
ネタとしては古いのだが、たまたまネットで目にしたので書いてみる。
JASRACは評判が悪い。最近になってということではなく、随分昔から継続して叩かれている。まあ、「皆様に愛される債権回収業」なんてものは存在するはずないのだから、嫌われて当然。だが、彼らは「著作権保護団体」を自称している。
私は別にJASRACの肩を持つ気はないが、自分ではどう足掻いても作ることの出来ない優れた楽曲を世に送り出す作曲家、作詞家の労に報いるのは当然だと思う。適正な使用料であれば払うことにやぶさかではない。金を払いたくなければ使わねばいいだけのことだ。しかし、「『
音楽教室からも』『
映画音楽からも上映回数に応じて』徴収する!(`・ω・´)キリッ」とか言われるとやや鼻白んでしまう。
ある記事では
「対価が創作者に還元されることによって、創作者は”ありがとう”という思いと同時に、新しい作品を創作して世の中に提供して、それが広く音楽文化の発展(につながる)」などとあったが、本当に創作者に適正に分配されているのだろうか。創作者が既に鬼籍に入っている場合はどうするのだろうか。その場合は、死後50年まで相続人が受け取るそうだ。相続人がいない場合は、創作者が亡くなった時点で著作権は消滅するとのこと。ちゃんとその法規に則ってくれればいいのだが、
JASRACには、数々のトラブルを引き起こしてきた実績があるからなぁ。
私自身、○化○主催のセミナーに幾度か参加したことがあるが、そこの講師すら「カスラックとか呼ばれていますが…」って揶揄してたのを覚えている。まず、自分たちの組織のイメージを改善するところから始めないと、何をやっても一般の支持を受けることは出来ないだろう。先に提示した
リンク記事中でJASRAC幹部が、
「いくら徴収した、お金をいくら分配した、ということは明らかにしている。JASRACを十分に理解していないからこそ、“カスラック”というのが出てくるのだと思う。」と恨み言を述べているが、現状を考えれば、ウェブサイトのトップページにドカーンと「昨年度の著作物使用料徴収額と分配明細」みたいなバナーを貼らなきゃダメだろうね。その情報がどこにあるのか、ぱっと見には全く分からなかったもん。
最近は「いい車を乗り回し、スマホを弄りつつ、子供の給食費を払わない」ような人知を超えた生命体も発生してきているようだが、基本的に日本人は納得できることに金を払うことを厭わない民族ではないかと思っている。カスラック呼ばわりが悔しいのなら、その汚名を返上するための目に見える努力が必要なんだろうな。
Posted at 2017/11/11 10:46:07 | |
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