わしは…若い頃喫煙していた。しかし、相方の喘息のためタバコをすてた。だけども…自分の運命に満足しておる…。全て受け入れておるよ…。
(ジョジョの奇妙な冒険 ウィル・A・ツェペリ風)
一頃よりも減ってきた気がするが、コンビニ前には灰皿が設置されていることが多い。嫌煙家から撤去を求められることも少なくないそうだが、コンビニの言い分は『ここでタバコを消してから店内に入ってもらうために設置している』というもの。しかし、実際には車から降りて真っ直ぐ灰皿に向かい、悠々と紫煙をくゆらせるドライパーが実に多い。今朝もコンビニに立ち寄ったところ、隣の車から降りてきた女性が灰皿に直行してタバコに火をつけていた。私が買い物を終えて店外に出たとき、その女性の姿も車も既になかった。どうやら、タバコだけ吸いに立ち寄ったらしい。そして、別の女性がまたタバコを吸い始めた。こっちの女性は買い物もするのだろうか?と思いつつ駐車場を出た。念のため書き添えておくが、たまたま女性が続いただけで、女性の喫煙について云々する気は毛頭ない。男女差別なんて話にされてしまうのは本意ではないのだ。
閑話休題。最近の車には、灰皿は装備されないようだ。かつて灰皿だった部分は小物入れになり、かつてのシガーライターはただの電源ソケットになっている。昔に比べ、車内でタバコが吸いにくい状況なのは分からなくもない。しかし、カー用品店に行けばドリンクホルダー型の灰皿はたくさん並んでいる。タバコを持っていてライターを持っていない人はまずいないだろうから、シガーライターがないことが車内で喫煙できない理由にはならない。結局、自分の車を汚したくない、タバコの臭いをつけたくないってことでOKか? だからコンビニ前で喫煙する。窓から灰を落としたり、剰え吸い殻を投げ捨てたりする。そうだとすれば、どれだけ身勝手なんだ…って思ってしまう。
公共施設などでも全面禁煙がスタンダードとなり、喫煙家がどんどん締め付けられていると主張する人は多いし、理解できる部分もある。しかし、大抵取り締まりが強化される前段階としては、取り締まられる側の横暴や落ち度があるものだ。かつて自分も喫煙者だったこと、それに喫煙者が定価の6割を超える税金(たばこ税:一般財源)を払っている高額納税者であることを踏まえれば、むやみに喫煙者を責め立てる気にはなれない。ただ、社会の流れは残念ながら喫煙者にとって好意的な方向に向くことはあるまい。細々とでも生き残るためには、嫌煙家をできるだけ刺激しないように配慮しつつ、マナーを守って吸うようにしていくしかないのだ。
「喫煙者に対する差別・弾圧だ!」と感じる人もいるかも知れない。ただ、タバコに限らず、周囲の人間に配慮しなければならないことなんて、世の中には溢れている。その全てに「差別だ!」と騒ぎ立てていれば社会は回っていかない。特にタバコの場合は「喫煙者自身の健康を害する可能性」「副流煙の有害性」「独特な臭い」「灰や吸い殻問題」「歩きタバコによる火傷」などマイナス要素が数多くある。おそらく、騒げば騒ぐほど喫煙者の立場が不利になるだけだろう。

…話が広がってしまったが、喫煙したり、ゴミ捨てしたりする
だけのコンビニ利用は止めようなって形で締め括りたい。碌に買い物せず、長時間無料Wi-Fiを使う輩が増えたことが一因となって同サービスが終了してしまうように、喫煙やゴミ捨てだけが目当ての輩が増えれば、灰皿やゴミ箱撤去の動きも更に加速することだろう。そういう輩は「他人の迷惑」には無頓着だが「自分の損得」には敏感なものだ。自分の行動が自分の不利益に繋がることを理解し、多少でも慎んでくれれば…と思う。
Posted at 2022/03/19 10:57:11 | |
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爺放談 | 日記