昨日から何となく身体が懈く、今朝はゆっくり寝ていようと思っていたのだが、模試を受けに行くという次女の目覚まし時計で5時半に叩き起こされてしまった。長女もイベント役員に駆り出されているとのことで7時前に活動を始めたため、二度寝するタイミングを失ってしまった。残念であった。
まだ少し懈さが残っていたので、今日は外出せずに家の中でゴロゴロして過ごした。カメラを取り出しては空撃ちしたり、レンズを付け替えたりしていると、時間はどんどん過ぎていく。おまけに金もかからない。…いや、購入時に金はかかっているのだが、それは言わない約束だw

写真はDfに28-50mmF3.5Sを装着したものだ。以前にも話題にしたことがあったかも知れない。かれこれ37年前の製品だ。Dfの発売は2013年11月28日だったので、両者の間には29年の隔たりがある。しかし、デザイン的にものすごく馴染んでいる。レトロデザインのDfだから当然なのだろうが、実はこのレンズ、
D700に装着しても結構似合うのだ。レンズ自体のデザインが破綻なくまとまっていることも大きいと思う。
ところで、写真のレンズにはフードが付いていることに気付かれると思う。不要な入射光を遮り、ゴーストやフレアを防ぐパーツ(レンズを衝撃から守る役割もあるが…)だ。興味のない人にはどうでもいい話になるが、フードはレンズの焦点距離に比例して長く(深く)しないと、十分な遮光効果を得られない。広い範囲を写せる広角レンズなら短く(浅く)して、フード自体が写らないようにしなければならない。反対に望遠レンズなら長く(深く)しないと意味がないのだ。そこで問題になるのがズームレンズの場合だ。ズームレンズはリングを回したり引っ張ったりすることで焦点距離(写る範囲や像の大きさ)を変えられる便利なレンズだが、後付けのフードにはそんな機能は付いていない。最近は18-300mmなどというズームが普通に売られているが、18mmの時にちょうどいい深さのフードなど、300mmにした時にはほとんど役に立たないということになる。
前置きが長くなった。次の写真を見てほしい。

左:28mm時 右:50mm時
このフード(品番HK-12)は一般的なフードとは違い、レンズフィルター部分やレンズ先端のバヨネット部に装着するのではなく、前後にスライドするズームリングに装着するようになっている。その結果、28mmの時には浅く、50mmの時には深くなるのだ。何でもかんでも電動、デジタル処理が当たり前の現在、この昭和臭漂うアナログチックな仕掛けが実に胸を震わせてくれるではないか。
令和の世になって2年半が経つ現在、過度に昭和を美化する気はない。今よりも不便だったし、非効率的なことも多い時代だった。でも、明日はきっと今日よりもいい日になると、皆が…少なくとも私は信じていた。最新の洗練されたミラーレス一眼やレンズもいいが、やっぱり私にはこういう無骨な製品の方がしっくりくる。残念ながら、DfもMFニッコールも既にディスコンとなってしまった。Fマウント自体も先は長くないかも知れない。だからこそ、これからも折に触れて手に取るようにしていきたい。
Posted at 2021/11/06 20:24:29 | |
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