Yuki Kajiura LIVE vol.#9 “渋公Special”
2012.9.9(日) @渋谷公会堂
8/31~9/2で行われた“3days Special”の追加公演です。
8月31日(金) 日本語オンリーSpecial@FictionJunction
9月 1日(土) Sound Track Special
9月 2日(日) 日本語封印Special
梶浦さんだから出来た3日間全て違うコンセプト、違う曲。2日目は歌姫すら居ません。
そんな3日間を成功させ、千秋楽として「集大成」の特別公演です。
私は日曜日になど絶対に休めなく、様々なイベント、ライブを見送ってきましたが、今週はどうしても日曜日にしか休みが取れなかったという事で急遽チケットを手配、参戦する事が出来ました。
梶浦さんのライブと言えば
昨年6月29日ぶりになります。
あの時も偶然がいくつも重なって突然やってきたチャンスでしたが、今にしてみればそれを掴まなければ今の私は居らず、お友達関係も大きく違っていたでしょう。
それくらい私に影響を与えてくてたライブでした。
急な参戦ではありましたが、「おーでぃーえい」さんも行かれるとのコトなので先日のNHKホール、Kalafinaライブに引き続きご一緒させていただきました。
今回のレポートですが、曲を細かく説明するよりも「概要」「感想」などを中心に書かせていただきます。
思うところあって時間がかかってしまいましたが、ようやくお伝えすることが出来ます。
いつもの通り長文ですが、お時間のある時にでもお付き合い頂けたらと思います。
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前回のライブは「魔法少女まどか☆マギカ」放送の後でしたので劇中曲を2曲、そしてその場で「Stone Cold」の発表がありました。
今回は「Fate/Zero」「ソードアート・オンライン」そしてもちろん「Distance」「eternal blue」という楽しみがあります。千秋楽だから他にも何か?と妄想は尽きません・・・
とりあえず
「ソードアート・オンライン カフェ」で気分を盛り上げてから会場に向かいました♪

今回、物販はパンフだけにしようと思っていました。
「A5サイズ 64ページ ハードカバー」
こんな豪華なパンフ、見たことありませんよ?
内容も本当に充実していて書店で販売してもおかしくない!
梶浦さんのグッズ関係ってTシャツにしても質感が良いし、本当にステキなものばかりなんですよね。決して「記念品」ではなく、「持っていたい」と思えるものばかりです。
物販ひとつとっても、ライブを特別大切にする梶浦さんの人柄が感じ取れます。ファンを大切にしてくださっているのですよね。

そして、買わないはずだったTシャツ。
この日限定のものです。
脇に書いてある文字が何だか無性に気になって、サンプルを手にとってみたのです。
何が書いてあるか解りますか?
普通は「日程、会場名」「アーティスト名」などですよね?
これだけデザインされた文字なのに・・・ワタクシ・・・・・瞬時に理解しました。。。
マミさんのテーマですっ!
こんなステキなデザイン、ありますかっ!?
一見何だか分からんのですよ?こういうの大好きです!!
どうせ読めたところで「造語」だから意味なんて誰にも分からんしww
もう、即買いですよ♪♪
これ、気付いて買った人どれくらい居るのだろう?
梶浦ファンなら当たり前ですよねっ!
これ着て「劇場版前編」観にいくかな^^;(自己満足だけどw)
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てなワケで・・・時間になったのでそのまま入場しました。
座席は1F中央関係者席の後ろです。
急遽決まったので前方のFJC枠では取れませんでした。
・・・が、これが大正解!
なんと・・・私のナナメ前方に・・・ひーちゃん(Hikaru)が座ったではありませんかっ!
どんなに私服でも、帽子を被っていても、あの子はすぐに分かりますよ♪
昨年直に会ってますからねwその時に居たマネさんも見えたし。
いやぁ、彼女の表情や反応が視界に入りつつ、同じ目線でライブを見れるなんて・・・
実は気になっていたのですよ。
このステージにHikaruは上がらないけど、同じKalafinaのKeiko、Wakanaは歌っているのです。
バンドメンバーも含めて皆さんいつも一緒の仲間ですから応援はしているでしょうが、やはり上がりたいのかなぁ?って。歌が大好きですからね。
でも普通に楽しんでいましたよ?本当に音楽が好きなんだなぁと思いました。
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「セットリスト」
01. overture ~ lotus (FICTIONⅡ)
02. let the stars fall down (Fate/Zero BGM)
---MC---
03. my long forgottern cloistered sleep (Xenosaga a missing year ED)
04. I swear (FICTIONⅡ)
05. everytime you kissed me (Pandora Hearts 挿入歌)
06. I reach for the sun (エル・カザド挿入歌)
---MC---
07. Distance (ガンダムSEED HDリマスター 2nd ED)
08. eternal blue (旋律のストラタス OP)
09. さよならソリティア (クロノクルセイド ED)
10. 風の街へ (ツバサ・クロニクル挿入歌)
11. 時の向こう 幻の空 (おおかみかくし OP)
---MC---
12. paradice regained (エル・カザドBGM)
13. Credens justitiam (魔法少女まどか☆マギカBGM)
14. L.A. (エル・カザドBGM)
15. 媛星 (舞-HiME BGM)
16. デュラン召還 (舞-HiME BGM)
17. 目覚め (舞-HiME BGM)
18. stone cold (セイクリッド・セヴンOP)
---MC---
19. Sweet Song (XenosagaⅡ ED)
20. 光の行方 (劇場版 北斗の拳 ユリア伝挿入歌)
---MC---
21. Parallel Hearts (Pandora Hearts OP)
---Encore---
01. everlasting song (エレメンタル・ジェレイド挿入歌)
02. zodiacal sign (アクエリアン・エイジBGM)
---MC---
03. maybe tomorrow (XenosagaⅢ ED)
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「Yuki Kajiura LIVE」ですが、その名の通り「梶浦由記」さんのライブです。
梶浦さんがご自分の楽曲を披露する場が「Yuki Kajiura LIVE」なのです。
今回のブログは梶浦由記さんをご理解いただく所からと思い書き始めましたが、膨大な量になってしまいました。これでも最小限に止め、ほぼカットしましたが「私なりに」皆様が知りたいと思われているであろう部分をまとめてみました。
先に書いたように「梶浦さん」が中心です。全て梶浦目線で考えれば簡単なのですが・・・
この方向性や順番を間違えてしまうと本質には辿り着かないと思うのでご注意を。。
当然、1人で全ての演奏など出来ませんから演奏者が必要になります。それが「FBM」(フロント・バンド・メンバーズ)という事になります。
FBMの皆さんは状況によってメンバーが入れ替わりますが、昔から梶浦さんの曲を演奏されて来ました。もはやほとんど指示をしなくても理想通りの曲に仕上げてくれますし、絶対的な信頼を寄せています。
ですから「バックバンド」ではなく「フロントバンド」なのです。
そして、「声を奏でる」のは4人の歌姫(Wakana、Yuriko Kaida、Keiko、Kaori)です。
梶浦さんもコーラスをされるので、含めて「FictionJunction」という事になります。
(FJについては別途書きます)
簡単に言えば、演奏担当の「FBM」、声(歌)担当の「FictionJunction」がひとつになって奏でる音楽が「Yuki Kajiura LIVE」で披露されます。
但し、披露される原曲は「打ち込み」もありますし、歌やコーラスは別の方が歌っている場合が多いです。このメンバーで発売した「FictionJunction」名義のシングル曲もありますが、ほとんどの曲はライブの為に覚えた曲です。
もちろんライブ用にアレンジされておりますし、今回のように曲数が多いとFBMの皆さんは特に大変でしょう。正に古くから築き上げてきた「信頼」が成せるライブと言えます。
そもそもこのメンバーは普段全く別に活動していますし、レコーディングでさえ会わないこともあります。それこそ歌姫4人が同時にブースに入るなんて、まず無いでしょう。
それらを管理し、Mixして曲として完成させるのが梶浦さんです。
ですからライブで全員が合わせた時、曲としても成長しますし、新たな発見もあるのですよね。
普段一緒に居ないからこそ、お互いの成長ぶりが見えて新たな目標が生まれる。
梶浦さんはそんなライブが大好きですし、私もそういう領域の一端を楽しませていただくのです。
ちなみに・・・「Kalafina」については確かに同じメンバーも居りますが、全く違うコンセプト、目的、レーベルで動いているユニットです。完全に別の存在として認識してください。
つまり、今は「忘れてください」。
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今回は戸丸華江さんがゲストにいらっしゃるという事なので、恐らく『lotus』から始まるのではと予想していました。
前回行ったライブも『lotus』だったのですが、その時は4人の歌姫が歌いました。
それが私の初生梶浦サウンドでしたが、「歌ってすげーなー!」と、もの凄い衝撃を受けたことを覚えています。
この曲は本来、戸丸さんが歌っています。絶対的安定感のあるヴォーカルは圧倒的存在感を放っていました。
4人の歌姫も加わり、絶妙なハーモニーとFBMの演奏、そして梶浦さんの存在感たるやこの1曲でお腹一杯です。。。
ちなみに『overture ~ lotus』となっていますが、梶浦さんはライブが始まる時の緊張感や興奮、1曲目への期待感までも大切にされております。『overture』は梶浦さんがプロデュースするライブには必ずセトリに書けるほど存在します。
私がいつも言う「ネタバレ」に関する正にそのままですね。
今回も見事、初っ端からヤラレました。。。
そして続く曲が『let the stars fall down』と来たもんだっ!
「Fate/Zero」劇中曲ですが、アイリと言峰綺礼の戦闘シーンで使用されたあの曲です。
つまり・・・Kalafinaの『満天』原曲になりますね♪
先日の「Kalafina」ライブで『満天』を聴きましたが、曲の目的が違いますし迫力に本当に圧倒されます。
既に2曲で放心状態。。。
梶浦さんのMCはいつも楽しいですね。
ほのぼのした中にも音楽家として、音楽好きとしての「芯」がしかりと感じ取れ、そして信頼するメンバーに誇りを持っており、そんな自分の趣味とも言える音楽を聴きに来てくれるファンを何よりも大切に想ってくださる。
皆がひとつになって生まれる音楽が楽しくて仕方ない。
私はそんな梶浦さんの人間性に惹かれて今まで追って来たと言ってもいいと思います。
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千秋楽ということで、その後は「英語」「日本語」「造語」とブロックに分けて進行しましたが、梶浦さんのライブでこんなに「日本語曲」が聴けるって・・・珍しいですよ?
ま、それもそのはず!『Distance/eternal blue』が発売されたのに3日間のうち「日本語ONLY」の日にしか歌えなかったのですから・・・
しっかり聴き込んで行ったので集中できました。『Distance』に関しては誰が歌っているのか分からない部分があって、その確認もしたかたったのです。
私なりに感じていたこの曲に込められた想いも確かめたかった。。
4人の歌姫達。通常の担当と違い、この曲は入れ替わりながら歌っているように聴こえていました。
「ガンダムSEED」で後半ポイントになる4人。配役というほどではありませんが、やはりそれぞれの立場になって歌っているようでした。
それに伴い、ライティングにも拘っていたように見えたのは私だけでしょうか?
「天空のキラ」という言葉がすぐに浮かんだのですが、天井方面が「青」く染まり、中間が「赤」、そしてステージが「ピンク」に染まったのです。
はて「黄色」は?と思ったら、4人を照らすスポットライトが「黄色」でした。
その後は「青」「黄色」のみになったり、この4色が入れ替わり曲を光で演出していました。
ま、気のせいかもしれませんがね。。
結局「FictionJunction」名義のシングル曲は全て歌いましたね。これも珍しい。
しかし、やはり梶浦サウンドの魅力というか、特徴は「造語曲」にありですね。
当然「マミさんのテーマ」はやりましたよ!
「造語」(梶浦語)とは全く意味のない言葉なのですが、言葉を「音」として捉え、キレイに響く「音」で構成された歌やコーラスです。「Kalafina」という名も「造語」です。
私が「声を奏でる」と表現するのはそういう理由です。
梶浦サウンドはBGMであっても「造語」コーラスが多用されております。
「マミさんのテーマ」が良い例です。(←タイトル違うケド。)
もうこの辺まで来ると「BGM」なのか、「造語歌詞曲」なのか、判別が付きません。。
特に「zodi」はメチャメチャ盛り上がりますね!
もはや完璧に対応出来る自分に驚きましたがww
しかも歌えるって^^;
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アンコール後の定番『everlasting song』はなんと「加藤あすか」さんが登場!
この曲は「FictionJunction ASUKA」として加藤あすかさんを迎えた曲ですから大騒ぎですよ!
こういう流動性も「FictionJunction」の特徴ですね。そもそも今のメンバーはこうしてヴォーカルやコーラスとして迎えられてから今に至るのですから。
では最後に、本日のまとめとして現メンバーによるライブ版を貼っておきます。
この比較で今回のブログで私が伝えたかった事が伝わると良いのですが・・・
もちろん、ライブ用にアレンジされたものです。これだけ長い曲も梶浦さんの特徴ですが、ライブだから出来る事、やりたい事を盛り込んだ「完全版」と考えれば良いでしょう。
4人とも見事に声質も性格も違うのですが、こうしてひとつになった時に生まれるもの。
そういうコトです・・・
WakanaもKeikoもKalafinaの時とは全く違う歌い方をしていますね?
この4人だから役割も違いますし、曲も全く違います。。
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まだまだ尽きないのですが、「音楽」というのはそもそも嗜好性がありますし「正解」なんてものはありません。
あくまでも私が感じた事を好き勝手に書かせていただきましたが、こうして書くことによって皆様の想いも知りたいですし、意見交換もしてみたいです。ご指摘などありましたら是非お声掛けください。
もちろん書くからには関係者の目にも触れる可能性がありますし、責任を持って書いているつもりです。
これをキッカケに「梶浦由記」という音楽家さんの魅力を少しでも広げられたら・・・