*これはあくまでも個人的な環境、感覚に基づいて書いております。決して専門家ではないので間違っているかも知れませんが、その際はアドバイスなどいただけたらと思います。
長文になります。
愛機にソニックを導入後、「良い音」とは何か?という沼にハマってしまった気がするワタクシです。。
メルセデスの「COMANDシステム」は様々なメディアに対応しているのですが、さすがにハイレゾに対応しているはずもなく、今後もよほどの事がない限り対応するとは思えません。
現状のシステムで一番良い音で聴きたければCD直入れしかなく、ソニックのように繊細な音が出てしまう環境では他のメディアは明らかな劣化音にしか聴こえなくなってしまいました。。
私の場合は次に音が良いと思われるiPod接続で音楽を聴いています。それもWAVもしくはAppleロスレスで取り込まないと明らかに劣化してしまうのですが、それでもCDと比べてしまうと全くの別物です。
しかもLightningに対応していないのでiPhoneと2台持ち。と言うか、iPodは常に接続した状態です。
さて、そうこう考えているうちに通勤時に聴いているiPhoneの音質も気になるようになった訳で・・・・・こういう結論に達しました。
週に1度乗るか分からないクルマよりも、毎日2時間は聴いている通勤時の環境のほうが大事じゃないの?
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という訳で、状況をまとめてみました。
1.クルマで聴く事を考えたらiTunes使用が前提。
これはもう、どうしようもありません。iTunesは他のDAPでも読めるようですが、ロスレスは読めないようです。最近WAVだとアートワークを貼れないのでロスレスを使用しています。
2.iTunesはハイレゾ対応していないが対応アプリとポタアンがあればiPhoneでも再生可能。
アプリはハイレゾ対応の「Ne PLAYER」「Kaiser Tone」2種類を使い比べ、後者を選択。「iTunes」もアップデートで良くなりましたが相変わらずハイレゾは非対応。アプリならアップサンプリングでポタアン無しでも通常曲も良い音で聴けます。(気がします)
3.iPhone使用は絶対条件だが、使用状況からしてDAPとの2台持ちはしたくない。
2台目はハイレゾ対応機でなければ意味がありません。色々と聴き比べましたが、iPhoneに比べれば何を使っても良くなりそうです。しかし良い物はかなり高価ですし大きいですよね。
とある理由で「NW-A10」を悩んだのですが、さてそこまでする必要性があるか・・・・・
操作性はiPhoneに敵うものはありません。
4.同じ理由で出来ればポタアンも持ち歩きたくない。
これも色々試しました。小型給電式でハイレゾ対応のものはボリュームの微調整が出来なかったり、強調され過ぎて聴き辛くなったりで理想のものに出会えていません。
大きなものならば「JADE next」とか・・・ですが本末転倒。
5.同じ理由でヘッドホンも持ち歩きたくないのでイヤホン使用。
これも仕方ありません。あくまでも通勤メインなので。。
と、そんなんじゃ諦めろ的な条件ですが、どこかが切り崩せれば解決への道は一気に開けます。
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そこで、まずは「良いイヤホン」選びをしようという事になりました。
私が良く聴くアーティストはソニー系が多いという理由で以前は1万円以下のソニー製イヤホンを使用していました。
ソニーのドンシャリに合った低音が適度に出る物でしたが、愛機にソニックを入れるまでは何の不満も感じず使用し続けていました。
ところが次第に物足りなくなり、もう少し良いものはないだろうか?といろいろ試すようになりました。
私が良く聴くアーティスト・・・ハイトーンヴォイス・・・
高音が澄んでいて中低音にも厚みのある「SHURE」が気になったのですが、欲しいものはかなりの高価。。

そこで「IE60」を購入。定番こそ正義という訳ではありませんが、やはり全域での厚みやキレ、バランスが素晴らしい。ソニック同様、今まで聴こえなかった音が聴こえてきます。
何よりも良いのがイヤモニのような装着感と「SHURE掛け」が出来ること。通常の付け方も出来ますが、上下逆にしてコードを耳の上から後ろへ通すことによって装着感が遥かに増し、深みのある音に聴こえます。
耳から垂れたコードが邪魔にならず、引っかけて外れることもなく、何より屋外使用の際、動いてコードがスレた時のノイズ発生を抑えられます。
IE60は1万円台にしてはポテンシャルが高くハイレゾ再生でも良い音を出してくれるのですが、時々SHUREのような高音が恋しくなる時があります。
まぁ、この時点でプロのミュージシャンやアーティストもご用達の「
e☆イヤホン」には時々通うようになっていたのですが、さすがにカスタムIEM作る訳にはいきませんよね(^^;
そりゃ耳型取って自分専用のイヤモニってのが理想ではありますが、別にステージに立つ訳ではありませんからね。。しかも高価だしw
イヤモニはステージ上で正確な音を取る為に必要な物です。スピーカーは客席に向けて配置されてますからね。特に大きな会場では音が遅れて聴こえてしまいますから適度にチューニングされた音やテンポ信号をイヤモニを通して聴いている訳です。
イヤモニを両耳に装着すると本当に何も聞こえなくなるらしく、MC等で時々外しているのには訳があるのですよね。
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e☆イヤホンは本当に色々なものが試せて1日居ても飽きませんね。どれも一長一短、理想の物って本当に難しいですね。
そんなある日、ふと私の目(耳)に留まるイヤホンが・・・・・
耳に入れた瞬間の装着感は良好。
再生してみると・・・・・を?これは?
ひたすら色々な曲を試してみると次第にニヤケが止まらなくなる(^^;
ふと気付くとかなりの長時間。。これ欲しい!
しかし、簡単に手を出して良い金額ではありません。。
諦めて他を探したが、また戻って来てしまう。。。
店員に相談してみる。これが良いのだけれどもう少し手頃なの無いかな?
相談していると自分が探している音質の好みを理解してくれたようでいくつか紹介はしてくれたのですが、恐らくどれも気に入らなくて戻ってくるだろうと言われ・・・
結局戻ってくるwどうやら大正解に巡り合ってしまったようでした。
後は決断のみ。
クルマの音質をこれ以上弄らなければ大丈夫。
聞いてみると発売間もなく人気商品でバックオーダーは19本。1度の入荷が10本だが次回入荷は未定。まぁ気長に待って下さいと。。。
で、結局
SAVANT と契約を交わしました!(Servantじゃないよw)
Noble Audio Savant Universal
フラッグシップモデル「Kaiser 10」の半額以下で同様なスペックをたたき出す優れもの。むしろK10より聴きやすくなっているようですが試したことないので分かりません。自分にとってはこれが理想。
必要十分な低音、クリアな中高域の伸びと広がり、全域でキレが良く聴いていて疲れないのが良いですね。とにかくバランスが良い。
IE60でも驚きましたが、更にヴォーカルが鮮明でストリングスなんてすっごくキレイ。梶浦サウンド(特にライブ音源)なんて聴いていると心酔しちゃいます♪
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さて、理想のイヤホンを入手し、時間経過と共にこなれて来たところで今回のブログを書いているのですが、Savantで聴いているとWAVでもかなり良い感じで聴けてしまいます。
試しに落としてみたハイレゾですが、費用対効果がそれほど感じられない??
そこで次の問題・・・・・
ハイレゾって本当に必要??
答えはYESでしょう。
ですが、私の場合結局クルマで聴くことは現状出来ません。
iTunesの良さは先行配信が多い事。本当に好きなアーティストは先行時期によっては1曲200円で落としてAppleロスレスにコンバートして聴いています。
それでも結局CDは購入します。
コレクションとしても当然ですが、ライブの先行申込みや映像特典はCDを購入しなければ入手できませんからね。
特に最近お気に入りのアーティストさんは特典ライブ映像がDVDではなくBDオンリーでハイレゾ音源だったりしますw
さてそうなると、いくら音が良くても両方購入すればかなりの高額です。アーティストによってはアルバム1枚を両方購入すると1万超えしてしまいます。。
ハイレゾって本当に必要??
それでもYESなのでしょうが、掘り下げていると色々と見えてきました。
アプリ+Savantによって良い音で聴けても本質的にハイレゾとは全くの別物です。
ところが、ハイレゾにも怪しいものがいくつもある。元々ハイレゾで録音されていないものを適当に引き上げてハイレゾとして販売しているもの。まぁ、「ハイレゾ」の意味としては間違いではありません。
逆に、CDでもしっかりと録音されているもの。これが悲しいかな滅多に出会えるもんではありません。
基本、ハイレゾであろうがCDであろうがレコーディング・エンジニア次第なのです。
以前、ソニックでドリカムを聴いた時に音の良さに驚きましたが、あれはレーベルのおかげですね。U社は良い音出してくれます。
逆に私が良く聴くレーベルはほとんどダメですね。
L社は安いイヤホンでも聴けるようになのか、音圧上げて潰れちゃっているものが多いですね。
K社なんて最たるもの。代表的な某歌姫の新曲、を?これは凄く良いぞ?と思ったのは冒頭のアカペラ部分だけ。演奏が始まったらボリューム下げちゃいました。。
いや、決して歌姫が悪いのではないのです。
対してED曲は同じチームが作っていてもS社です。こちらの歌姫はしっかり聴けます。S社もよく聴きますが、まぁそこそこでしょう。
アーティストにもよりますが、F社は良いのではないでしょうか。良いものはかなり良いですよ。
Savantで聴くと良し悪しがハッキリしちゃいますが、総じて良い方向に持って行ってくれます。(割れるものは割れますが・・・)
つまり、出来の悪いハイレゾとは費用対効果的な差が出ないのです。
ハイレゾって本当に必要??
それでも余裕があればCDとは違うmixをしていますからハイレゾに越した事はありません。
まぁ折角なので購入していなかったKalafinaの赤青を落とそうと思ったのですが、エンジニアがまさかの小岩さんじゃないというのを知って躊躇しています。。
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そこで気付いたのです。
どうせハイレゾ落とすならCD化されていない音源が良いと。
そこで目を付けたのがコレ。
両日参戦しBDも購入しましたが、音源がハイレゾ配信されました。
ライブ音源については何度も語ってきましたので割愛しますが、このライブはS社が気合を入れ、60台のハンディカムを使用して
臨場感あるとっても面白い映像に仕上がっています。
LiSAにとって大切な意味を持つこのライブ。ハイレゾにより細かな息遣い、緊張感、鼓動、喜びがしっかり伝わってきます。
武道館という広い場所での臨場感を出そうとしたらミキシングは難しいでしょう。ステージ寄りでも客席寄りでもおかしな事になってしまいます。
この音源はヴォーカルがしっかり立っていながら会場の音は極力抑えてあるので楽曲としてしっかり聴くことが出来ます。それでいてLiSAライブの醍醐味でもある会場との一体感、コール&レスポンスも伝わってきます。LiSAっ子ならばこのレベルでも会場の声が聴きとれるはずです。
面白いのが会場の広さを実感できること。音に奥行き、広がりがあるのはもちろんですが、
ちゃんとTHE ODGEのギターが左から、CO-Kのギターが右から聴こえてくるのです。これはCDでもライブでも聴き分けられなかったので驚きです。
どの曲も特別なのですが、特にこの2曲。

通常版の『シルシ』はハイレゾで落とそうと思っていましたが、この『シルシ』はこの場所、この時に歌うからこそ意味があり、彼女の歌声から様々な想いが強烈に伝わってきます。この『シルシ』に勝る『シルシ』は絶対に無いでしょう。歌い終わった後の伝えきった感、力尽きた息遣い。エンディングに至るまでの演奏はその場に居たからこその感動が「ハイレゾだからこそ」伝わってきます。2日目の『シルシ』は聴かせる為の感謝の『シルシ』。別物です。
2日目の『Believe in myself』は入り方から全てが感動的でした。この曲に込められた想いを知っていればこそ、皆で歌い切った感動は忘れられません。
BD映像観ながらハイレゾ音源聴くとなかなか凄いですよ♪
こういうライブ音源はどんどんハイレゾ配信して欲しいですね。
赤青もライブ音源ならば迷わず購入してたのですがねぇ・・・・・
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長くなりましたが、方向性としては何とか落ち着きました。
それでもDAPやポタアンを諦めた訳ではありませんので、今後も勉強しつつ、ハイレゾとは上手に付き合いつつ更なる高みを目指して行くのでしょうね(^^;
うーん、アナログレコードかぁ・・・・・ってコラw