
早大の社会人向け講座で、
𠮷野家の常務が「生娘をシャブ漬けにする」と発言して大炎上。𠮷野家からは解任され、早大からは講師を降ろされたそうだ。…ってか、想像力ってものがないのか? バカなのか? まあ、企業の中でそれなりの地位にいたんだから、勉強ができるかどうかという視点ではバカではなかったのだろうが、人間性としては激バカの階級だと言えるだろう。
言論の自由…なんてのは本件には合致すまい。その発言を聞いて不快になる人間がいることは容易に想像できるからだ。本人も「不快になる人がいたら申し訳ないが…」的に前置きをしていたそうだ。分かってんなら言うなよって話だな。幾度か書いたが、他者を不快にしたり、他者の自由や権利を侵害したりする自由や権利など、我が国では公式に認められてはいない。まあ、内心の自由とか思想の自由ってものはあるだろうし、頭の中で考えているだけで、外部に表出させないのであれば制限を受けるものではなかろう。決して褒められたものの考え方ではないけれど。
私はジェンダーとか男女平等とかを声高に叫ぶ人はあまり好きではない。そういう人の中には、自分が優遇されているときには口を噤んでそれを享受する人が少なくないと感じるからだ。しかし、今回の発言は完全にアウトだろう。生娘だの無垢だのという言葉を使っている辺りからも「女性は性交を経験することで純粋さを失ってしまう」という、歪で厭らしい思想が見え隠れする。ただ、それ以上に私が受容できなかったのは、自分が所属していた会社で提供している食品を、違法薬物である覚醒剤に喩えたところだ。これはまともな神経の持ち主には絶対にできないことだ。「しゃぶしゃぶ」ならまだしも「シャブ」だよ。
社会的反響の大きさを十分に理解し、𠮷野家は速攻でこの常務を解任した。早大も講座担当から降ろすことを表明した。まあ、妥当な対応だろう。ただ、それぞれ気になる点がある。
(1)𠮷野家は「本日以降、当社と同氏との契約関係は一切ございません。」という書面を出した。「もううちの人間じゃないんだから、今後うちに文句を言わないでくれよな。」という逃げのように読めてしまう。
(2)早大にしたって「教育機関として到底容認できるものではありません。」なんて言うのであれば、発言の直後に制止したり、撤回させたりする対応を取るべきであったのではないだろうか。そういう点ではちょっとスッキリしない。
私はカレーライスほどではないが、牛丼も好きである。居住地付近に牛丼大手の店がなかった頃、わざわざ高速を使って新潟市まで食べに行ったことがあるくらいだ。とんでもなく高い牛丼だったなあ。キン肉マン世代には牛丼=𠮷野家というイメージがある(当初は、なか卯の牛丼だったのだが…)だろう。今回の一件で、牛丼という食品に対する世間の目が冷めてしまわなければいいなと思っている。現在、居住している上越市には𠮷野家以外に松屋もすき家もある。𠮷野家のことは嫌いになっても、牛丼のことは嫌いにならないで…などと思う今日この頃である。
Posted at 2022/04/19 19:56:04 | |
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