わたしの『アレルヤ』は2枚ある。「期間生産限定盤」と「通常版」の1枚ずつ。
という訳で、10月2日 Kalafina 13thシングル『アレルヤ』が発売されました。
2008年に「劇場版 空の境界プロジェクト」の一環としてデビューしたKalafinaによる約5年ぶりの新作「劇場版 空の境界 未来福音」主題歌です。
カップリング曲『dolce』は同時上映「空の境界 未来福音 ~ extra chorus ~」主題歌です。
「空の境界」ファン待望の映像化です。Kalafinaの「原点」です。梶浦由記さんの劇伴含めて「今」どのような曲が展開されるのか楽しみで仕方ありませんでした。
とはいえ、ある意味特殊な作品ですから発売パターンはいつもと違い2種。「初回生産限定盤」はありません。私は当然2枚買いですが、その理由を簡単にご紹介します。
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まずはCD本体ですが、パッと見は同じものです。違うのは収録曲。
【 共通曲 】
1.アレルヤ
2.dolce
【 期間生産限定盤 】のみ
3.fairytale ~ 2012 Chiristmas LIVE ver. ~
4.君が光に変えて行く ~ 2012 Christmas LIVE ver. ~
【 通常盤 】のみ
3.seventh heaven ~ 2012 Christmas LIVE ver. ~
4.snow falling ~ 2012 Christmas LIVE ver. ~
3、4曲目に収録されているのは昨年のクリスマスに行われた「クリスマス・プレミアムライブ」の音源です。ピアノとストリングスによるアレンジは本当に素晴らしいものだったようで、当時仕事で絶対に休めなかった私は涙を飲んだものでした。今回これだけでも聴けてヨカッタ。。
さすがの私も今回は「期間生産限定盤」のみ購入のつもりでしたが、収録曲が発表された時点で2枚買い確定!!
ちなみに今年は既にチケット入手済。今から楽しみで仕方ありません!
【期間生産限定盤】は【空の境界盤】とも表記されていますが、この曲の振り分け方は「未来福音」という意味で考えると納得ですね。
【期間生産限定盤】特典



「空の境界」イラストワイドキャップステッカー仕様
「空の境界」特製ブックレット封入
スリーブケースは「通常版」の図柄と変わりませんが、若干青味がかっています。
購入時、間違えやすいのでご注意を!

← 今回のシンプルなジャケットはこの「oblivious」に原点回帰した感じですね。
特典のブックレットにはキービジュアルや原画、そして奈須先生から「アレルヤ」そしてKalafinaに向けてのメッセージが書かれています。これを読んで涙してしまいました。。
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『アレルヤ』
「アレルヤ」とは、キリスト教に残る代表的なヘブライ語の祈りの一つで「主をほめたたえよ」という意味ですが、梶浦さんが以前このような呟きをされていました。
*そのまま転載します
「未来福音」の初期の映像を、頭の中でBGMのプランニングしながらじーっと見ていたら、ラストシーンの後にどすんと降ってきた曲です(笑)。
ラストシーンの台詞を聞いていたら、歌詞の一行目がぽっと出てきて、「ああこの言葉で歌は始めたいな」と思っていたら、頭の中でKeikoちゃんがいきなり歌い始めちゃってこれはやばいと慌てて五線紙を出して(^_^:)、流れる曲を追いかけてがーっと譜面を書いて行ったら出来ました。
「未来福音」のキャッチコピーは「彼女の断章、過去と未来にわたしは駆ける。彼の結末」です。作品を観た今だからこそ理解しましたが、全くその通りの曲でしたね♪
ラストシーンとは「空の境界」という作品の根幹を描いたあの場面ですよね。あの後にかかった「アレルヤ」は「あぁ、そうかい。そういうことも、あるんだねぇ。」と全7章を経て後、まさしく未来を祝福するような笑顔になりつつ、自然と涙が出ていました。
『アレルヤ』は恐らく、梶浦さんの無限宝庫のような引き出しにあるこの曲が引っ掛かって生まれたと私個人は思います。
有名なモテット(複数パートの声が協和しあって進行するラテン語の宗教曲)作品の1つモーツァルト作曲「エクスルターテ・ユビラーテ」(邦題「踊れ喜べ、汝幸いなる魂よ」)より第3楽章「アレルヤ」です。
全3楽章から成り、声楽と管弦楽のための協奏曲のような構成です。元々はカストラート(男性の去勢歌手)のために作られた曲ですが、現在ではソプラノ歌手の主要なレパートリーとなっています。
曲全体としては、神を讃えるとともに、「人は神に祝福されるべき存在であるから神に祈れ」と歌っています。
この説明だけで十分でしょう。しかも曲調が似ていますよね。本来ならこういう曲はWakanaが歌いそうなものですが、Keikoが歌っているのも納得です。『ひかりふる』のように希望に満ち満ちた感じではなく、抜けるような華やかさの中にある、力強く未来へ向けて生きようとする感じ。これこそがKeikoの魅力でもあり、「未来福音」に込められた意味なのかも知れません。
( ^0^)θ~アレールヤー♪
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『dolce』
「extra chorus」のキャッチコピーは「キミに、幸あれ―」
歌詞の最後にある「canta, dolce」から考察すると「甘くやわらかに、優しく、快く歌え」という意味かと思われます。造語に聴こえますが、イタリア語ですねw
2分53秒というレア梶曲ですが、これまたラストシーンから続くと意味を成す曲だと思われます。
『snow is falling』のような深々としたものではなく、確かに感じられる温かいもの。Kalafinaの全てを凝縮したような曲です。
「03_say grace -December, 1998-」は第5章と第6章の間のお話。そう考えるとその後の2人の関係性が更に近く、また違って見えてきます。
ある意味「バ○ップル」というか、もう勝手にやってくれという・・・・・w
でも、心から祝福したくなるんですよね。この曲を聴くとラストシーンが浮かんで脳内で完全にリンクし、温かく清らかな気持ちになります。
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「空の境界」から生まれたKalafinaですが、こうして成長した今歌う「空の境界」主題歌はどんなものかという想いでしたが、やはり「この作品と共にあるな」という印象でした。
各章毎に違う主題歌と劇伴ですが一本筋の通った主題曲でまとめられているという特殊な作品演出方法ですから、作品の本質を理解しないと音楽の真意に辿り着けないという魅力があります。
逆に楽曲から作品を掘り下げることも出来るのですが、とにかく底が深く広い作品ですね。どれだけ掘っても底には到達しないでしょう。
今、あらためて第一章から主題歌を聴きなおしてみると、今までとまた違う感覚で聴くことができます。
これでひと段落した「空の境界」ですが、やはり根幹は「愛」(まな)なのですね。本当に素晴らしい作品、音楽と出会うことが出来ました。
- どうか。君と君を囲むこの世界が、これからも幸せでありますように -
いつもの
プチイベントも楽しみです♪
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Kalafina | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2013/10/02 01:32:13