私は体質的に脚がつりやすいようで、昔から「こむら返り(有痛性筋痙攣と言うらしい)」を起こしやすかった。若い頃はちょっとハードな運動をした後に出ることがほとんどだったが、歳と共にちょっとしたきっかけでつることが増えた。5年前ぐらいの冬だったが、尿意を催した状態で帰宅し、長靴を脱ごうとして脚がつったときはどうなることかと思った。脚の痛みを軽減しようと筋肉の力を緩めると尿の方がエマージェンシーになるし、尿意に耐えようと筋肉に力を込めると脚の痛みが倍増する。正に「行くも地獄戻るも地獄」であった。ゆっくりと呼吸をしながら脚の筋肉の力を抜き、下腹部にだけ力を入れる要領で、何とか無事にトイレまでたどり着いた。…って、美しくない話で申し訳ない。
実は、ここ1~2年くらい、私は安心して布団の中で寝返りを打ったり、伸びをしたりできていない。それがきっかけになって脚がつることが激増しているからだ。だが、意識があるときであればある程度コントロールできるが、寝ているときはどうにもならない。激痛で目覚めることもしばしば。本当に歳は取りたくないモノである。ただ、夢現状態の時は前段に書いたような二つの相反する動作を同時進行させている
ようだ。上半身は思いっ切り伸びをして、同時に脚を折り畳むのである。こむら返りは筋の収縮によるモノなのだから、予め収縮させておけば大丈夫だと判断している
のだろう。とは言え、夢現であるだけに回避率は半々よりちょっとマシといった感じである。
弛緩と緊張、屈と伸、正反対の動作を同時に…と考えていて、ふと思い浮かんだのが「ジョジョの奇妙な冒険第2部」に出てきた「シーザー・アントニオ・ツェペリ」である。彼は油まみれの柱を登る試練「地獄昇柱」において、くっつく波紋とはじく波紋を同時に体内でコントロールしていたッ!

「そうか、私は知らないうちに彼と同じ境地に到達していたのか。ひょっとして尿意や脚の痛みに耐えていたときの呼吸法が波紋の呼吸だったのかも知れない。コオオオオオ…」ってなバカなことを考えつつ、ふくらはぎを必死にマッサージしたのは今日未明の話である。脱水状態だとなりやすいそうなので、今夜からは、寝る前にコップ一杯の水を飲むようにする。
Posted at 2022/02/16 20:53:20 | |
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日々の徒然 | 日記