先回の更新から少し間が開いてしまいました。
製作が停まっていたわけではなくて、ブログ更新が止まってました(笑)
実のところを言うともう既にほぼ完成してるんですけどね。
さて、先回ボディをクリアコートしましたので、それが乾くまでに他を進めることにします。
仮組みした際に、リアサスが設計上の不具合でタイヤがはみ出す為、ブレーキディスクを取り付けずに組むと丁度良くなるとお伝えしていましたが、その際にトレッドが狭くなった分、サスペンションのパーツ、特に画像のトーションビームの両脇が干渉します。
このため、干渉する部分を削っておきます。
調整が終わったら、シャーシ関連の部品を塗装します。
とは言えどもほとんどがセミグロスブラックで他はシルバー部分が少し。
基本的には塗り分けしやすいパーツ分割になっています。
組み立てるとこの通り。パーツ点数が少ないわりになかなかリアルに仕上がります。
樹脂製ガソリンタンクの表示まで再現されているのには少しビックリ。
なお、パーツ同士はかなりはめ込みがきつい箇所が多いので、ホイール固定用の軸など塗装しないほうが良い部品もあります。
このあたりは仮組みしつつ塗装をする/しないを検討してください。
お次は内装に取り掛かります。
まずはインパネですが、このキットはインパネに最上級グレードのGツーリングレザーパッケージにハイグレードナビとセットでオプションとなっているヘッドアップディスプレイが再現されています。
ところが、このオーディオ部分はSやGグレードに標準となっているCD付AM/FM異型オーディオが再現されてしまっています。
すなわち、実際にはありえない仕様になってしまっているんですね。
しかも、ステアリングは革巻仕様(G以上、ただしS以下でも用品で装着可)になっているのに、クルーズコントロールスイッチ(G以上に標準)は付いていないと言うエラーが。
よって、内装に関しては次の選択肢が発生することになります。
①ヘッドアップディスプレイを生かし、オーディオをHDDナビに改修し、クルコンスイッチを作り
Gツーリングレザーパッケージにする。
②ヘッドアップディスプレイをオミットし、クルコンスイッチを作りGツーリングにする。
③ヘッドアップディスプレイをオミットし、ステアリングをウレタン仕様にしてSツーリングにする。
④ヘッドアップディスプレイをオミットし、Sツーリングに用品の革巻ステアリングを装着した
車輌にする。
⑤気にせずそのまま(笑)
下に行くほど手間がかからないわけですが、私はあえて①で行くことにしました。
そこで、オーディオをハイグレードHDDナビに改修する必要があります。
そこで、こんな風に改修してみました。ハイグレードHDDナビはモニター周りのスイッチの形状が異型オーディオとよく似ているのでその部分は生かし、真ん中を四角に削ってプラ板で作った枠をはめ込み、ナビ風の処理にします。
最初に紹介した通り、パーツ点数の削減の為か内装はシート座面一体成型のバスタブ形状になっています。
ただ、金型技術の向上は著しく、かつてのバスタブ内装と違い、その再現度はかなり向上しており、形状に対する不満はほとんどありません。
ただ、インナドアハンドルは省略されてしまっているので、プラ板にて追加工しました。
別成型のシート背面はフロントには押し出しピンが目立ち、リアシートは背面裏側が別パーツのため合わせ目が非常に目立ちます。
これを光効果パテにて修正し、エッチングソーでヘッドレスト下限部分に溝を切ることでヘッドレストが別パーツに見えるように加工します。
賛否両論のシート座面一体成型ですが、そのおかげかフロントシートの背面は裏側まで一体成型されており、見た目のリアルさと言う点では結構悪くないレベルにあります。押し出しピン跡の修正はそれほど大変ではありませんので、この方式を採用したメリットは充分感じられます。
トノカバー部分は平板な表現になってしまっているため、実車の構成を元にスジ彫りを追加しておきます。特に前端部は実車では金属製の巻き取り部分(プリウスのトノカバーは格納する時にロールカーテンのように巻き取るタイプ)になり、クロムメッキ処理がされている部分ですので、ここで筋彫りを追加しておくと跡の塗りわけが非常に楽になります。
それと、フロアと一体成型されているセンターコンソールの前端部ですが、写真だとわかりにくいと思いますが丸と四角のスイッチのようなものがついています。
こうなっているのは実はGツーリングレザーパッケージ(四角がシートヒータースイッチ、丸がアクセサリソケット)と最廉価のL(四角は目くら蓋、丸はアクセサリソケット)だけで、他の中間グレードは全て四角い小物入れになっています(アクセサリソケットはセンターコンソールBOXの中にある)。
私はGツーリングレザーパッケージで製作していますのでこのままでOKですが、SやGで造られていらっしゃる方はここの修正が必要になります。
キットでは見事にスルーされているクルーズコントロールのスイッチですが、プラ板で作成して追加しておきます。
なお、レザーパッケージは他のグレードと違いレーダー追従タイプになりますので、ステアリング正面右側にそれ用のボタンがあるため、スジ彫りを追加しておきます。
いきなり塗装完了w
キットのインストではミディアムグレーでの塗装指示になっていますが、プリウスのカタログではもう一つのアクアの方がイメージカラーとなっています。
プリウスの場合、外装色に関わらずミディアムグレーとアクアが選べますので(但し、Lグレードはミディアムグレーのみ)、どちらで作成してもエラーは発生しませんが、私はプリウスのイメージに合う爽やかさのあるアクア内装をチョイスしました。
アクアはプリウスの為に開発された新しい内装色で、やや水色がかった明るいグレーです。
表現としてはMr.カラー#35明灰白色1をベースに#117RLM76ライトブルーを混ぜてやや青みがかった独特のグレーを表現。
インパネアッパーなど色の濃い部分は#36RLM74グレーグリーンと#40ジャーマングレー、セミグロスブラックを混色して再現しました。
また、シルバー部分は実車は高輝度シルバー塗装になっているので、エナメルのフラットアルミで再現します。インナドアハンドルも高輝度シルバー塗装ですので、ご注意下さい(メッキじゃありません)
HDDナビに改修した画面部分にはカタログからエコドライブモニターの画像を取り込み、MDプリンタでデカールを作成して貼り付けてあります。
それと、自作でフロントのシートベルトバックルとリアシートベルトを追加してあります(ガラスからよく見えますからね)。バックルは1mmプラ板から、シートベルトは0.14mmプラペーパーから作成してあります。
ひとまずこれでシャーシと内装は完成。ボディも乾燥しましたので研ぎ出し作業にかかります。