1月23日(水) Shibuya O-EASTにて
Kalafinaデビュー5周年のこの日、初めてKalafinaとしてライブを行った「Shibuya O-EAST」にての記念ライブ。原点に立ち返り、1stアルバム「Seventh Heaven」に特化したライブ。
そういう訳で、以前から入念に準備をしてきました。いよいよ当日です。結局ライブアルバムも月型フェスも届かなかったのですが、もう自分を信じるしかありません。この数か月は全てこの日の為にあったと言っても過言ではありません。。
これまで3回に分けて書いてきた「5周年」ですが、全てここにつながっております。ここまで引っ張ってしまったので当然中途半端な内容にするつもりはなく、熟成させておりました。是非「覚悟して」お読みくださいませw
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さて当日。アニメイト渋谷店にて
「Kalafina ミュージアム」 が開催されているので、一緒に参戦する「おーでぃーえい」さんと合流。
過去に発売された作品やグッズの販売(一部特典付き)、これまでの軌跡をパネルにて展示、メッセージボードの設置、そして衣装展示など、以前の
「Kalafina Eden」 の続きのようなものですね。
衣装は『to the biginning』のものが展示されていました。「リスアニ!TV」で以前紹介したものを直前に再視聴していたのでこだわりの部分を確認出来ました。
3人の形の違いとか、Keikoのコルセット(カバン風)とか、セイバーの甲冑を模した指輪とか・・・
しかし相変わらず細身ですねぇ。。
私が参戦するライブやイベントって渋谷率がかなり高いのですが、道玄坂方面って実は初めてでした。込み入っているのですが感に頼って到着wそのまま物販列へ。
今回購入したのはTOP画像のものですが、イメージカラーは「白」らしいのです。衣装も「白」でした。しかし何だかTシャツは「空の境界」「月型」が頭にあったので「紫」にしました。いや、本当は紫なんて関係ないのですが・・・何となく解ってもらえるかなぁ。。
その後は時間があるので腹ごしらえ。この時点で16時近かったのですが、昼食がまだでした。
どうしてもこの日は「ハンブルグ」を食べたくて・・・(スミマセン、ファンにしか分からんネタです)
結局食べたのはハンバーガーなんですけどねw
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開場時間直後に現地入りしたのですが、既に入場が始まっていました。番号的には後半だったのですが、もう順番が過ぎていました。。開場が早まったのかも知れません。。
確かにこの近辺、人が溢れると近所迷惑ですからね。そのまま入場したのはいいが既に1階は満員で2階になりました。FC枠でかなり後方ですから、きっと一般枠なんてほとんど無かったのでしょうね。「Kalafinaのチケットも取れなくなったよねぇ?」なんて声も聞こえてきました。
だがしかし!こういうライブハウスってのは必ず隙間があるもんで・・・1階右側後方に着けることができました。かなり近くなった♪
この日は「WOWOW」のカメラが数台入っていたのですが、ちょうど死角になるかな?
ちなみに放送日は3月13日(水) 23時~です。 http://wowow.co.jp/kalafina
いよいよ始まります。実は入念な準備をしていたと言っても肝心の歌はあまり聴き込み出来ていませんでした。時間が無かったのですが、とにかく「空の境界」の7曲、1stアルバム「Seventh Heaven」を集中して聴き込み、2nd、3rdアルバムは捨てました。(そんなんどうにでも対応できる!)その後に発売されたシングル曲、c/w曲も聴き込みました。
セットリストです。
01. overture ~ oblivious
02. love come down
- MC -
03. 明日の景色
04. 夏の林檎
05. interlude 01
06. 傷跡
- MC -
07. fairytale
08. serenato
09. ARIA
- MC -
10. 屋根の向こうに
11. moonfesta~ムーンフェスタ~
12. seventh heaven
- MC -
13. 満天
14. to the beginning
15. また風が強くなった
16. 音楽
- MC -
17. 君が光に変えて行く
18. ひかりふる
- Encore -
19. 未来
- MC -
20. sprinter
どや!!
この見事なまでに潔いセットリスト!!
「太文字」が1stアルバムの曲、「青字」が更に「空の境界」曲です。ミニアルバム「Re/oblivious」収録の『interlude 01』はさすがに想定外でしたが、それ以外は完全に予想通り!1stアルバム全曲!2nd、3rdアルバムからは1曲もありません!!そしてそれ以降のシングル曲、c/w曲は全て入っています!!
『Magia[quattro]』はどうかな?と思っていたのですが、『Magia』は3rdアルバムに収録されているのでナシ!徹底してますねぇ。実は私、前回ライブの際「もう『Magia』が無いセトリでもいいよね?」と言っていたのですよ。
しかしまぁ、ここまで思惑通りでちょっと自分が怖かった。。
・・・と言いつつ・・・
さすがオレ♪
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さて、問題の「空の境界」主題歌ですが、聴き込みの段階で既に今までと全く違う気持ちで聴いていました。もちろん、どの曲も内容をそのまま表しているのですが、やはり作品内容を理解すると曲に込められた想いもしっかり伝わって来ます。
特に印象が変わったのは「第4章 伽藍の洞 主題歌『ARIA』」(2ndシングル)です。
男性人格が消え、直死の魔眼に目覚め、孤独で辛い人生を歩んで行くことになった「伽藍の洞」ですが、「空の境界」の意味が理解できた章でもあります。何故この話が「4章」なのだろう?と不思議でなりませんが、それが奈須作品という事であまり考えるのを止めてました。もしかしたらこの話こそが「空の境界」なのかも知れません。
『ARIA』は「独唱」という意味であり、「Hikaru」のソロが続きます。以前は加入したての「Hikaru」の声を使いたかったのだろう?程度にしか思っていませんでしたが、それにしては「ソロ」過ぎるかな?と。。
「空の境界」を時系列順にすると、「2,4,3,1,5,6,7」章になります。もしこの順に公開されていたら、この曲は「Wakana」が歌っていたのでしょうか。。
世の中を見渡すと皆それぞれの「孤独」をかかえて生きており、社会とは「孤独」の積み重ねに過ぎない。そういう意味の『ARIA』。そんな現実は「Hikaru」の無機質な声色がハマるのです。「Wakana」の声だと本当に悲惨な歌になってしまう・・・
この曲は最初から「Hikaruで行く」と決めていたそうです。ひとつひとつの「音」をいくつも重ねて完成させる「曲」ですが、それはつまり梶浦さんが思い描いた「足し算の結果」にすぎません。しかしそれを本人たちがどう理解し、どう表現するか?そこで初めて「化学変化」的なものが生まれるのだと思います。
VIDEO
これは貴重な4人時代の映像(原曲)です。
つまり、2008年7月の「Yuki Kajiura LIVE vol.#2」にオープニング・アクトとして出演していた時の映像です。(のはず)ちなみに「O-EAST」です。Hikaruにしてみれば本当に初めて上がった舞台。内股でガチガチだったそうです。。そりゃそうでしょう。1stシングルが発売された時点ではオーディションの結果待ちでしたからね。。
しかも梶浦さんお得意の6/8拍子って、テンポよく表現豊かに歌うの難しいんですよ?Wakana、Keikoは以前から梶浦さんとお仕事しておるので慣れていますが・・・
次に同じ曲ですが2010年6月のライブ映像です。
VIDEO
現在の3人編成になりましたが、足りない音をバックで流すのではなく、しっかり3人用にアレンジされています。人数が違えばこんなにも変わってしまうのは、Kalafinaが「コーラス・ユニット」であるが故。昨今の多人数ユニットのように何人居ようと、誰が入れ替わろうと何ら変わりない音楽とは一線を画すものであります。(私はどちらも別の楽しみ方をしておりますが)
2ndシングルまでは人数が変動しているので全て3人用にアレンジされている訳ですが、デビュー曲の位置付けである『oblivious』以外は滅多にライブで歌われません。それが全て聴けるというのも今回ライブの目的であり、大きな楽しみであります。その為の「空の境界」再視聴でした。
それにしても驚くのはたった2年でこの成長!発声も表現も歴然の差。これがライブ活動等の経験を自信に変えてきた結果です。
最初は「歌を聴いて!」「私たちを見て!」と必死だったのが、「お客様がどうしたら楽しんで下さるか?」という目線に変わっており、自分達も楽しんでいるのが感じ取れます。
更なる経験と自信を積み、自分たちが何をすべきかを理解して動けるようになったと言われる2013年、果たしてどんなライブを見せてくれるのか?これだけでも楽しみでしょう?
前回書いた「曲が成長する」とはこういう事なのです。
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【 ライブって感じだよね 】
さて、そんなライブは5周年記念という事で特別な1日でありました。思い出の地でもあり、何かの節目にはここでライブを行っているという事もあり、Kalafinaメンバーも特別な想いでこの日を迎えたようです。
ファンの皆さんからも異様な緊張感と期待感が漂っていました。相変わらず女性ファンも多く、さすがに夏にはほとんど居なかったKalafinaファッションの子もちらほら・・・梶浦さんのライブでもそうでしたが、女性一人という方も意外といらっしゃるようで。
『overture ~ oblivious』という始まり方はアルバム「Seventh Heaven」と全く同じです。これは予想通り。
ステージまで近いので表情までハッキリ見えました。やはりこれが「ライブハウス」ならでは。「ホール」だと同じ距離感でも遠くに感じ、いくら私が「直視の裸眼」を持っているとはいえ、表情までハッキリ感じるのは難しいですからね。。
そして始まってすぐに気付いた異変。
3人共何時になく気合い充実。いや、充実し過ぎている感じ?しかも見たこともない緊張感で声が出ていない??それこそ微妙なレベルですが、時々音が外れる感じ。(半音の半音くらい)
Kalafinaであるからこそ、そんな小さなミスがとてつもない違和感として感じてしまいます。。
イヤな予感・・・
そしてその違和感が信じられない現実を引き起こしました。。
Wakanaが歌を詰まらせてしまったのです。。。
これぞライブ!
プロとしてはあってはならない事ではありますが、やはり人間ですからこういう事も起こり得ます。そして、こういう時こそプロとしての資質が問われます。
音楽というものは常に進み続けるものです。止まったり、やり直したりという概念は有り得ません。一刻も早く正常な状態に戻すのが先決。
そこで私が目にしたものこそが「Kalafina最大の魅力」である「絆」でした。
私の位置からだとWakanaは目の前、そして隣にKeikoが居ます。Wakanaはパニックに陥っている訳ではありませんが、お客様に対して申し訳ないという素振りを見せました。もちろん歌は続いています。
異変にすぐ気付いたKeikoは自分の歌を続けながらもWakanaに一瞬目線を注ぎました。Wakanaはお客様に視線をやりつつもそれを感じたようでした。Hirkaruも当然気付いていますが、自分の成すべき事を続けています。
すると途端にピタッと落ち着き、いつもの3人に戻ったのです。
瞬間的に励まし合ったのですね。私も職務上こういう経験があります。
全く違う性格の3人ですが、普段から信頼し合い、尊敬し合い、すごく良い関係にあるのはファンなら当然知っています。単なる馴れ合いでないことも知っています。
こういう時の一瞬の目配せで会話が成立し、立ち直れるほどの関係性・・・
だからこそ、3人が全く違うパートを歌っているのに完全なる一体感を生むのだと思います。
だからこそ・・・この3人でしか、Kalafinaは成立しないのです。。
そんな3人のMCは本当に楽しいですよ♪これもライブの魅力。仲良し3人組が勝手にしゃべっているようでも破たんしないのは、常に周囲を冷静に見ているKeikoが自然とまとめているからだと思います。前述したように、曲のベースもKeikoが築いています。
しかし!
そんなKeikoもMCで噛み噛みになるという・・・・・珍事がww
いつも冷静でマイペースなHikaruも曲終わりで中央に集合するのを忘れ、独りで天を仰いでいるという珍事・・・(いつものHikaruポーズ♪)
その時もいち早くKeikoが気付き、ずっと目線を送っていました。。
さすがに客席も気付いて全員でHikaruに注目、本人のみ上を見上げているので暫く気付かなかったという・・・気付いた時のリアクションがまた♪♪
「ライブって感じだよね」
Wakanaが思わず発した言葉ですが、それほどまでに重要な1日であったという事ですね。Kalafinaもやはり人。こういう経験がバネになるのですよ。更に親近感が湧いてしまいましたがどうしましょうw
トラブルもありましたが、ライブ自体は大変素晴らしいものでありました。
私が応援するアーティストって伸びしろのある方が多いのですが(これも職業柄)、また次のライブが楽しみで仕方ありません。
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今回のライブで
Kalafina 4th Original Album「Consolation」 3月20日(水) リリース決定 という嬉しい知らせがありました。
最近まで何か重要なレコーディングをしていたのは梶浦さんの呟きから感じていましたが、昨日無事Mixも終了したようです。どうやら「激しい攻めの曲」が多いとの事。また新たなKalafinaが堪能できるのですね♪
そしてライブ終了時、これまた嬉しいライブのお知らせが!
詳細は
コチラ をご覧ください。
ツアーもだんだん大きくなってますね。前回は全公演セトリが違うというとんでもない内容でしたが果たして今回は・・・
仕事がハッキリしないので申し込みで悩んでいますが、そんなの行くに決まってる!
ちなみに次回参戦ライブは・・・
20th Anniversary Yuki Kajiura LIVE vol.#10 "Kaji Fes. 2013"
出演:梶浦由記/FictionJunction、Kalafina、FictionJunction YUUKA、
Emily Bindiger、笠原由里、伊東えり、戸丸華江、赤木りえ、FRONT BAND MEMBERS、and more…
梶浦由記さんの音楽活動20周年を記念するスペシャル・ライブですが、出演者を見てもとんでもないイベントでしょ?5時間らしいです。
あんな曲や、こんな曲や、もしかしたらあんなコラボも聴けちゃうかも♪考えただけで興奮!!
今度もおーでぃーえいさんとご一緒させて頂きますが、更に3人のサーヴァントを召喚・・・じゃなくてマスター達を強制的にお誘いしました。我々だけだと知らない曲や作品も多いので、本当に心強いです!
ま、自分の休みが取れればですけどねっ。。。。。
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という訳で、長らく書いてきましたがそろそろ終章とさせていただきます。
あくまでも自分の価値基準で書かせていただいておりますが、少しでも多くの方に魅力をお伝えしたい、そしてライブに行かれなかった方に雰囲気だけでもお伝えしたい、そんな気持ちのみであります。
音楽的に専門家ではありませんので、表現の間違っている部分もあるかも知れません。
お見苦しい点は何なりとお申し付けくださいませ。このブログ自身がお見苦しいのは重々承知しておりますが、それを指摘される方はここまでお読みくださらないでしょうから、毎度の自己満足にお付き合い頂けていることが感謝です。
こんなブログにコメントなどしようもありませんのでお気持ちだけで結構です。懲りずにまたお付き合いいただけたら幸いです。