3本とも飽きずに観れちゃうんですよね~。
一本目は家老の謀反で山に逃げ落ちた御姫様の祈りで魔人さま発動です。
悪家老左馬之助を殺した後も怒りが収まらず、村人まで手に掛けちゃう大魔神さま。
そだよね~日本の神様だものそう簡単に鎮まらないよね と思ったら御姫様の涙で鎮まっちゃいます。
二本目は隣国の極悪武将の無法に苦しめられた村人と巫女さんの祈りで魔人さまプンプンプリプリです。モーゼの十戒の如く湖を割って悪事を懲らしめに行く大魔神、痺れます♪
あぁ魔人様は若い女性の言う事しか聞かないのかと思いきや、三本目は硫黄採掘に囚われた樵達を救ってほしいと願う、その倅たちの祈りで荒れ狂います。
吹雪の中の大魔神がなんとも幻想的でゴザイマス。
いやね、ほんと完成度高いすよ。
私ゃそんなに特撮に詳しい訳じゃ無いですが、思うに大魔神の荒れ狂うクライマックスに特撮が集中するストーリー構成の勝利だと邪推致します。
途中に静かに山とか祠に鎮座する阿羅羯磨に悪者がチョッカイ出して怒りに触れたりするシーンが途中に入りますが、基本的に大魔神に変化して悪人を懲らしめるのが終盤だけなので其処に全力を集中できたからなのかな、なんて思います。
普通の対決ものの怪獣映画じゃこうはいかないと思うし、それに大魔神の微妙な大きさ(4.5m)がまた絶妙なんすよね。
東宝のサンダ対ガイラも特撮の名作ですが、あれもゴジラ等の巨大怪獣と違って小さなサイズとしたことでミニチュアの作り込みが大変効果的だったと言われてます。
今の若い世代の人にゃ合わないかもしれませんが、ジさまバさまと一緒にTV時代劇観て育った世代にゃモロハマりな映画であり、大映の特撮の最高峰だと俺は思います。
魔界転生が深作欣二のにリメイク品が全く及ばなかったように、大魔神もオリジナル超えるのは難しいと思います。平成ガメラは稀有な例なんだと思います。
願わくば、今のCG技術で今風に・・・・・なんてのは御容赦頂きたいです。ヲッサンの懐かしき良い思い出にくぎを刺さないでほしい(^_^;)
大魔神カノンなんてTVドラマも数年前に有ったようですが・・・・・
Posted at 2013/09/15 01:00:29 | |
トラックバック(0) |
本とか諸々 | 日記