我が子に「悪魔」と名付けた夫妻、役所で説得されるも強行
昔、日本国内でもあったよね。そのものズバリ「悪魔」と名付けようとして、一度は受理されたのだが、後に申請が却下されたとかで、裁判沙汰になってなかったっけ? インタビューを受けた親が「悪魔という名でいじめられても、それを撥ね返す強い子になってほしい」とか「マイナスをプラスに替える力に」云々と言っていた記憶がある。結局、違う名(やっぱり悪魔を想起させる名だったが…)に落ち着いたようだが、その後両親は離婚、親権者の父親は何かやらかして逮捕。その子は孤児院へ…という流れだったように思う。
確かに、生まれたばかりの子供には判断力もないし、意思表示の術もない。だから親に命名する権利というか義務がある。でもさ、子供って親の所有物ではないと思うんだよね。自分の好みとかノリで付けた名前で、子供が苦労したり、歪んでしまったりする可能性に考えが至らないのだろうか。その名にどれだけ深い思いが込められていようとも、周囲の人間達全てがそれを理解するとは限らない。それに「名は体を表す」という言葉もあるではないか。もし、自分自身がその名前でも、平気で生きていけるのだろうか。ま、そう思うから付けるんだろうけど、所詮は仮定・想像でしかない。現実を体験するのはその子供なのだ。
ハイキュー!! 43巻の幕間マンガで「幸せを運ぶ子」だから「運子」と名付けよう的なネタがあった。ネタの上だけではなく、実際に「運子さん」は存在しているが、読み方は当然そのままではない。でも、幼い頃には心ない男子にからかわれたかも知れない。それを撥ね返して生きてきた人もいるだろうが、その経験が人生に何らかの影を落としてしまった人もいるだろう。日本語に於いて「○んこ」シリーズは危険なモノが少なくないのだ。
自分の子に「悪魔」と名付けようとする親と、招運を期待して「運子」と名付ける親を同列にすることは適切ではないかも知れない。しかし、避けられる危険は回避した方がいいのではないかと思う。誰も読めない(色々な意味で)ような名前を付けてドヤっている親、アニメなどのキャラクターの名前を付けて悦に入っている親は、改名の道はあるにせよ、その名前を一生背負って生きていく子供のことをちょっとでも考えてくれればいいのにな…と思う今日この頃である。
Posted at 2020/07/23 07:44:57 | |
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