2014年8月31日(日)
EGOIST LIVE TOUR 2014
ZEPP TOKYO公演に行ってきました。
EGOIST初の国内ライブツアーです。
この日は大きなライブ、イベントが多かった日ですが、私はあえてココを選びました。
他では体験した事のない、鳥肌の立つ素晴らしいライブでした。
文字に起こすとあの感動が伝わらない気がしてならないのですが、それでも伝えたい方々の為、ちょっと真面目に書いてみたいと思います。
まずは「EGOIST」について。
2011年10月よりノイタミナ枠で2クール放送された「ギルティクラウン」
そのメインヒロイン「楪 いのり」(CV:茅野 愛衣)がボーカリストを務めるウェブアーティストの名が「EGOIST」です。とは言っても、別に愛衣ちゃんが歌っている訳ではありません。
「EGOIST」をプロデュースするのは「ryo(supercell)」です。「nagi」に続く「supercell」のゲストボーカル・オーディションで2千人を超える応募者の中から選ばれたのは当時15歳の「こゑだ」でしたが、同時に「EGOIST」のボーカルも選ばれました。それが当時17歳の「chelly」です。つまり「歌パート」というやつですね。
「ギルティクラウン」のOP曲は「supercell」の『My Dearest』です。
いのりが歌っているように見えますので「EOIST」の曲だと思われがちですが、違うんですね。当時この曲のパワーと映像にすっかりやられた記憶があります。
「EGOIST」はED曲『Departures ~あなたにおくるアイの歌~』そしてもちろん劇中歌を歌いました。
こちらの歌も「いのり」のイメージにピッタリで当時聴き入ってました。
しかし・・・どちらも若いのにスゴイですね。
そして後期OP曲『The Everlasting Guilty Crown』は「EGOIST」になりました。
この作品はあまり歌っているシーンが出てきません。「声パート」とのギャップがあるように感じますが、実は愛衣ちゃんとchellyちゃんの声質って、本質的には近いそうです。「いのり」は「歌」でしか感情を表現できませんから、歌っている時はむしろギャップを感じるくらいじゃないと成立しませんね。
「いのり」は今思っても愛衣ちゃん以外には考えられないと思っています。「めんま」で初メインヒロインを務めた後、彼女がどうなって行くのか大変気になったというのも、当時この作品を観たいと思った理由でした。
今でこそ多くの作品に参加されている愛衣ちゃんですが、自分は「2番手」でこそ彼女の才能は輝くと思っています。いや、逆に「最高の2番手」を演じられる数少ない声優さんではないでしょうか。彼女の演技力があってこそ、メインも輝けるという素晴らしい役どころが多い気がします。もちろん、メインを演じても素晴らしいですけどね♪
私が愛衣ちゃんも、いのりも、以前から好きだと言っていたのは皆さんご存知ですよね?
さてこの作品の音楽的魅力は劇伴にもあります。
劇伴担当が「澤野弘之」さんなのです。当時は「ガンダムUC」で何とも言えない世界観に音楽面からも引きずり込まれた私でしたが、その方が担当されるというので大変楽しみにしていました。
当時このサントラが欲しくて騒いでいたのを思い出したのですが、さすがに今自分で読んでも暴走し過ぎのブログなのでリンクはやめておきますw
造語とは違いますが、本来BGMなのにしっかりとボーカルが入っている。でも挿入歌ではなくBGMなんです。澤野氏いわく、ボーカルも楽器の一部として音を奏でているそうですが、私が敬愛する作曲家である梶浦由記さんの表現と同でようなものすね。
そう思うと2人の音楽性の共通点が凄く見えてきたのですが、「A/Z」を両者が担当したのも「あおきえい」繋がりとはいえ納得です。他にもNHKに関連していたり、名前に「ユキ」が入っていたりw
「EGOIST」のボーカル「chelly」ちゃんも尊敬する作曲家、歌わせて欲しい作曲家として両者の名を挙げておりました。
小林未郁さんは澤野氏とは様々な作品で組んでいますね。そういえば、今更ですがこの作品の監督は荒木哲郎さんだったのですね。既にこの時から澤野氏の「進撃」は始まっていたと・・・・・w
「ギルティクラウン」
音楽面から見ても、私が好きになる要因があったんだと今更ながら感じます。
内容についてはいつも言うように好みの問題なのですが、ノイタミナ作品という意味では大変に奥深く、見どころのある好きな作品でした。
私はトータルバランスで作品を評価するのですが、こういう「心の葛藤」「報われない愛」「希望と絶望」のようなものを題材にした作品を純粋な心で観られない方からすると、既出作品の固定概念に捉われて単なる「駄作」に見えるのかも知れませんが、何だか寂しいですね。
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「ギルティクラウン」終了後・・・「EGOIST」にはまだ続きがありました。
アルバム「Extra terrestrial Biological Entities」の発売。
このアルバムで「EGOIST」は様々なタイプの楽曲を聴かせてくれました。
もちろん、いのりが歌っているのは変わりませんが、その内容は「ギルティクラウン」とは全く離れ、架空とは言え完全に現実のアーティストとして聴けるものでした。
その可能性にすっかり惹かれてしまった訳ですが、それでも作品の延長で活動しているのだろうと思っていました。
・・・・・しかし、それは間違いでした。。
聴いていくうちに知った事ですが、このアルバムを製作するキッカケはchellyちゃんがシングル2曲で終わらせるのはもったいない逸材だと気付いたからだそうです。
元々オーディションで『Departures ~あなたにおくるアイの歌~』を歌ってみて合格したのですが、あまりにも良かったので真逆な曲調でしかも彼女の得意とする曲を作ってみたのが『The Everlasting Guilty Crown』だったのです。
この2曲で成長し、更に様々な曲を歌わせてみたかったというか、chellyちゃんの可能性、将来性を感じてのアルバム製作でした。あえて「EGOIST」のままで行ったのは、実は本来のアルバムコンセプトが「ギルティクラウン」に沿ったものだったからなのです。
10年前の世界を描いた「ロストクリスマス」の主題歌も収録されていますから、時系列で言うと本編の前段階になります。
この後、集と出会って心が解き放たれていくと思って聴くと、やはり「EGOIST」で間違いないと思えるアルバムです。それなのに普通に作品を知らなくても聴けるアルバム。
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更に・・・・・思いもよらぬ展開が待っていました!
2012年10月から放送される「PSYCHO-PASS サイコパス」のED曲を歌うって?
「EGOIST」はどこまで行っても「いのり」であり、「chelly」である事には変わりません。
確かにノイタミナ枠ではありますが、全く関連性のない作品の主題歌を別作品のキャラクターが歌うなんて、一体どういう事だろう?
当然、出演している訳もありません。
超豪華スタッフで作られたこの作品。これだけ重い内容をしっかりと受け止められるアーティスト・・・「EGOIST」の持っている世界観と表現力が何とも絶妙に合っているではありませんか。こういうのもあるんだなぁ・・・と納得。
終盤、「名前のない怪物」の本当の意味を知った時は全身震え上がりましたよ。
完全に「アーティスト」という単位になった「EGOIST」の今後に注目です。
*今回使わせていただいた映像は内容重視なので音声が良くありません。是非CDでお聴きいただきたいと思います。
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さて、そんな「EGOIST」のライブ・・・・・
一体、どんなライブなのか?
chellyちゃんが登場するのか?
ryoさんは登場するのか?
それとも・・・・・
ここから先は実際に足を運んで体感した者のみが知る事です。
これを言葉にしても全てが伝わる訳ではありません。
そもそも、伝える必要があるのだろうか?
いつもなら「行きたくても行かれなかった方の為に」書くのですが・・・
このライブは自分の中にある「ライブ」という常識を覆されたものでした。
この気持ちをワタシでもうまく書ける自信がありません。。
真意が伝わらなくて折角素晴らしいものが歪んで伝わるのなら書かないほうが?
今はそんな気持ちです。
それでも伝えたい方がいらっしゃいますので、ここからは別に書きます。
でも・・・もう少し時間がかかるかな。
下書きだけでアップしないかもしれません。
ここまで書いた事をご理解頂いた上で、もし読みたいという方がいらっしゃるのならば・・・・・