
こんなニュースが目に留まった。
マイカーに「バイオ燃料」そのまま給油! ついに一般GSで継続販売 価格は? 「ミドリムシと廃油から作られた燃料」と聞くと何かイメージがよくないけれど、植物由来ということで計算上はCO2排出量20%削減ということになるらしい。ただ、この計算というのもこじつけっぽい気はするんだけどね。燃焼時にはCO2が排出されるわけだし、燃料そのものにCO2吸収性能があるわけでもない。まあ、それでも普通の軽油よりは環境配慮がなされていることには間違いないだろうけれど…。
大昔の話になるが、ガイアックスなるアルコール系燃料が販売されていた。市内のスタンドでも扱っており、2回ほど給油してみた。触れ込みでは「オクタン価がハイオク同等に高い!」「揮発油税対象外で安い!」「排ガスがクリーン!」ということだったが、トルク低下が顕著だったし、低回転時のアクセルオフでエンスト(クラッチ操作ミスとかではなく)することが頻発した。給油した店で聞いてみたところ、「洗浄効果が高いので、燃料ライン内に堆積していた汚れで燃料フィルターが詰った可能性がある」とのことだった。仰有るとおり、燃料フィルターを交換してもらったら多少は調子が上がったが、トルク低下は変わらず終いであった。価格は安かったが、燃費・フィーリング・安全性の低下を考えると、継続利用する気にはなれなかった。その後、国が軽油引取税を課するようにしたため、ガソリンとの価格差もほとんどなくなった。さらに、燃料漏れからの発火事故(ホンダ車だったっけ?)が相次いだことがトドメとなり、姿を消してしまったように記憶している。
閑話休題。冒頭の「サステオ」なる燃料、バイオ
ディーゼル燃料なので、普通のガソリン車である私の車には関係ない話である。近所のスタンドで販売されるわけではないし、何よりリッター300円前後…だからなあ。もちろん、何十年か継続販売する中で、価格が安定する(ガソリンや軽油価格が高騰し差がほとんどなくなる)可能性もあるけれど、現段階では売れる要素が見当たらない気がする。
身も蓋もない言い方になるが、既存のガソリンや軽油を使用する前提で設計されている車には、やっぱり既存のガソリンや軽油を入れるのが一番ということだろう。…既存のガソリンを使用する前提で設計された車に、怪しげな燃料添加剤を入れて喜んでいる自分のことは、取り敢えず棚上げしておこうw
Posted at 2022/06/04 06:25:14 | |
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