ソニー損保が実施した「
2017年 新成人のカーライフ意識調査」の結果を受けて、「若者は経済的余裕がなくて車を所有できない」という結論に誘導しようとしている
ニュース記事を読んだ。グラフも添付されていて、何だかきちんと分析されたような雰囲気を醸し出している。
でもさ、当たり前じゃないのか? 新成人ってことは、社会人だとしても高校を出てから2年だ。最近の傾向を鑑みるに多くは学生だと言える。(中卒で就職する生徒も皆無ではないが、
0.5%未満とするデータがある。)
文科省のデータに依れば、一昨年度末に高等学校を卒業した生徒は1,069,867人。うち、就職者は187,581人、未就職者は4,891人である。ってことは、単純計算すれば877,395人(高校卒業生の82%)が大学、あるいは短大、専門学校に進学した「現役の学生」なのだ。
アンケート対象の8割以上が学生なのだ。経済的理由で車をもてないのは当たり前ではないか? 私だって、初めての愛車は就職してから買った。しかも、下取り査定が付かないほど古い同僚の車を5万円でである。成人前後の学生で、車を所有するに十分な経済的余裕がある方がおかしい!と思うのは私だけではないと思うのだが…。
件の記事を書いた人が何を訴えたかったのかは分からない。ただ、「金が無い」なら「無いなりの生活」をするしかないのだと思う。実際に社会人として働いている人間達だって、欲しいものを何でも買っているわけではない。日々、我慢するとか諦めるとかしながら生きているのだ。だから、「欲しいのに買えないなんて可哀想」などという若者に寄り添ったつもりの感情論には全く賛同できない。人生の選択肢など「我慢する・諦める」「努力して手に入れる」「棚ぼたをじっと待つ」の3つしかないのだから。
Posted at 2017/01/09 13:49:53 | |
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