
以前、YouTubeの円谷チャンネルでやっている「ウルトラマン80」を見ている旨を日記に書いたが、その後始まった「ウルトラマンZ」なる最新作も第1話から、本日放送された最終話まで見てしまった。いい歳をして恥ずかしいのだが、胸が熱くなる最終回だった。第1話を見たときは地球語に不慣れという設定のウルトラマンの言葉遣い(ウルトラ○○でございます…みたいなやつ)に脱力したし、カラータイマーがZの字になっていること、敵を倒して飛び去る際、わざわざZ字に折り返していく辺りにも違和感を覚えたが、ストーリーにはグイグイと惹き付けられてしまった。
最近の特撮は何でもかんでもCG。もちろん、本作でもCGは使われていたが、ミニチュアと着ぐるみを使った実写場面にも力が入っていて、昭和のウルトラを知る世代にはすごくしっくりきた。また、商業的には大コケと酷評されることもあるが、個人的には深い作品だと思っている「ウルトラマンネクサス」の最終回を彷彿とさせる空中ランデブー、昭和ウルトラマンと世界観を共有し、おじさん達を魅了した「ウルトラマンメビウス」の最終回を彷彿とさせる隊員全員での変身シーンなど、実に私好みの展開だった。25話で終わってしまうのが惜しい気がするが、25話に凝縮したからこその疾走感だったとも言えよう。個人的には後に続く作品のハードルが上がってしまったように思う。喩えるなら「おしん」の後の「ロマンス」みたいな感じか。…こんな喩え、誰にも分かんないだろうなw
特撮番組と聞くと小馬鹿にする人が多いかも知れない。本来のターゲットである子供達も「幼稚っぽい」「現実にはあり得ない」などと斜に構えることが多い。でもさ、現実世界で夢を見ることが困難になっていて、新型コロナに代表されるように社会全体に閉塞感が漂っている今、こういう夢のある作品に浸るのも悪くないんじゃないか…。そんな気分にさせられた。
Posted at 2020/12/19 21:39:44 | |
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