今日早朝、「のと里山海道」で野球大会に参加するために移動中だった中学校のバスと、対向してきたワゴン車が正面衝突したという。結果、中学1年生2人が命を落とす悲しい結果となった。
不謹慎な書き方だと思うが、初報以来、ワゴン車に非があってほしいと思っていた。万一、バス側の落ち度であったなら、また正義面したマスゴミが学校を相手にがなり立てることになると思ったからだ。しかし、ニュースによれば運転していたのは保護者であり、センターラインオーバーしたのはワゴン車側とのこと。マスゴミの学校叩きにも若干ブレーキがかかるというものであろう。
最近、「ブラック部活」なんて言葉が台頭している。平日も朝練に始まり、放課後も18時・19時まで部活動。土日も返上して練習や大会参加…。生徒にとってもハードだが、それを指導、管理、引率する教員の負担は非常に大きいと思われる。今回のケースだって事故が起きたのは朝6時40分。中学校の立地や大会開催地を考えると、おそらく学校集合は6時前だろう。大会が16時頃に終わるとして、学校帰着は18時頃だ。休日にもかかわらず12時間超の勤務である。今回、運転手を務めていた保護者にしても、消防士とのこと。当直夜勤を終え、早朝から運転手として駆り出されていたのかも知れない。自分の息子の部活動サポートとは言え、ハードすぎるスケジュールではないか。しかも、過失はほとんどないとしても、自分がハンドルを握る車に乗せた息子のチームメイト2人が命を落としているのである。心の傷の深さは想像するに余りある。そこまでして、休日の部活動ってしなきゃならんのかな?
権利意識に凝り固まった人の中には、「部活動顧問だって教師の仕事だろ?!」とか「自分で希望して教師になったんだろ?!」ってなことを言う輩もいるだろう。確かに、部活顧問も職務上の分掌なのだが、それはあくまで「勤務を要する日」の「勤務時間内」についての話のはずだ。また、教員採用試験について調べてみても、「部活動」などという試験項目を掲げている都道府県は皆無である。
閑話休題。ニュースなどでバスとワゴン車を見ると壊れ方が半端ではない。自動車専用道路を70~80km/hで走っている車同士が正面からぶつかった際の衝撃の大きさが窺えた。あくまでも個人的な想像であるが、センターラインをオーバーしてきたワゴン車は、制限時速を超えていたかもしれない。フル乗車に近いマイクロバスがそれほど飛ばせるとも思えないが、その重量故に回避や制動面で不利であった可能性もある。怪我をした生徒や保護者、顧問達の回復と事故原因の究明が待たれる。その間に、ニュースバリューを求めた莫迦マスゴミが暴走しなければいいなと思う今日この頃である。頼むから、亡くなった生徒の親とか祖父母とかに「現在の心境は?」なんて訊かないで欲しい。普通の人類なら、訊かなくても想像できるはずだから。
亡くなった2名の生徒のご冥福を衷心よりお祈りします。

あんまり品のいいワゴン車じゃないね。スモーク貼ってるし、変なアルミ履いてるし…。
Posted at 2016/10/09 07:54:21 | |
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