スーパーチャージャー分解検証記録
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
ジャンクのスーパーチャージャー【S/C】の分解が出来ましたので各ベアリング及びスペーサー等の検証を行いました。 あくまでも個人的な分解記録ですので興味の無い方はスルーして下さい。
分解したS/Cは再びヤフオクで購入した低価格のOH前提のジャンク品で、ブーストアッププーリ46㎜が装着されていました。 手でプーリを回すとブロワーが接触して回りません。 多分高回転時の高温で焼嵌で固定されていたギアが緩みずれたのでしょう。 【焼嵌とは金属に熱を加えて膨張させてから一気に圧入して固定させます。 冷えると金属が収縮してガッチリと金属同しが密着します。】
2
分解してみて以外でしたのはギア側のオイルシールは両側とも弾力性がまだ有り使えますね、無理に取替えなくても良いと思いました。 個人的にはこのギアを溶接する事は避けた方が良いと思いますね。 何故ならベアリング【樹脂が使われている】及びオイルシールが溶接の高熱で破損するリスクが高いからです。 どうしてもギアを溶接したいのでしたらシャフトの熱を逃がす方法を施してから行いましょう。 あくまでも個人的な感想ですので気にしないで下さい。
3
2枚のブロワーは右側の下の一部を除けば擦り傷は無い状態です。 本体サイドの両面は無傷な状態で引掛け傷は有りません。 現在使用中のS/Cのブロワーよりも程度は良いです。
4
4個のベアリングは全て【KOYO】製です。 手で回すと「ガリガリ」と異音がしてガタも有りますので交換が必要です。 ギア側の2個のベアリングは一般的な物ですぐに手に入るのですが、プーリ側の大小の2個のベアリングは残念ながら規格外のベアリングです。 多分S/C専用ベアリングで特注品です。 各メーカーのカタログで調べて見ても同等品は在りません。 また各ベアリングにはワッシャーが入れて有ります。
5
ギア側の2個のアンギュラアベアリングは汎用品の【7202】を使用しています。 ワッシャーはナット側には1枚、焼嵌側には2枚入っていました。 入れ方としては刻印が見えないように圧入して下さい。 方向が決まっています!
アンギュラアベアリング
外径:35φ 内径:15φ 幅:11.0㎜
ワッシャー
外径:18.6φ 内径:15.0φ 厚さ:0.1㎜
このベアリングはすぐ手に入ります。
6
プーリが装着されているベアリングは規格外の【83B532】ですので残念ながら購入できません。
規格外ベアリング
外径:43φ 内径:15φ 幅:16.0㎜
ワッシャー
外径:42.5φ 内径:19.8φ 厚さ:0.5㎜
スプリングワッシャー
外径:42.5φ 内径:30.3φ 厚み:0.7㎜
7
プーリが装着されている逆側の小さいベアリングも規格外の【83B479】ですので、これも購入できません。
規格外ベアリング
外径:34φ 内径:15φ 幅:12.0㎜
ワッシャー
外径:33.5φ 内径:19.7φ 厚さ:0.5㎜
スプリングワッシャー
外径:33.7φ 内径:21.5φ 厚さ:0.7㎜
8
最後はギア側の左右のオイルシールです。 良い製品を使用しているのかまだ硬くなくて再利用が出来ます。 【壊れるのを承知で取り出して構造を確認した為、写真の物は再利用は出来ません。】
オイルシールUE型 茶フッ素
外径:30φ 内径:15φ 幅:7.0㎜
同等品が有ります。 武蔵オイルシール工業 UE15307
以上が測定結果の値ですので興味の有る方は参考にして下さい。
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