
昨日は朝・昼・夕の3回除雪車が入った。除雪車が入らねば車が出せないのだから文句を言う筋合いはないし、除雪車が入らない細街路に比べれば恵まれているのは事実だ。左右に雪を寄せる形の除雪だから、雪がないところに雪塊が転がり込むことは分かっているし、諦めてもいる。それでも、しんどいモノはしんどい。周囲に田畑や空き地があれば、スコップで雪を投げたり、お金持ちは除雪機で飛ばしたりできる(無論、他人の土地の場合は酒などを届けて許可を得る)のだが、周囲全てに家が建っていればそうもいかない。「スコップ一杯の雪で喧嘩になる」と言われる上越の冬だ。家の前を空けるため体力を使い、気も遣うのである。ま、雪国の宿命ってやつだ。唯々諾々と受け入れるしかない。
今朝も今朝とて4時チョイ過ぎに除雪車が来た。車庫前には雪塊がキレイにゴロゴロと並んでおり、あたかも要塞(大袈裟w)のようになっていた。子供の頃であれば「雪合戦の陣地だー」などと無邪気に喜べるところだが、この歳になるとそんな情緒は失われている。渋々除雪開始。ようやく8割方片付いた頃、近所のばあちゃん(※私が子供の頃はおばちゃんだった)が寄ってきて、うちのお袋と立ち話を始めた。
婆「ま~た盛大に置いてきなったねや。」
袋「来なきゃ来ないで困るんだけど、ちょっとしんどいねえ。」
婆「そういや、○○小(地元の校名)、コロナ感染20人以上だってさ。」
※報道とは異なる人数。真偽は定かではない。
袋「あらぁ、そーいんかね。」
婆「孫も『ばあちゃんに移すといけないから遊びに行けない』って言うんだわぁ」
袋「そりゃあいい子だね。」
婆「うん、いい子だから小遣いやるわって言ってんの。」
袋「そうかね。」
婆「○○小、先生方が悪いの。だから広がるんだわね。」
袋「…。」
私「( ゚д゚)」
何かさ、学校でクラスターとかいうニュースだと、すぐに先生方の責任みたいな話になるんだけど、こういう人たちがそういう雰囲気を醸成しているんだなと思った。もちろん、教師が持ち込む事例がないわけはない。誰が感染したっておかしくない状況なのだから。ただ、これだけ広がりきった状態だと、感染経路を追うなんて不可能だよね。それに検査で陽性が出た順番は分かっても、実際に感染した順番なんて分からない。無症状で検査すら受けない人だっているのだ。
まして、学校なんて多くの児童生徒が集まるところだ。数十人の教職員が如何に感染対策に気を配っていても、それに数倍する児童生徒の中にたった1人でも「うちの子、ちょっと熱っぽいけど保健室で面倒見てもらえばいいわ。」とか「職場で感染者が出ていて、私も咳が止まらないんだけど、仕事は休めないし、子供は登校させちゃおう。」みたいな感じで送り込まれてきた(感染済の)子がいれば、そこから感染は広がるだろう。校内でどれだけ「うがい・手洗い・換気・消毒」に気を配らせたとしても、学校以外での感染を防ぐことは困難であることは容易に想像できる。「校外の生活についても学校でしっかり指導しろ!」なんていう声も聞くが、家庭のことは家庭でやるべきだろう。親という専属教師がいるのだから。
コロナが単なる風邪なのかどうかは一先ず措いて…罹りたくなければ自衛するしかない。それとて完璧はあり得ないことを承知の上でだ。言葉は不適切かも知れないが、不幸中の幸いとでも言うべきか、既に感染が大きく広がっていて、誰が罹ってもおかしくないという状況だ。陽性となっても感染初期のように激しく叩かれる危険は随分減少しているだろう。誰かを叩いても感染が終息することはない。自分にできることをしながら、事態が収まることを願うしかないな…と思いつつ、雪を投げる私であった。
Posted at 2022/02/23 08:24:59 | |
トラックバック(0) |
日々の徒然 | 日記