
こんなニュースが目に留まった。
いつもと違う停留所で…バスで下校中の男児が自宅から4キロ離れた停留所で降車「なぜ?」 長野・小海町
町営バスで通学していた小学1年生が、いつもとは違うバス停で降りて歩いて帰宅しようとしたというのである。降りたバス停から1kmちょっとのところで母親に保護されたそうなので、一先ず「めでたしめでたし」である。
ニュースを見ていて違和感を覚えたのは、運転手の確認不足的な報じ方になっている点である。これが所謂スクールバスであれば、どの児童・生徒がどの停留所で降りるかは、予めバスの運行会社や運転手に伝わっているだろう。しかし、このバスは町営の路線バスであり、一般の乗客も乗るもののようだ。そうなってくると、どの停留所でこの小学生が乗降するのが正しいのか、全ての運転手に共通理解が図れるとは限らない。その子が日常的に使っていたとしても、いつも同じ運転手が乗務しているのでなければ、そうそう把握は出来ないだろう。
記事の中に「小学生が乗車している時に、降りる人がいない停留所で降車ボタンが押されることが
たびたびあった」と書かれている。今回の児童かどうかは分からないが、いたずらで降車ボタンを押すケースがあったのかも知れない。
毎回誰も降りず、運転手がちょっとピリピリしていたのは予想に難くない。そこで今回、少し強めに「ボタンを押された方はどなたですか?」って聞いたのかも知れない。その迫力に押されて、ふざけてボタンを押した小学生が「怒られる。降りなきゃ。」と思って下車したというところではないだろうか。無論、カバンが当たってしまったとかいう可能性もあるから、いたずらだと決めつける気はない。
私見だが、「いたずらで降車ボタンを押すな」とか、「間違えて押したら運転手さんに謝れ」とか、そんな社会常識は
バス通学をさせる親がきちんと指導すべきことだと思う。町営バスの配慮不足だとか、学校の指導不足とかではなく、
親の指導不足だ。この子の親が、町や学校に文句をつけるだけでなく、きちんと自分の子どもと向き合ってくれる人間であることを、他人事ながら切に願っている。
Posted at 2022/05/22 13:01:30 | |
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