
明日で東日本大震災から13年…。今年は元旦に能登半島地震が起きたこともあるから、きっと明日は色々なメディアで特番的に扱うんだろうな。個人的に、旬のネタ的に扱うことに対してちょっと抵抗があるので、前日に触れることにしたい。
これまでにも幾度も書いたが、東日本大震災当時は新潟市に単身赴任中。突き上げられるような衝撃に続き、永遠に続くのではないかと思うほどの大きな横揺れ。立っていることもできず、事務用机にしがみついていたのを思い出す。中越地震、中越沖地震の発生時は休日だったこともあり、家族が皆近くにいた。しかし、東日本大震災発生日は金曜日、加えて単身赴任ということで、自宅の様子が気になって気になってたまらなかった。
住んでいたアパートも家具の倒壊などはなかったし、ようやく連絡がついた自宅にも目立った被害がないとのことで安堵した。余震と緊急地震速報に眠りを寸断されながらではあったが、ほぼいつもと同じ朝を迎えることができた。窓の外の風景も、前日までのそれと一切変わるところはなかった。しかし、テレビから流れてくる映像は、同じ日本のものとは思えない惨状ばかりだった。
私がそうだったように、東日本大震災、そして今回の能登半島地震の被災者は、何事もなく当日の朝を迎え、何事もなく翌日の朝を迎えられると信じていたことだろう。信じるとかではなく、翌日の朝を迎えられないなどということは想像もしていなかったはずだ。平凡な日常は普通のものなどではなく、実は特別なものなのだということを思い知らされる。特別な普通の中に在ることへの感謝を忘れずに生きていきたい。
改めて、震災犠牲者のご冥福を衷心よりお祈りします。
Posted at 2024/03/10 22:09:24 | |
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爺放談 | 日記