今年の年末年始は伊豆大島で過ごしました。
2011/12/31
朝はいつも通り、氷点下のキーンと冷えた朝でした。
フロントガラスに付いた氷の結晶。
船の時間に遅れてしまっては旅行に行けなくなってしまいますので、分単位のスケジュールをこなします。
伊豆大島までは色々な行き方があります。
羽田、調布飛行場からの飛行機、大型汽船、そして高速ジェット船。
大人だけれあれば、夜出発し朝到着する大型汽船での船旅も良いのですが、小さい子供が居るので今回は高速ジェット船を選択しました。
高速ジェット船は、朝の便と昼の便があります。
朝の便だと大変になってしまうので、昼の便を選択しました。
ワンコをペットホテルに預け10時に自宅を出発しました。
当初は車で行くことを考えていましたが、船が出る竹芝桟橋付近は専用駐車場はなく、コインパーキングや世界貿易センタービルの駐車場を使用しなくてはならず、3日間で駐車場代だけで1万円くらいかかってしまいます。
そのため、荷物は多くて大変ですが電車で行くことにしました。
守谷からつくばエクスプレスに乗り、通常ならば秋葉原で山手線に乗り換えて浜松町に行くルートが最短ですが、大きな荷物を抱えベビーカーを押す身としては秋葉原乗換は大変なため、新御徒町で都営大江戸線に乗り換えて大門へ行くルートを選択しました。
11時半ごろ大門に到着しました。
ここから徒歩10分程で、伊豆諸島、小笠原諸島への玄関口、竹芝桟橋に着きます。
いつも仕事で来ている浜松町から伊豆大島へ行くことができるなんて不思議な気分です。
12時ちょっと前に竹芝桟橋へ到着しました。
竹芝桟橋12:40発の高速ジェット船に乗船しますが、30分前には乗船のための手続きをしなければなりません。乗船手続きも難なく終え待合室で出発まで待ちます。
10分歩いた先には浜松町の雑踏が広がる場所にありながら、離島への玄関口、竹芝桟橋は既にのんびりとした雰囲気が漂っています。
しばらく経って、伊豆諸島から戻ってきた高速ジェット船が着いたとのアナウンスがあり乗船口に向かいます。
まずは1階の乗客から乗り込みます。
我々は2階のため、後から乗り込みます。
高速ジェット船は3隻あり行きはピンクの船体の「セブンアイランド愛」に乗りました。
大きさはそれほど大きくありませんが、エンジンは飛行機のような音がします。
それもそのはず、このジェットフォイルの正式名称はボーイング929-115であり、ジェットエンジンを積んでいます。
竹芝桟橋と「セブンアイランド愛」
座席分だけ料金が発生しますので、我々は2座席確保し、子供2人は膝の上にしました。
大島までは1時間45分(直通の場合)なので、それくらいの時間であれば大丈夫かなと。
低速走行中は普通の船と同じでプカプカ浮いていますが、高速走行に入ると海面から離水し水中翼を使って、海の上を飛びます。
最高時速は80km/hまで出るそうです。
高速走行中は海面に接していないため、波の影響が少なくて快適に過ごせます。
ただし、まれに大型海洋生物(クジラとかイルカとかですね)に接触したり、接触を回避するために急旋回することがあるため、安定した高速走行中でも用がないときには席についてシートベルトを締めておく必要があります。
船旅のように甲板に出て…なんてことしたら吹っ飛ばされてしまいますので(笑)(←注:甲板には出ることができません)基本的に着席したまま過ごします。
12:40 竹芝桟橋発
しばし、東京のビル群からお別れします。
海上から羽田空港を眺めます。
5分おき位に離陸、着陸を繰り返しています。
写真には撮れませんでしたが、すぐ頭上を通過する飛行機のお腹を見ることができました。
富津岬付近では、第2海堡?のすぐ横を通過します。
荷物を満載した貨物船や、タンカー、LPG船などいろいろな船を追い越します。
館山を抜けると外洋に出ます。
波が少し荒くなり、船も多少揺れます。
この付近が、大型海洋生物との接触が多いエリアになります。
外洋に出てからしばらくして伊豆大島が見えてきました。
14:25大島到着。
伊豆大島には、元町港と岡田港という2つの港が定期船の発着港になっていて、その日の天候や風向きによって変わってきます。
この日は岡田港に到着しました。
そのことを知らず、てっきり元町港に着くものとばかり思っていたので、元町港の地図を頭に入れていたため岡田港の付近の事は全然分かりませんでした。
とりあえず歩いていると、トヨタレンタカーの案内を持ったおじさんが居たので助かりました。
今回の相棒は、パッソセッテです。
見た目はそんなに大きそうに見えませんが、室内は広くて便利な車でした。
でも、ISTと比べると乗っていて面白みがない車でもありました。
ちなみに、なぜか「わ」ナンバーのサビサビな軽トラを借りているカップルなんかもいましたが、あればウケ狙いだったんでしょうか(笑)
あと、何気に面白かったのが、伊豆大島を走る車のナンバーは全て「品川」ナンバーだったことです。
田舎の高級車が見栄をはるためにわざわざ「品川」や「練馬」などのナンバーを取得しているのを見かけますが、伊豆大島の車を見ていたらその行為が滑稽に思えてきました。
後で調べたのですが、伊豆大島は島全体が三原山であると言って良いようです。
町は海沿いにポツンポツンと点在し、町から内陸に向かうとすぐに上り坂になり、それが三原山の裾野のようです。
車で行くことができるのは、外輪山の頂上までであり、そこから雄大なカルデラが広がりその中心辺りに内輪山があります。
カルデラ~内輪山までの移動手段は徒歩しかないので、そこがハイキングコースとなっています。
まずは岡田港を出発し、元町港方面へ向かいました。
町並みは、同じ離島でも沖縄のような異国感はなく、寂れた海沿いの町といった感じでした。
元町港付近から外輪山への登山道へ向かいました。
御神火茶屋というところがあり、そこで一時車を止めて景色を眺めました。
しばらく景色を眺めた後、今回お世話になる大島温泉ホテルへ向かいます。
途中で、三原山外輪山展望台があったので車を止めて眺めてみたら、そこには想像を絶する雄大な景色が広がっていました。
写真を撮っている場所が、外輪山の頂上で、そこからカルデラが広がり、その先に見えるのが三原山の内輪山になります。
16時頃、大島温泉ホテルに到着。
夕食前に温泉に浸かりました。
露天風呂からは、先ほど三原山外輪山展望台で見た風景が広がっていました。
この写真は、浴室の上階にあるレストランからの眺めです。
これとほぼ同じ風景を露天風呂から眺めることができます。
夕食は明日葉(アシタバ)がふんだんに使われた料理を美味しくいただきました。
子供たちが寝た後、深夜再び温泉に浸かりました。
露天風呂から眺める満点の夜空がきれいでした。
部屋に戻り、みんなが寝静まった時、WI-FIに気付き久々にネット環境に接続できた時に新年を迎えました。
2日目に続く。