元五輪金メダリストがワリエワのドーピング違反を「児童虐待だ」と糾弾!「15歳がこんな不正をするか?」【北京五輪】
ドーピング違反のワリエワに憤慨!アメリカ代表戦士の父親が「明らかな不正と分かっているのに」と嘆き【北京五輪】
上記二つは、両方とも「
THE DIGEST」の記事である。何度も書いたけれど、私はスポーツ全般に興味がなく、五輪の中継も一切見ていない。しかし、ネットニュースや紙媒体の新聞に触れる機会は少なくないため、目に留まってしまうこと、目に留めてしまうことはある。何か、フィギュアスケートのカミラ・ワリエワ選手(ロシアオリンピック委員会)がドーピング疑惑で揉めているようだ。12月に採取した検体の検査が
何故か大幅に遅れ、
タイミングよく五輪開催後に違反薬物が相当量検出されたことが判明したらしい。普通に考えれば、ドーピングしている選手が五輪に参加できるのはおかしい。ものすごく古い話になるが、88年のソウル大会男子100mで、カナダのベン・ジョンソン選手が世界新記録で1着になった後、ドーピングが判明して失格。前年の大会の記録も抹消された。当時、ドーピングという言葉が耳新しかったこともあり、鮮明に覚えている。
しかし、今回のワリエワ選手はそのまま五輪に継続参加できることになったらしい。その理由は「15歳という保護対象年齢であること」「ここで五輪参加資格を奪うと取り返しの付かない傷を与えてしまうこと」だそうだ。更には「結果が出るのが遅れたのは彼女の責任ではない」というのも理由の一つらしい。バカじゃないの?
予断を持って当たるのは良くないとは思うが、国際スポーツ界において、現在ロシアがどういう状態になっているのか…。組織的なドーピングが発覚・認定され、2020年から2022年12月16日までの2年間、オリンピックを含む国際大会への出場を禁じられているのだ。ただし、
ドーピングとは無関係のクリーンな選手だけが「ロシアオリンピック委員会の選手」として参加が認められているという状況だ。それなのに、
クリーンな選手という触れ込みだったワリエワ選手から禁止薬物が出たんでしょ。大目に見てやる理由、私には一つも見つからないんだけどね。
話が長くなった。冒頭の二つの記事の内容は「ワリエワ擁護」と「ワリエワ糾弾」である。同じ団体が正反対の内容の記事を出す。特定の方向、自分たちにとって都合のいい方向に受信者を誘導するような報道が多い昨今、これはフェアな姿と言っていいだろう。受信者が読み比べて判断する余地が残っているのだから。ただ、ちょっと気になったのが、二つの記事の結び部分だ。
前者:「SPの演技後に涙を流したワリエワ。そんな少女の想いを慮ったラザフォードの言葉は、
批判を繰り返す人々にどう響くだろうか。」
後者:「アスリートの父親として、厳しい意見を論じたリュウの父。彼の言葉に、ワリエワを
擁護する人々は、何を感じるだろうか。」
全く同じ終わらせ方なので笑ってしまった。誘導的でないことを評価した後にこんなことを言うのも何だが、日和見と言うか、丸投げと言うか、無責任な感じをうけてしまう。執筆陣はどう思っているのか、無益だと思いつつ問い質したくなった。ワリエワ選手とやらに含むところは全くないし、彼女が失格になろうとなるまいと、私の人生には何ら影響はない。ただ、彼女が参加し続けることで損害を被る選手がいるのであれば、失格にするのがベターだとは思う。
Posted at 2022/02/17 20:57:03 | |
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