2018年2月3日(土)
東山奈央 1st LIVE “Rainbow”at 日本武道館
2017年2月1日にソロアーティストとしてデビュー、
10月25日にファーストアルバム“Rainbow”をリリースした「声優、東山奈央」さんのファーストライブに行ってきました。
*ご想像通り、長文レポートですw
2010年10月に声優としてデビューしてから今年で8年目、数々のキャラクターを演じて来た奈央ぼうですが、明るく元気な役から寡黙な役、たまに大人の役など多彩であり、それぞれの役に本当に乗り移ったように命を吹き込んできました。
その才能は
「くあwせdrftgyふじこlp」という文字ですら表現出来てしまうほどw
同時に様々なキャラソンを歌って来ました。その数250曲以上とも言われていますが、その活躍はキャラクターのイメージソングに留まらず、デビュー作品の時から「中川かのん」として単独ライブを行ったり、様々な「歌う役」としてのステージを積み重ねて来ました。
その歌唱力やライブパフォーマンスは早くから評価されており、そして今、満を持して「東山奈央」個人名義としてソロデビューを果たしたのです。
ファーストアルバム“Rainbow”では虹のように多彩な楽曲が14曲、7色どころか14通りの表現を見せてくれています。これはキャラクターソングのように役を演じ、意識して声色や歌い方を変えているのではなく、「東山奈央」として感じたまま楽曲に寄り添った結果だそうです。
ソロデビューからちょうど1年、しかもファーストライブが「日本武道館」です。
そのプレッシャーは相当なものでしょう。普通なら有り得ません。
奈央ぼう本人は嬉しい反面、本当にそれで良いのか悩んだそうですが、彼女が辿って来た7年間を思えばむしろ相応しく当然の舞台です。周囲からも驚きや心配より祝福や期待の声が大きかったように感じます。
奈央ぼうの成長ぶりは「声優」「歌手」どちらの可能性も秘めておりますが、いつでも「声優、東山奈央」という自分の原点を忘れず、自分を成長させてくださった全ての方に感謝を忘れません。
元気で明るく、素直で真っ直ぐで頑張り屋の奈央ぼうですが、実はもの凄く慎重で弱い自分をよく理解しています。周囲もしっかりと見えており、その温かい人間性は多くの方に愛され、信頼されています。
そんな彼女が「ソロアーティスト、東山奈央」個人として何を伝えようとしているのか、何を見せてくれるのか、8年前から意識して応援して来た訳ではありませんが、いつからかその魅力に惹かれている自分が居ます。実際会うほどに増していくその理由を確認したく、何よりも優先しこの日を迎えたのです。
恐らくセットリストは「東山奈央」としてのものになるでしょう。ヘタにキャラソンを入れると構成や想いがブレます。と言っても持ち歌はアルバム14曲+アルバム未収録のシングルカップリング4曲の合計18曲です。ライブハウスなら十分な曲数ですが・・・・・・・
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私にしては珍しく、2018年に入り本格的なライブは初。鈍った身体は大丈夫かと心配しつつ早起きして物販へ・・・のつもりが前日に寝落ちしてしまいまさかの寝坊。。。
決して温泉に浸かってから温玉あげを食べたのが原因ではないのですがw
10時開始の物販に現着が8時。思ったほど多く並んでいないと思いましたが何だか時間がかかり結局購入できたのが13時過ぎ。テント直前にガチャ列と分かれ、ガチャから物販には行かれるけど逆は出来ないって・・・
結局ガチャは諦めて次の目的地であるヴィーナスフォートへ。
みのりんごデビューシングルのリリイベです。
この件はまた今後書きますが、14時開始ギリ着でした。
ハイタッチ後かなり遅い昼食、本当はラーメンのつもりだったのですが。。
時間があればこの日発売の「HGUC 1/144 ユニコーンガンダム(光の結晶体)」を購入するつもりでしたが諦めてとんぼ返り。。

川越へ・・・じゃないよw
その頃、みん友さんが数名現地入りしており、「コール本」が配布されているとの情報が。物販に並んでいる時にそんな噂も聞きましたが見つけられず、この時間になると大々的に配布していたので無事ゲット。

有志により作成、配布された非公式コール本ですが、これがまたもの凄くクウォリティーが高く、奈央ぼう愛に溢れているものでした。
奈央ぼう本人が考案したり、ファン発信でライブやイベントで行われ、奈央ぼうが言及し今や公式となったものが全て書かれていました。
コールと言っても難しいものや大騒ぎするものではなく、皆が一体となり楽しめるもの。我々が楽しめば奈央ぼう自身も楽しくパフォーマンス出来ますからね。
有志の方達に感謝です。
そして今回は事前にこんな宿題が出ていたり・・・(^^;
開演前にも流れていましたが、皆さん予習バッチリですね♪
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ステージ構成はセンター、サイドステージ有りのオーソドックスなもの。この日は他にも大きなフェスが様々開催されており、しかも武道館。心配していた座席はほぼ埋まっていました。自分は2階席でしたがそれほど遠くは感じず、むしろ全体が見渡せて良かったかも。
関係者席も見えましたが人を判別するには至らず。交友関係から色々な方が来ていたでしょう。
物販のサインライトは無線制御なので迷わず購入しました。“Rainbow”ですから様々な色に変化するでしょう。リズムに合わせて激しく変えるのは手動では無理だし実際全体で見たら綺麗ですからね。流石にブロック毎に制御して虹を作り出すのは無理ですけど。。
無線制御は過去に同じFlyingDogの「Trident」で経験しています。そういえば奈央ぼうも401クルーでしたね♪
だからではないでしょうけど、奈央ぼうのアーティストカラーって何時から「青」になったのかな?(アニサマでも青だったけど決定では無いのか?)
ソロデビュー時のアンケートでは決まらなかったし、「青」の意見はほとんど出なかったはず?まぁ、とりあえず「青」デフォで待機。
暗転するとセンターステージにピンスポット。そこにはマイクが置いてあります。
1曲目確定!まぁ、この曲しかないでしょう。暗闇の中、メインステージから現れた奈央ぼうが歩み寄りマイクを拾い上げ、いよいよ始まります。もちろん、あの衣装です。
01_君と僕のシンフォニー
奈央ぼうらしく明るいアルバムリード曲です。歌詞に込められた想いは正にここから始まり未来を描いて行くこの瞬間に相応しい曲。サビ前で思い切りジャンプします!
マイクを拾う演出はMV通り。このセットは武道館をイメージした八角形のステージでした。しかも演奏している方々はレコーディングメンバーでもあり、武道館で実際に演奏するメンバーです。
Pf.Keybord:伊賀 拓郎
Guitar:Ommy
Drums:山内“masshoi”優
Bass:中村 圭
更にViolin:門脇 大輔さんを加えた5名による演奏。全員が揃ったのはこの日が初とか。なのでバンド名も決まっていないとw
注目はやはり「月がきれい」他、奈央ぼうの作品に多数関わっている伊賀拓郎さんですよね。伊賀さんの演奏であの曲を生で聴けるのです♪これだけでも行く価値があると言うものです!
ちなみにMVのドラマパート撮影地である横浜の大桟橋ホールでは何の因果かこの日May'n部長のツアーファイナルが行われています。それでもこちらを選択しました。
02_True Destiny
デビューシングル。2曲目はこういう曲で一気に盛り上がるのが楽しいですね。サビの「奈央!」コールはすっかり定番ですね♪
03_Bright Heart
「イマココ/月がきれい」アーティスト盤カップリング曲。心躍る恋愛ソングです。大型LEDスクリーンに映し出される映像が凄くキレイ。
04_Day by Day
アルバム2曲目。のんびりとした楽しい日常の曲。2サビとラスサビは皆で歌います。これを聴いた奈央ぼう、学生時代に所属していた合唱部が少人数だった為、こんなに大人数での合唱が聴けて感動していました。
LEDスクリーンにはこの為に作られたアニメーション。その質の高さに驚きました。
しかもステージ中央後ろが斜めにせり上がり、そのまま上段に繋がる階段になりました。一緒に昇る奈央ぼう。この時はまだステージに込められた想いに気付きませんでしたが・・・・・
05_グッバイ・アンブレラ
この曲はどんな雨模様でも何故か出番直前になると奇跡的に晴れてしまうという、典型的「晴れ女」である奈央ぼうらしい晴れやかな歌。虹はそういう時にかかるのです。
06_ガラクタフルワールド
恋愛ものアニメのOP曲のような入りですが、真っ直ぐに寄り添って行く恋の曲。
「ガラクタと呼ばれたってかまわない ありふれた日常に想像以上求めて 輝く日を信じているんだ すばらしきガラクタフルワールド」
何だか自分の生き方を代弁してくれているようで。。。ここまで強くなりたいものです。
07_StarLight
衣装チェンジ、打って変わって黒基調のカッコイイ衣装!ダンサーを6人従え、7人で「レインボー・ダンサーズ」とか♪
激しいエレクトリック・チューンですが実は恋の歌。激しいのに歌い方がやさしく、この表現力は素晴らしいと思う。
ダンスは過去に10年間習ってはいたもののライブで本格的に取り組んできた訳ではありません。しかしワルキューレでは貴重なダンス経験者としてほぼ素人の後輩たちにアドバイスをし、あの難易度の高いパフォーマンスを実現させている奈央ぼう。ワルキューレ1stライブで一人だけキレキレのダンスで目を奪われたのを覚えています。
これもまた挑戦!しかし改めてダンスが大好きであると実感したとの事。ここからのダンスパートは単に激しく踊るだけではなく、可愛らしい一面を見せてくれたりと彼女の様々な魅力を存分に感じられるものでした。
08_My Way
自分の弱さも強さも受け入れ、勝手に結果を決めつけないで全てぶち壊して突き進め!という、聴いていて勇気をもらえるカッコイイ曲です。
激しいダンスですが、難易度を下げず先ず「やらせてください!」という彼女の強い姿勢が表れていて圧巻でした。
09_I WILL
『True Destiny/Chain the world』アーティスト盤カップリング曲。自分の中ではヒゲドライバーさんの色が(アルペジオ的に)濃く受け入れやすかった曲。
どんなに辛くても、支えてくれる人、支えたい人が居れば頑張れる。そんな曲。
10_オトメイロ
和楽器を使った、テンポが変幻自在で変調もする面白い曲。聴いていると桜吹雪が見えてきます。早口になったり、ゆっくりになったり、恋の駆け引きのような・・・
『アイヤ アイヤ アイヤ イヤササ!』
センターステージに集まり、武道館全体で叫びます!凄く楽しい♪
ここでバンドメンバー、ダンサー紹介、そしてダンサーが残り奈央ぼうは衣装チェンジへ。
11_星ノ標
LEDスクリーンが割れ、白いドレスで登場。アコースティックで優しく歌うこの曲を聴いていると、まるでここから続くであろう待ちに待った曲たちのプロローグのよう。
自ら回って見せてくれた衣装がまるでウェディングドレスのようにキレイでした・・・これは次のパートに相応しい衣装かも知れません。
12_初恋
『月がきれい』の各話を色付けている過去の名曲カバーたち。その中でも唯一フル尺でアニメ盤に収録された村下孝蔵さんの『初恋』です。年代によってこの曲への想いは様々ですが、それぞれの立場で観られるのが『月がきれい』という作品。
その辺の想いは以前ブログに綴りましたが・・・
奈央ぼうが歌う他の曲も原曲と共にプレイリスト化している自分。全ての曲がまるで作品の為に書かれたようで心に刺さります。。。
13_月がきれい
今まで生で聴くチャンスを全て逃しており、実は初です。この為に来たと言っても過言ではなく、息するのも瞬きするのも忘れるくらい、しっかりと聴き入りました。
茜の気持ちを歌った曲。その純粋さを想い気付くと涙が。。。
14_Rainbow
自身が初めて作詞作曲を手掛けた曲。もうひとつのアルバムリード曲です。
今まで作詞をしてみないかと何度も言われ続け、その度にはぐらかして来た奈央ぼう。今回アルバムを製作するにあたり、「作曲なら」とやってはみたものの、やはり作詞も自分でやるべきと思い、今まで自分を支えてくれた多くの方々、応援してくれる方々への「感謝」を込めた曲になりました。
両リード曲はもちろん、『イマココ/月がきれい』他、奈央ぼうが関わって来た作品を多く手掛けて来たビクターの「WEST GROUND」が編曲をしている為、彼女の気持ちをよく理解されて素晴らしい曲に仕上げてくれました。
最初に作曲した時点から大きな修正もなく完成したという、強い想いが体現した曲ですが、レコーディングまでこぎ着けた後、突然イントロのピアノを入れたくなり何とかスケジュールを調整して間に合ったとの事。
感謝は仕切れないけどあえて一人だけと、特にデビュー時からどんな時もずっと支えて続けてくれたマネージャーさんへの感謝を涙ながらに伝えてくれたのには会場内から多くのすすり泣く声。。
会場内に七色のレーザービームが張り巡らされ、もの凄くキレイでした。彼女の歌は全ての人たちに語り掛けるようであり、歌い終わると深々と頭を下げ、暫く拍手が止みませんでした。
このMVは養成所時代、近くの公園で練習をしていた場所。同様に声優を目指す後輩の声が遠くから聴こえる中撮影されました。
奈央ぼうは養成所卒業後、そのまま親会社である事務所に所属しましたが、ある時移籍をし、今のインテンション所属となりました。通常はマネージャーさんって事務所に所属しているはずですが、一緒に移籍したのでしょうか。
同じ声優でありアーティストでもある鈴村健一社長だからこそ、彼女を理解し、才能をここまで伸ばしてくれたのかも知れませんね。本当に感謝です。
いよいよラストに向けて進んで行きます。「イマドコ~!?」の掛け声に皆応えます。
15_イマココ
解っちゃいるつもりでしたが、この流れでこの曲。単に盛り上がるだけでなく心から温かく、幸せな気持ちになっている自分。作品はもちろんですが、「東山奈央」という人柄がそう感じさせるのでしょう。
16_Chain the world
以前にも聴いていますが、歌っている奈央ぼう自身の気持ちが充実しているのか、もの凄く声が伸び気持ちが乗っており、ライブが始まった時より確実に迫力が増していました。
これぞライブ!どんなCDもハイレゾもこれに勝るもの無し!
17_君の笑顔に恋してる
実は本当なら個人名義で最初にレコーディングした『Chain the world』で締めるはずでしたが、どうしても皆で踊り、笑顔で終わりたいとこの曲をラストに持ってきました。
センターステージにて改めて振り付け講座をやりましたが、皆の姿を見て思わず「可愛い~♪」と中断w
いやいや、それはお互い様♪
たくさんの笑顔に包まれ本編終了。本当に楽しかった♪
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さて、アンコールですが持ち歌は出し切りました。
今回のセットリストは基本アルバムの曲順通りで曲調毎にブロック別けし、シングルカップリング曲を含めて再構築したものでした。
唯一キャラソンである『風空花人』を歌わなかったという徹底ぶりはやはり「東山奈央」個人のライブであるという意思表示かも知れません。
そうなると否が応でもここから期待してしまうキャラソン。しかし中途半端には出せません。タイミング的にもしかしたら?と候補に挙げていた『Silent Hacker』はこの時点で絶対に無いと確信。
18_らぶこーる
大きな黄色いリボンを着けて登場した奈央ぼう、原点である「中川かのん」をここで披露!
大歓声からの続けざまに次の曲!
「なるりん制圧☆いっくよ~!」と衣装を脱ぎ捨て・・・
19_ハッピークレセント
飛び散る銀テープ(本当は紙吹雪)。そして階段を駆け上がり振り返る姿。
そもそも、このステージそのものがあの場面を再現したものだったのです!
実は曲の権利を持つNBCさんが同日大きなフェスをやっており、アニメファンの多くはそちらへ行くだろうと心配していました。それでもここに来たのは本当の「東山奈央ファン」でしょう。
自分は『神のみぞ知るセカイ』の頃、仕事が忙し過ぎてアニメ作品をほとんど観ていない時期でした。奈央ぼうキッカケで何となく後追いした程度ですが、それでも作品にとって、かのんちゃんにとって、そしてもちろん奈央ぼうにとって武道館が特別な場所である事くらいは存じ上げております。
だからこそ、武道館を制圧するところから始めたかったのだと思っています。
そんな奈央ぼうに、NBCさんは寛大なココロで歌唱許可をくださいました。
皆の想いが、かのんちゃんを武道館に連れてきました。
約束通り、遂に輝く星になりました!
ファーストライブにあたり、キャラソンは歌わないつもりだったそうですが、やはり「かのんちゃん」への想いは特別でした。
リボンはこちらサイドのスタッフさんが丁寧に作ってくれたそうです。そのリボンを外し、「東山奈央」へ戻ります。
そしてここでお知らせ。
今回のライブがブルーレイ化!
オフィシャル・ファンクラブ「虹のわっか」本日発足!
3rdシングル『かくりよの宿飯』OPテーマ、『灯火のまにまに』発売!
これは今までに無かった新境地の曲との事。
「聴いてみますか?」
という訳で!
20_灯火のまにまに
和楽器バンドのようなカッコイイ曲です。難易度も上がり、ハイトーンが心地よい曲♪
もちろん主役を演じます。EDテーマはぬーさん、音楽は伊賀さんなので期待♪
最後はもう一度この曲を皆で歌い、笑顔で終わりましょうと。
21_君と僕のシンフォニー
同じ曲なのに緊張感のある最初とは全く違う、充実した気持ちの乗った素晴らしい『君と僕のシンフォニー』でした。
紙吹雪が2階席まで飛んでくるほどに激しい♪
確かに虹の輪がここにかかりました。
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ライブが終わってからレポートをまとめるのにかなり時間がかかってしまいました。
翌日パンフを読んでいたら彼女の想い、周囲の想いに触れ、涙が溢れてきました。これは簡単には書けないと、じっくり煮詰めて仕上げました。
今回のライブを通じ、ひとりの女の子を輝かせる為に本当に多くの人が関わっているのだと改めて実感しました。そしてその光に照らされて元気や勇気をもらい、更に光を輝かせる為に応援していく。だから「スター」って言うんだろうな。その名に相応しい人、昨今なかなか居ませんね。
作品ありきで騒ぐミーハーな連中もおらず、本当に温かくてマナーの良いファンたち。間違いなく奈央ぼうの人柄。彼女と接していたらそういう気持ちにもなります。
虹の続き・・・期待して良いと思いました。
なので・・・

早速入会♪
そして今回お付き合いくださった皆様に改めて感謝です。