2024年09月05日
先日話題に上せた「Tokina AT-X AF17」だが、結局ケンコートキナーで修理してもらうことになった。製造終了から四半世紀が過ぎており、部品交換を伴う修理はできないのだが、今回はレンズ組み付けの修理ということで、例外的に受け付けてもらえることとなったのだ。見積もりの結果、送料・技術料を合わせて2,750円とのこと。それなら購入価格と併せても、然程割高感は感じない。…ってことで、現在修理完了待ち。実際に外に持ち出すのが楽しみである。
個人的に、Tokina銘のレンズには少々思い入れがある。初めて手に入れた一眼レフのNikon FM2にセット販売されていたレンズがTokina AT-X352であった。1982年時点で、35-200mmというズームレンジのものは他社にはなかったのではないかと思う。フォーカシング方向がNikonと逆だった他は、不満らしい不満も感じずに使っていた。そのレンズから感じられた質実剛健さは、当時のタムロンやシグマのレンズにはないものだった気がする。
そうそう、商品名の「AT-X」は「ADVANCED TECHNOLOGY-X」の略とのこと。よく分からないけれど格好いいと思わせるものだった。今回もTokinaというメーカー(現在はケンコートキナーになっちゃったが)とAT-Xという銘に絆されて買ったという部分が大きいと思う。
また、今回のレンズの点検・修理を受け付けてくれたというところも、メーカーの懐の深さを感じさせる。「問い合わせありがとう。ウェブサイトでも告知している通り、当該レンズは既に修理受け付けを終了している。希望に添えなくて済まない。これからも弊社製品をよろしくお願いする。」的なテンプレメールで済ませる会社がほとんどだろう。診てくれるだけでどれだけありがたいか。
昔、カメラプロレス(カメラやレンズのスペックを競い合う口喧嘩)が盛んだった頃は「トキナーレンズ、買うのはやめときなー」なんて言う無礼な輩も存在したが、私としては「トキナーレンズ、大事に取っときな-」って感じである。
Posted at 2024/09/08 11:57:52 | |
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