
「余程前世に悪いことをしたんだろうな…」と思うほど仕事が集中した今月前半。ようやく大きな波を乗り切った。今日は、月曜締め切りの提出文書が二つほぼ手付かずで残っているだけで、比較的のんびり過ごせそうである。
娘を部活動に送った帰りにコンビニに入ったところ、またこいつが目に飛び込んできた。CarGoodsMagazineのSEV特集号である。何度か書いているように、私はこのSEVなるものを全く信用していない。科学的根拠も示さず、具体的にどう変化するのかにも言及せず、法外に思える高価格設定の商品なのだ。
何故、そのような物が淘汰されることもなく売られ続けているのか、ただただ訝るしかない。しかし、とても製品を買って試すような財力はない。…ということで、毎回この特集号を買ってしまうというわけだ。何か、相手の術中に嵌まっているような気がしないでもないがw
今回の付録SEVは「SEV TABLET TWIN」だそうだ。名前だけ見たときは、携帯端末に貼って通信状況を向上させたり、目への刺激を和らげたりするのかと思ったが、単に形状がタブレット(板状)だというだけらしい。な~んだ。
※まだ開封もしていない状態だが、実物はデジカメの記録媒体くらいの大きさらしい。
少しだけ感心したのは、長年使い古されてきた「腕に載せてペットボトルを持ち上げて体感」という件が見当たらなかったこと。ま、そろそろ提供側も他の表現を求めたくなる頃だし、ライターにも矜持はあるだろうしね。ただ、具体的な効能を示していないのは今回も徹底している。以下は、付録SEVの使用法を紹介している部分からの抜粋である。
(1)「~比べてみるという使用法もある。」
(2)「~比較するといいだろう。」
(3)「~体感の違いを試すことができる。」
(4)「~体感の変化は想像以上に分かりやすいからだ。」
(5)「~体感もチェックしてみるといい。」
(6)「体感すれば~楽しくなることは間違いない。」
何頁も紙面を割いている割に、具体的な効能が一切書かれていないというのは、それが出なかったときの責任問題を回避したいからだろうね。そもそも効能があるのかどうかも怪しい。原理が分からないものによる変化を、どのように測定しているのだろうか。最早、「御利益のある壺」と変わりがないようにしか思えない。また、(4)のように書かれると、
「当然変化が出るはず。変化を感じられないのは自分がおかしいのか。いや、自分は正常だ。変化は必ずあるのだ。感じるまでやるぞ。…おお、これかな。変化しているような気がしなくもないと言えなくはないではないか! やった、効果があったぞ! 自分は正常だったのだ! エイドリア~ン!」のように自己洗脳・陶酔してしまう人が出てこないとも限らない。
「理屈なんか分からなくても、効果があるんだからいいじゃないか!」という考え方も確かにある。効果が本当にあるのなら、それでも一向に構わない。しかし、その効果が目に見える形で、多くの人が納得できるような「公正なデータで開示されていない」ことが問題なんだよね。ネット上には素人を装って、この手のオカルトグッズを褒めちぎっているサイトが散見される。コメント欄とかを見ると、不自然なまでに肯定的コメントで埋め尽くされていたり、「使ってから批判してください」的な管理者コメントがあったりする。でも、私は臆病なので原理不明なものには手を出したくないし、貧乏なので効果と値段が不釣り合いなものにも手を出したくない。
使い古されたフレーズだが、信者と書いて「儲」けである。「信じる者は救われる」などとも言うが、足下を掬われるのでなければいいなと思う今日この頃である。
Posted at 2018/11/17 10:16:38 | |
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