「私が背中向けた段階で言わないで」安倍前首相、「桜」質問にいら立ち
私は自民党や安倍前首相を全面的に支持する者ではない。しかし、野党勢力(※全員を熟知しているわけではなく、国会中継などで存在感をアピールしようとしている連中を指している。)を見回しても、政権を委ねるに値する人物というのは俄に思いつかない。そもそも、このコロナ禍で不況にあえぐ事業者や、不安に苛まれている一般ピープルをそっちのけで「桜を見る会」だの「任命拒否問題」だのを突っつき続けている姿を見ると、とても政権を担ってほしいとは思えない。物事に優先順位を付けられないのだろうかと思うし、相手の足を引っ張ることで自分の立場が向上すると思っているんだなと情けなくもなる。
司法の原則は「推定無罪(≒疑わしきは被告人の利益に)」であるし、訴える側が相手の罪を立証しなければならない。そもそも、安倍さんにしても菅さんにしてもまだ被告人ではない。もっと言うなら、野党連中は裁判官でも検察官でもない。莫大な税金を投じている国会の場で裁判ごっこをすることなど、納税者は(少なくともその一人である私は)望んでいない。もちろん、疑わしきは…とは言っても、市民感情というものはあるだろう。だからこそ、きちんと白黒付けるためにも司直に委ねればいいと思う。ま、その結果「白」となれば、野党連中は「政権に忖度した不当な判決(調査結果)」とか言うのだろうけれどね。
リンク記事の話に戻るが、これはマスコミがよく使う手口である。会見終了となり、相手が退出しようとしたタイミングで矢継ぎ早に質問を浴びせる。その様子を映像に残し、そこだけを切り取ることで、あたかも相手が質問を振り切って退出したかのように見せることができる。視聴者に「後ろめたいことがあるから逃げた。」と思わせようと目論んでいるのであろう。そういうやり口を熟知しているからこそ、安倍さんは戻ってきて苦言を呈しているわけだ。それを「苛立ち」という言葉で片付ける辺りがマスコミのマスゴミたる所以のように思う。思惑が外れて苛立っているのはあんた方ではないのかって話。
同じことを何度も書いているような気がするが、マスコミは正義の味方などではないし、弱者に寄り添う存在などでもない。ただの営利企業に過ぎない。だから、視聴者や読者の興味を惹くような報道をしなければならない。権力や権限をもつものに阿ることもあるだろうし、スポンサーや顧客の意向に背く行動は控えたりもするだろう。その点は利益を求める一般企業と何ら変わらないわけで、本来責められるべきものではない。だからこそ、私達情報の受信者が賢くなる…と言うか、多少ひねくれたモノの見方をできるようにならなければならないだろうと思う。
私は、マスコミ業界に身を置いている全ての個々人を云々しているわけではない。「○○社」という括りで私見を述べているのである。私財を擲って弱者救済に奔走している人もいるかも知れないし、真実を追及するあまり上層部に疎んじられ、左遷された人もいるかも知れない。そういう人間を軽視したり、否定したりする気はない。念のため、書き添えておく。
Posted at 2020/12/05 07:43:40 | |
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