
最近は何でもかんでもハラスメント。○○ハラという言葉で溢れている感じだ。まあ、下戸なのに酒を強要され、便器を抱きしめてえずいていた私からすれば、アルハラという言葉には本当に共感するし、助かってもいる。しかし、何でもかんでも「自分にとって不都合なことをハラスメント呼ばわりする」のはどうかと思う面もある。それを揶揄した「ハラハラ」なんて言葉もあるようだしね。
んで、
若者たちが電話を怖がっているんだってさ。確かに、ガキの時分からスマホ片手にメールやチャット、LINEなどで用件の大半を済ませていた世代にとっては、電話で直接話す(昭和世代からすると、
電話で話すことは直接ではないと感じるのだがw)のは緊張するのは理解できる。しかし…仕事だよね? 給料もらうんだよね? どんな事業所に勤めていたって、電話応対は業務の一部だと思うんだけどな。「慣れていないから受けたくない」「ミスをしそうだから受けたくない」って、要はやりたくないことはやらないってことだよね。そのくせ、最近の若者は言うんだよ、「自分に合った仕事をしたい」だの「自分の長所を生かせる仕事に就きたい」だのと。
新人が全ての電話対応をしろってのはちょっと乱暴だと思うが、電話対応って言っても、担当者に取り次いだり、メモを残したりする程度が関の山(自分自身が担当なのだとすれば、電話が怖いなんて言っている場合ではない。ちゃんと対応しろよって話)だろう。その程度のことを嫌がるってのは、私には我が儘にしか思えない。また、若者に迎合して理解者ぶった人間たちが「電話の重要性が下がっている」だの「他の通信手段で代替できる」とか言っているけれど、それは問題のすり替えでしかない。甘えと言われないように、尤もらしい理由を付けているだけだ。活字でやりとりすれば記録が残っていいという言い分もそれっぽく聞こえるが、活字からは相手の反応(理解しているかどうか、歓迎しているかどうか…等)は伝わってこない。必ずしもリアルタイムで反応が得られるとも限らない。活字には活字の危うさがあるのだ。それを補完するのが電話であり、対面であるのではないか。
まあ、私も埒もない電話を受けて困惑することはある。個人名でかけてくるからクライアントかと思って対応したら、単なるマンションのセールスだったなんてことも少なくない。しかし、だからといって、電話を受けないという選択肢はない。本当に急を要する用件である可能性があるからね。私だって、新人の頃は事業所名を噛んだり「○○はあいにく不在で…」と言おうとして「相変わらず不在で…」と言って相手を苦笑させたりしたことは枚挙に暇がない。そういう失敗を繰り返して慣れていくんじゃないのかね。苦手だからといって忌避していたら、永遠に慣れることはない。そんなやつばかりになったら、誰も電話対応をしなくなるじゃないか。電話以外の通信手段へのシフトが十分に進んでいるならいいだろうが、現状はそうではないのだ。
電話対応ができなくても、それを補って余りあるほど事業所に貢献できる才知があるのならまだしも、そういう特殊技能を持たない(まだ発揮できていない)のであれば、慣れるまでの間、我慢するしかないだろう。給料をもらっている以上は仕方がないことだ。銀英伝のヤン・ウェンリーの台詞に「誰しも給料に対しては、相応の忠誠心を示さなくてはなりませんからね、私もそうでした。あれは紙ではなく、実は鎖でできていて人を縛るのですよ。」ってのがあったが、言い得て妙というところだろうね。
Posted at 2023/10/29 17:13:54 | |
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