殺さずの誓い…逆刃刀だ

もうずっと前に、度々ブログネタにしながらも(過去ログ→■、■、■)結局劇場に足を運ぶのを忘れてしまったので(最近こういうの多し…>_<)、今頃レンタルＤＶＤ借りて観ました、『るろうに剣心　RUROUNI KENSHIN』

まぁ、覚悟はしていましたし、実際評判はそれほど高いモノではなかったと思います。
だからでしょうか。
それほど、悪くないじゃん♪って感じ。
特に剣心役の佐藤健氏をはじめとする、剣客たちの殺陣がカッコイイ！

ストーリーが原作通りじゃなくても、詰め込み過ぎのキャラクターも、キャスティングも、イロイロ仕方ないコトだと思います。そもそもマンガ・アニメの実写化ですから、目を瞑らなきゃならないコトは多いのです。
でも、あの迫真の殺陣で帳消しできると思います。
なにしろ斬り合いが見せ場のアクション映画なんですから、殺陣がショボかったら何もかも台無しですよ。
だから、この映画は殺陣を見るべし！(^o^)


以降、原作マンガからのファンがそれでも言いたい、マニアックな独り言です。ネタばれ多いですけど、今さらですよね。
いつものように、何のことやらサッパリ┐(´д｀)┌=3な人はスルー推奨です。

○キャスティングに関しては、「じゃあ誰がいいんだよ？」と言われても、具体的に挙げられるほど俳優に詳しくないので言えませんけど、メインの男性陣は個人的には皆よかったですね。
特に観柳・香川照之氏のキレっぷりは清々しかったですね(^o^)　出番は少なかったけど斎藤・江口洋介氏はカッコよかった。
女性陣は…言いますまい…(^_^;)

○その斎藤・江口洋介氏はカッコよかったんですけど、バトルが全然なかったのが不満です。牙突もカッコ悪かったし。ワイヤーアクションで、ふわっと飛んでシャンデリア落とすだけって…(>_<)　ガトリング砲ぶっ壊すくらいの猛突進をやってほしかった…。
あと最後に観柳をボコってやらなきゃダメでしょ(^o^)

○刃衛・吉川晃司氏も殺陣は素晴らしかったんですけど、もっと人斬りを楽しむ異常性を前面に出してほしかったかな。「うふふ」笑いもなかったし、人を斬って「この感触…いいねぇ」もほしかった。心の一方を自分にかけて、「我…最強なり！」もなかったし…。

○意外や意外、左之助・青木崇高氏もキャラに合っていてよかったですね。ただ斬馬刀で剣心と戦う時、もうちょっと超重武器・斬馬刀のもの凄い威力を演出してほしかったですね。空振りして地面を叩いても、刀身がめり込むどころか土煙りもおきないって、重くもないただの長い板っきれにしか見えません。

○再三書きますけど、剣心・佐藤健氏の殺陣はカッコよかったです。るろうにモードと抜刀斎モードの切り替えも上手かったし。ただ、幕末の暗殺業の頃、もっと描いてどれだけの人を斬ったかというのを、もうちょっと強調した方が良かったのでは？とは思います。巴の婚約者(名前忘れた…＾＾)一団だけしか描かなかったですからねぇ。
その巴の婚約者、斬っても斬っても何度も立ち上がってくるのは、もはやお笑いかよ?!な感じ。あれでは、一撃で決められない剣心の腕が悪いみたいに見えてしまいますよ。

○弥彦・田中偉登氏は、士族の出という設定も変更されたのか、ただの近所の子汚いガキって感じで残念(>_<)　もうちょっと小ざっぱりしていた方が良かったのでは？　
番神・須藤元気氏は特殊な体術も武器もなく、ただのケンカが強いだけの人になっていて、なんで観柳の傍にいるような人物なのか判らない感じで、コチラも残念。
外印・綾野剛氏は外印である必然性が皆無でしたけど(^o^)、これはこれで普通に腕の立つ剣客で、短めの刀での接近戦という戦法でキャラが立ってましたね。
でも、そもそもこの３人は、原作から持ってくる必要がほぼなかったような…(^_^;)

○やっぱりトンデモバトルマンガの定番、ワザの名前を画面に出すというのは実写ではしないんですかねぇ…(^o^)　最後に「双龍閃」だけは、剣心がボソッと言いますけど。

などなど、そんな感じ。
どんなに原作と映画は違うと判っていても、やっぱり原作ファンはイロイロ口うるさくなりますね(それがマンガ原作の実写化だと特に)。