YouTubeで懐かしいCMを見た。日石レーサー100のCMである。ボキャブラ天国で「セーター逆!」という作品があったことを覚えている人もいらっしゃるだろうか。あのCMを見て、当時乗っていた昭和58年式サニーにもレーサー100を入れてみたのは恥ずかしい思い出である。当然、同乗者から「車替えた?」と訊かれることなどなかったし、私自身が違いを感じることもなかったw
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現在は出光カードを持っている関係で出光でしか給油をしていない。そして、レギュラー仕様にもかかわらずハイオクを入れている。明らかに無駄遣いなのだろうが、何となく…だ。私が他社のガソリンを入れない理由は単純に決済だけの問題。だから、最近話題の「
ハイオクガソリンも各社共通の汎用品 」ということを聞かされても、別に腹は立たない。しかし、特定のブランドのハイオクに何らかの思い入れを持って給油してきた人にとっては裏切られたという気持ちになるのも頷ける。いくつかの別系統のスタンドをスルーして、警告灯表示に怯えながら、お目当てのスタンドまで走行した経験がある人も少なくないだろう。ようやく見つけたスタンドの価格設定が、スルーしてきた別系統スタンドよりも割高なのにショックを受けつつ、諦めて給油した経験だってあるかも知れない。それはただ只管に贔屓のブランド・商品にこだわった結果である。それなのに「ハイオクも汎用品だよ」「中身はどれもほぼ同じだよ」「そういう情報は必要があれば開示するよ(=必要ないと思ってたよ)」と言われてもねえ。喩えはアレだが、ドトールとスタバ、タリーズとかで同じコーヒー豆を使った同じコーヒーを、違う名前と「当社独自の製法と味わい」みたいな宣伝文句で売っているような感じだ。それで納得する消費者って多いだろうか?
も一つは話題のGo To キャンペーンね。4連休での需要を見越して前倒しすると発表したところ、想像を遥かに上回る反対意見が殺到。しかも、折悪しく新型コロナウイルス感染者が激増中。どうする気かと思っていたら、東京を除外する形で軟着陸を試みてきた。まあ、
過去最多の感染者が出ている東京 を発着点とする旅行は、現時点では積極的に推奨すべきではなかろう。
ただ、この決定を受けて
旅行業者が悲鳴を上げている とか。確かに、旅行業が新型コロナ禍での外出自粛で相当のダメージを受けていることは分かる。でもさ、そんなことを言い出せば旅行業だけじゃないよね。飲食店(健全な飲食店ね。接待を伴う飲食店は別の話。)や小売業だって倒産しているところは多々ある。何より感染者を受け入れている医療関係者だって、病床確保のために業績が悪化している上、オーバーワークを強いられている。青い光で照らされたって何の足しにもならないだろう。糅てて加えて、世間からの心ない差別まで受けている。正に踏んだり蹴ったりである。一方、旅行ってのは娯楽にすぎない。娯楽とは非常時にどうしてもしなければならないモノではないはずだ。曰く「なぜ東京だけなんだ」「国には早くきちんとした知らせを出してほしい」って、「人口密集地である首都東京で過去最多の感染者が出ているから」だし、「状況の推移を観察してきて、現段階では『東京を除外せざるを得ない』と判断した時点でそう伝えた」わけでしょ。気持ちは想像に難くないけれど、窮状にあるのは旅行業だけじゃないんだって。旅行業を守るために感染を拡大・拡散させるのはどう考えても違うと思う。一時は潤ったとしても、その後に致命的なダメージを受けることになるんじゃないかな。旅行業だけではなく、日本全体がね。国の言い分は「三つの密を避け、感染予防策を万全にして旅行に行ってくれ。」である。仮に感染拡大が起こったとしても、旅行した人間と受入側の責任にされるだけである。そして、誰も責任を取ることなく有耶無耶(ホテルや旅館は世間の非難に晒されて廃業に追い込まれるかも知れないが、それで誰かが救われるわけではない)になってしまうのだ。全く冗談ではない。
何か好き勝手を書いてしまった。言い訳みたいになってしまうが、石油小売業、東京在住の人たち、旅行業者に対して含むところがあって責めているつもりはない。ただ商売人として「訊かれなかったから黙ってたんだよ(≒訊かないお前らが悪いんだよ)」という姿勢はおかしいと思うし、感染拡大リスクと観光振興のどちらを優先するかは自明なんじゃないかな(自明であってほしい)と思うのだ。「両立」だの「両輪」だのって言葉は美しいけれど、実行するのは難しいものだ。都内在住の人だって、心ある人は「今はまだその時期ではない」と納得していると思う。…でも、不快になった人がいたらご容赦願いたい。
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爺放談 | ニュース
Posted at
2020/07/18 09:52:15