
唐突だが、昭和後期に学生時代を送った男子にとって、「ウルトラマンシリーズ」「仮面ライダーシリーズ」「戦隊シリーズ」「巨大ロボットアニメ」などは必修科目であったのではないだろうか。まあ、斯く言う私は等身大ヒーローにはあまり興味がなく、巨大ヒーロー(含むロボット)の方に萌えていた。しかし、等身大ヒーローであるケンシロウは別腹というか別格であった。
連載開始当時、私は高校1年生であったが、友達と身体を突き合っては「ひでぶ!」「あべし!」「たわば!」などと叫んでいた記憶がある。冗談で突かれた部位が本当に痛くて、このまま爆死するんじゃないかと真剣に心配したこともあったっけ。若かったし馬鹿だったなあ。
それだけ夢中になっていた北斗の拳も連載終了から34年が経過したが、数多くのスピンオフやパロディ作品が出されている。その最右翼であった「
北斗の拳 イチゴ味」であるが、作者体調不良のため休載中。間もなく4年になる。「
北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌」も連載終了から2年半が経とうとしている。北斗ロスを感じ始めていた今日この頃、新たなパロディ作品が始まっていることに(今更ながら)気付いた。「
北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝」「
天才アミバの異世界覇王伝説」の2作である。
前者は、北斗の拳がドラマだったら…という設定の作品である。「オリジナル北斗の拳の名場面がどのように生まれたか」という独自の解釈が描き込まれていてなかなかに笑える。ちなみに下のシーン、人力では無理ってことで、革ジャンに繋いだワイヤーをウインチで引いて引き裂いていたw

後者は、オリジナル北斗の拳の悪役だった「アミバ」が主人公の転生モノ。転生モノはやや食傷気味ではあるが、本作はオリジナルとは関係ない世界観の中に、オリジナルにインスパイアされたキャラやエピソード、台詞を織り込んでいる。「死んだ=うわらばした」ってのが笑えるw

どちらもオリジナルを知っていることが前提だが、絵柄も本家に寄せてあり、違和感なく読める。イチゴ味が復活する日(来るかな?)まで、この2作で十分楽しませてもらえそうである。
Posted at 2022/08/16 17:33:10 | |
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