「昔のカメラって、どうなっているの?」と息子からの突然の質問。
昔のカメラ=フィルムカメラ
ということは知っているのですが、生まれたときからデジカメの息子ですから、
・撮ったらすぐに見られる
・何枚でも撮れる
というのが当たり前で、
フィルムが12枚撮り、24枚撮り、36枚撮りの3種類で、現像して印画紙に焼かなければ見られないと教えてあげただけで軽くカルチャーショックを受けたようです。
今は何も考えず夜でも昼でも写せますが、フィルムに感度があって簡単では無かったとか、暗いところでも使いやすい大口径レンズが良いとか、高校時代に写真一筋だった頃を思い出し、語りが入ってしまいました(汗)
息子も少し興味を持ってくれたみたいだったので、高校時代の愛機をひっぱり出してみました。
CANON A-1
今は亡き祖父から譲ってもらったものです。
祖父は、戦前から写真を趣味としていて、よく、押入れで現像したりしていたそうです。
だからなのか、実家には父や叔母達のスナップ写真が、昔のわりにたくさんあります。
私が高校で写真部に入った時、祖父から借りて使っていましたが、借りる機会が増えて、遂には借りっぱなしになることもしばしば。多分、自分が使いたいときに無くて不便を感じたのでしょう。
「これ、使え。」と望遠レンズと標準ズーム、外付けストロボなど一式を譲ってくれました。
この後、ちゃっかりEOSの新品を自分用に買っていました。祖母に、新しいカメラを買う理由が出来たから、早速買ったのでしょう(笑)
私も新しいカメラが良かったと思いましたが、結果的にはこのカメラが良い勉強になったと思います。
私の出身高校は、カラー写真を自前で現像できる装置がありました。(これ、かなり画期的なことでした。)恩師が作ったものです。
そんなカラー写真の先生と、白黒の写真が得意なカメラに詳しい先生が顧問で、どちらの設備もそろっていて、作品によってはカラー/白黒を使い分けることが出来る恵まれた環境でした。
私が入った年から、写真部=オタクのイメージを払拭するのを目標に、学校の部活を追いかけて、部活中のみんなをモデルにした写真を撮り、学校の廊下に飾って見て貰っていました。
部活で汗を流す姿は、まともに授業を聞いていないようなクラスメートがカッコよく見えたり、何よりそんな自分の姿を見ることなんてないので、意外と好評でした。
こちらとしても、作品展に出す写真を撮ることが出来て、写真部を認めてもらうことも出来て一石二鳥!
今、有名になっている写真甲子園が始まったのもこの頃。
そんな、写真に明け暮れていたころの相棒がこのA-1です。
久々に電源(露出計とプログラムAE用)を入れると電池が虫の息。
フィルムと一緒に電池も買って来て交換。
このカメラは使わないとシャッター鳴きを起こすのですが、やはりその症状が・・・。こうなるとオーバーホールが必要なんですよね。
使えるようにして、息子にマニュアルフォーカス一眼レフ講座開始。
ファインダーで見える仕組み、絞りで被写界深度を体験させたり、光の入り具合を見せたりしながら、シャッタースピードと絞りの関係を教えたり、レンズを外してシャッターを切りっぱなしにして、フィルムに光が当たる仕組みを見せたり、今のデジカメではなかなか出来ない遊びを教えてあげました。
この角度で見るレンズが好きな私。(これはデジイチで撮ったものです。)
この50mm F1.4と24mm F2.8は、ホント世話になったなぁと(・∀・)
写真展で賞ををもらった写真、冬期間の屋内の部活動の写真、演劇部の写真、クラスの集合写真、女の子の写真・・・?、ほとんどがこの2本だったはず。
祖父が使っていた標準ズームは、1年生の時にいきなり入選した作品でお世話になったし。
思い出たくさんのカメラです。
少し、息子に貸してありますが、現像して出来上がる写真を見てどんな感想を言うか、ちょっぴり楽しみです。
Posted at 2012/04/07 20:28:37 | |
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