スイッチカバーにダイノックカーボン貼り付け

ステアリング裏側に２箇所あるメクラ蓋をはずします。６角ボルト２本を抜くと、エアバックモジュールを引き出すことができます。
このときエンジンはかけっ放しにしているのは、コラムの両側のボルトをはずすためにハンドルを回転させる必要があるためです。ボルトが外れたら、エンジンを止めて、ACC　OFFにします。エアバックモジュールのコネクタをはずすときにはバッテリー端子をはずすべしという人がいますが、その必要はありません。標準作業書にもそのようなことは書いてありません。IGN　ONにしない限り、エアバック関連の通信は停止していますので、間違って動作することはないのです。静電気や残留電圧でも動作しません。都市伝説の一つですね。

エアバックのコネクタは黒いロック用のつめを持ち上げてから引き抜きます。コネクタを抜いた状態でIGN　ONすると、コントローラーにエラー履歴が残り、インジケータが点灯してしまうので、決してキーONしてはいけません。間違えてキーONしてしまった場合には、ディーラのコンサルト端末で、エラーをクリアしてもらうことになります。

ステアリングをシャフトから引き抜くには１９ｍｍのナットを軽く緩めステアリングを前後にゆすってはずしやすいようにしてから、ナットを完全にはずします。この手順を守らないと、ステアリングを引き抜くときに顔にあたって怪我をします。

コラムカバーは樹脂のつめで引っかかっているだけなので、２箇所あるつめを少し外側におしながら引き抜きます。

スイッチカバーは３本のビスで留まっています。オーディオスイッチも３本のビスでとまっているのでこれをはずし、約３０ｃｍ四方のカーボンシートで型取りします。

中性洗剤で部品表面についた油分を洗い流してから、カーボンシートの貼り付けを行います。
ドライヤーで暖めながら貼り付け、巻き込み分を残して余分な部分をカッターとはさみで切り取ります。

余ったシートをコラムカバーの内側に貼り付けて、ビビリ音防止に活用しました。コラムカバーの上部には最初から不織布のようなものが低級音防止用に貼られていますが、下のほうは何もなくぺらぺらなので、これが共振しているようです。

逆の手順で組み立てて完成。エアバックをはめるときに、クラクションを鳴らしてしまうので、深夜の作業はやめましょう。