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sin@monのブログ一覧

2013年07月21日 イイね!

in the Garden of sinners

in the Garden of sinners劇場版「空の境界 俯瞰風景3D」

2007年、当初テアトル新宿にてレイトショーのみで公開された劇場版「空の境界 俯瞰風景」

全ての始まりであるこの場所へ「3D」となって帰ってきました。

ufotableによるその圧倒的な映像クウォリティーは今でも第1級だと思いますが、3D化により奥行き感が増してその臨場感たるや感動とかいう簡単な言葉では表せません。

画像のビジュアルブックには3D化にあたって製作陣のスペシャルトークが掲載されており、非常に興味深い内容となっております。

作品については今更書くつもりはありませんが、体感できる方は是非お確かめください。
ちなみに現在放送しているTV版ですが、あれは本来の姿とは全く違い時系列順に再編集されていますので、内容は把握しやすいのですが全く面白みを感じませんね。。。
(そもそもカットされている章もあるしTVではそのまま流せない映像もあるし)


 同時上映は「Fateゼロカフェ」です。
 短編ではありますが、なかなか楽しめる作品でした。

 9月公開の新作「未来福音」の予告編は更なる映像美や劇伴により震え上がっちゃいましたよ!Kalafina新曲『アレルヤ』も何となく想像してみたり♪
 同時上映の「未来福音extra chorus」まさかこれが観られる日が来るとは思ってもいませんでした♪
 そしてufotableが手掛ける「Fate/staynight」のPVもその片鱗だけでしたがかなり期待!
 そちらはまだまだ先のようですね?



こちらは先日発売されたBD-Box(通常版)です。



以前発売された限定版はとても手が出ない価格なので飛びついて購入しました。
やはりこの作品はBDで観たいですね。とても素晴らしい!

何度観ても新しい発見がある作品です。暫く退屈しそうにありませんよw


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さて、ここからは完全に個人的な見解なので読まないほうがよろしいかと・・・w


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 この作品からはどうしても外せないのが「Kalafina」です。
 (←こんな限定版を持ってたりしますが♪)

 その原点に立ち返る機会でもあった訳なのですが・・・

「久しぶりに『oblivious』を聴いたなぁ・・・」という感想でした。

 ホラ、意味不明でしょ?だから読むなと。。。




 これは「劇場版 空の境界 音楽集」ですが、私のプレイリストは冒頭をこんな風に編集してしまっているのは既にご存じと思います。(って、誰も読むなと言っているのに誰に言ってるんだ?)

 そもそもアニプレさんにしてはまともにサントラを発売してくれたのが珍しいのですが、この1枚は私にとって「1番の宝物」です(コラ!)

 そして、これら主題歌達は私の再生回数上位を占めております。

 ここに入れているのはアルバム「seventh heaven」のものですが、実はKalafinaのアルバム4枚中で一番再生回数が多いのも「seventh heaven」なのです。

 もちろんその後のkalafinaもどんどん成長しており、素晴らしい曲ばかりです。甲乙なんて付けられないのが本音なのですが、その中でも別格なのは「原点」であり、「空の境界」の魅力でもあるのでしょう。





では、行きますよ?



私が何故「久しぶり」と感じたのか?



シングルの『oblivious』とアルバムの『oblivious』を聴き比べれば解ります。


もちろん同じ曲ですよ?

答えは簡単。

「マスタリング」が違うからです。

これは以前にも書きましたよね?
曲全体の音質や音量を調整する作業の事ですが、アルバムの場合は曲数が多いですし、「seventh heaven」は「空の境界」の先にある音楽を求めて作られていますから激しい曲など多彩です。つまり
アルバム単位での統一感を出す為にシングルと違う調整がされているのです。

と、これはあくまでも「一般論」ですが、私が感じたのはもっと先の部分です。


Kalafinaはじめ、昔から梶浦サウンドを支えているエンジニアである小岩孝志さん。

小岩さんなくして梶浦サウンドは成り立たないと言われておりますが、梶浦さんの作った音、レコーディングされた音を最終的に楽器や歌のパート単位で音質や音量を調整して仕上げて下さったものを我々が「梶浦サウンド」として親しんでいる訳です。
いかに梶浦さんが音楽プロデューサーであっても、そこはプロの仕事が入ります。
梶浦さんがいつも「超絶ミキシング」と言われているように、小岩さんは梶浦さんの想いを理解し、発展させて下さる存在のようです。

恐らく、アルバム製作の時に再調整されたのでしょう。音数が増えたような、深みのある感じがします。逆にシングルは作中に流れるのですから雰囲気に合わせて抑えていたのかも知れません。

いや、もしかしたら「再レコーディング」の可能性も否定は出来ないのですが、そこまでの違いは私程度には感じられませんし当時の情報がありません。。


という訳で、「久しぶりにシングルver.」を聴いたという意味でした♪



あれ?なんか矛盾しません??



「BD-Box」購入して観たのに???


はい、これで終わらないのが「ワタクシ」なんです。


確かに「俯瞰風景」を観て『oblivious』も聴きました。

ポイントは「劇場で観た」ということになります。

ぶっちゃけBDで観た時にはそこまで気になりませんでした。
ところが、劇場で観た(聴いた)時に感じた「音質」は「ライブ」の感覚に近く、それでハッキリと違いを感じたのです。「何だか音数が物足りない?」と・・・

もちろん、当時はHikaruの加入前ですから最近ライブで聴くものとは違います。それこそ「2人ver.」なんてライブで聴いたコトはありません。。
でも何故かそう感じてしまったのはライブ音源に慣れてしまっているからか・・・・・?

しかし作品の流れではこちらのほうがしっくりきました。もしここに現在のver.を当てはめたら全く合いませんね。曲を単体で聴くには今のほうが良いと思いますが、「CD発売後に曲は成長する」という自論の裏付けにもなりました。


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では、長くなりますが丁度良い機会なのでついでにお話させて頂きます。


数ある梶浦サウンドの中で一番好きな曲。




「劇場版 空の境界」主題曲『in the Garden of sinners』です。

今回のブログタイトルです。オカシイと思ったでしょ?
ちなみに「空の境界」のサブタイトルは「the Garden of sinners」ですからね。

順位なんて本来付けるべきではないのですが、「私にとって」何度聴いてもこれから始まる物語の情景が浮かび、期待感やら色々な感情が入り乱れて最終的に涙が出てくる特別な曲です。
梶浦さんがこだわる「overture」でもありますし、Kalafinaの原点という意味でも特別な想いを抱いてしまいます。
そしてこの短い曲の中に梶浦サウンドの特徴とも言える技法がかなり凝縮されていたりします。

私のプレイリスト、むやみに編集した訳ではないのがお解りかと・・・


↓ですからこういう『overture ~ oblivious』という曲順で来られると本当に口開けて息もせず聴き入っちゃう感じになります(^^;



こうして「TMフェス」や「5th記念ライブ」での事を考えてもやはり特別な2曲ですね。
レコーディング時の「2人ver.」は戸丸さんがコーラスで参加されていましたが、今はWakanaとHikaruで分担しているので録音したコーラス、ファルセットは使用していません。だからこそ「ライブ」なのです。

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私の場合はあくまでも「劇場版」から入っていますので、内容だけではなく演出全体で作品を評価しております。
友人のブログでも書かれていましたが、過去作品であっても「不安定要素」があるからこそいつまでも楽しめる作品だと思いますし、それぞれの「想い入れ」があるのだと思います。

Kalafinaを好きになったのは別作品ですが、この原点への想いは特別ですし、だからこそ「未来福音」は映像技術等を含め他の方とは違った意味で楽しみにしております。


さて、いつもの妄想(暴走)ですがここまで読んでしまった奇特な方・・・・・ま、居る訳か(逃!







Posted at 2013/07/21 11:04:05 | コメント(5) | トラックバック(0) | Kalafina | 音楽/映画/テレビ
2013年06月26日 イイね!

「未来福音」「叛逆の物語」Kalafina新曲来るか!?

「未来福音」「叛逆の物語」Kalafina新曲来るか!?本日到着しました「FictionJunction CLUB会報」です。

インフォメーション欄に今後の予定としてこのような記事が載っていました。


という訳でまとめ(妄想)・・・行ってみよう!



この記事が意味するもの

劇場版「空の境界 未来福音」 2013年9月公開
劇場版「魔法少女まどか☆マギカ」[新編]叛逆の物語 2013年秋公開

それぞれ劇伴を梶浦由記さん、主題歌(ED曲)をKalafinaが歌うと捉えることが出来ます。

もちろん、今までがそうであったように今回もそうなる事は疑いの余地も無い事です。
劇伴は既に梶浦さんであることが発表されております。


では、果たして新曲なのか?


普通ならそう思いますよね?


実際、2012年10月24日発売の『ひかりふる』以降、シングルは発売されておりません。
アルバムが発売され現在ツアー中ではありますが、こんなに空くのは『Magia』~『to the biginning』の14ヶ月ほどではありませんがちょっと珍しいですね。

両作品とも秋公開ですし、そろそろ新曲情報が出てもおかしくない時期ですし、どちらも新曲であるはずなのです。



・・・がしかし、ファンであるほどにそれを真に受けられない状況もあるのです。


では、一体どういう事なのか?


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劇場版「空の境界」はKalafinaの原点であります。その主題歌を歌う為に結成され、全章違う曲が使われております。つまり新作も新曲であるという事になります。






さて如何でしょう?

「空の境界」をご存じの方は「未来福音」がどのような内容かご存じでしょう。
「第六章 忘却録音」との関連性。PVに『fairytale』が使われている理由ですよね。

梶フェスでもテーマ曲である『when the fairy tale ends』が演奏されましたし、Kalafinaも・・・(謎♪

これは完全に「未来福音」に繋ぐ演出だと思っています。

劇伴からして新曲であるはずですし、それを元に主題歌が作られるのが「空の境界」です。

ここまで劇伴の新曲が全く発表されていないのですが、そうなると「未来福音」の位置付けからして『fairytale』のアレンジver.という方向性も捨てきれないのですよね。。



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劇場版「魔法少女まどか☆マギカ」に関しては総集編である[前編][後編]でさえ40曲近い劇伴が追加されました。OP曲、ED曲、挿入歌それぞれ新曲でありました。

既に発表されている劇伴も新曲です。



ClariSの情報はまだありませんが、Kalafinaと共に新曲が来ると考えるのが順当でしょう。


・・・しかし

こちらも[新編]叛逆の物語という部分から考えると心配事が出てきてしまいます。。

脚本の虚淵玄氏によると『Magia』の歌詞が[新編]の内容と一致しているとの事。そしてこの作品を観終わった時には痩せてしまうほど疲労するとの事。

つまり『Magia[quattro]』的な、絶望的なアレンジがまた使用される可能性も無いとは言えないのかな・・・

でもそれは恐らく挿入歌であってED曲はせめて慰められる曲になるのでしょうね・・・

・・・え?「慰め」?ほら、やはりイヤな予感しかしない。。。w

ちなみに「まどか☆マギカ」はこれで完結ではありませんからね!


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そんな訳で単なる心配性の独り言でした。可能性としてはかなり低い妄想です。。

最近梶浦さんが歌モノをレコーディングされていらっしゃるので劇伴なのか?Kalafinaなのか?それとも別の何かなのか?
どちらの作品も「あて作曲」なので今の時期でも読めませんね。。


そして心配事の根拠ですが、どちらもアニプレ作品ですがまさか1枚に両方収録は有り得ないという事です。

だからと言って2枚出すか?

限定盤を入れたら何枚出るか分かりませんが、ファン心理としては何枚でもちゃんと出して欲しいというのが本音です。いや、出るはずです♪

逆に言えば、「アニプレ」だから出さないはずが無いとも言えますね(w





Posted at 2013/06/26 20:13:21 | コメント(7) | トラックバック(0) | Kalafina | 音楽/映画/テレビ
2013年06月11日 イイね!

Kalafina LIVE TOUR 2013 "Consolation" @中野サンプラザ2

Kalafina LIVE TOUR 2013 "Consolation" @中野サンプラザ22013年6月9日(日)

Kalafina LIVE TOUR 2013
“Consolation” HALLver.

会場: 中野サンプラザ

開場: 15:15
開演: 16:00

4thアルバム“Consolation”を引っさげてのツアー2日目に参戦しました。



 今回のツアーは「HALL ver.」「LIVE HOUSE ver.」を織り交ぜながら過去最多地域を2ヶ月かけて回り、最後に「東京国際フォーラム ホールA」にて「Spesial Final」を迎えるというもの。
その始まりである「中野サンプラザ」2daysの2日目になります。

 実は4月初めに“Consolation”発売記念のスペシャルライブが行われているのですが、さすがに転職したばかりで予定が分からずという事で見送っておりました。今思えば行かれたのですが・・・
 ちなみにパンフレットですが、今回も本当に豪華な造りで高価なのですが、スペシャルライブの写真を中心に充実の内容になっております。


 さて、今回も「もちろん」おーでぃーえいさんとご一緒させていただきました。前回ブログで書いたように、ここ中野サンプラザでのMay'n部長のライ部がキッカケで出会った方です(^^;
 おーでぃーえいさんは前日のMay'n部長のライ部ツアー「Hang Jam」ファイナル参戦と合わせての遠征になります。もはや腐れ縁ですね?(ちなみにファイナルの国フォAもご一緒しますw)

 私自身、中野サンプラザはカウントダウンライブ以来です。そのBDが密林さんから本日発送されたというのも何だか「縁」という簡単な言葉では表したくない状況ですね♪


 そんな訳で、物販はお任せしてアニメイト新宿店で待ち合わせ。目的はこれ。


 Kalafina衣装展・パネル展

 Kalafina LIVE TOUR 2013“Consolation”を記念して 開催地域のアニメイトで開催されるものです。
 新宿店ではキャパの関係でパネル展示のみでした。
 前回が良かっただけに、ちと期待外れだったかなぁ?他の店舗では前回のように盛り上がると良いのですが。。

 この時間で「ひいらぎさま」に行かれたなぁ(^^;


 さて、気を取り直して現地へ。物販はそれほど並んでいませんでしたね。
 今回は会場限定Tシャツが作られたのですが、アルバムの曲それぞれにちなんだデザインになっており、この日はまさしく『Consolation』の日でした。全曲欲しくなってしまうステキなデザインです。



 この曲なんて初めて聴いた時には息をするのも忘れるくらい驚きやら感動やら入り混じって聴き入ってしまいましたよ。。これがリード曲って、どんなアルバムだ!?って。。
「慰め」という意味を完全に誤解していましたよ。本当に深い意味なんだなぁ・・・・・


 ツアーが始まったばかりなので、もちろん内容には触れませんが、ブログで公表されている情報から言わせていただければ「4thアルバム“Consolation”」以外の曲がバランス良く配置されており、どなたでも楽しめる内容と言えるでしょう。もちろん、私にとっても充実した内容でした。

 実際、最近のKalafinaはチケットが取りにくくなっており、FJC枠を使ても良席である保証も無くなっています。客層を見ても、ライブ中のノリを見ても、初心者的な方が本当に増えました。

 この日は最たるもので、「えっ!?この曲で立たないの??」という場面が多かったように思います。Keikoの煽りに応えてなかったり、MCのお約束でも反応が薄かったり?

 とは言え、こうしてファンが増えて行くというのは嬉しいものです。単独で国フォAにまでこぎ着けましたし、海外での評価も高いです。ライブの数を重ねて「Kalafinaライブ」というひとつの形が出来つつあると思いますし、MCはアットホームで本当に楽しいです。次はもうひとつ上の箱・・・期待しちゃいますよね♪

 いろいろなイベントにも出演しますので、機会があれば是非堪能してみてください♪


 さて私、次の予定は2週間後にいよいよLiSAです♪その後もまだまだ・・・(^^;


 そういえば、今回もありましたよ♪


Posted at 2013/06/11 00:05:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | Kalafina | 音楽/映画/テレビ
2013年02月04日 イイね!

Kalafina 5th Anniversary LIVE “obrivious”

Kalafina 5th Anniversary LIVE “obrivious”

 1月23日(水) Shibuya O-EASTにて

 Kalafinaデビュー5周年のこの日、初めてKalafinaとしてライブを行った「Shibuya O-EAST」にての記念ライブ。原点に立ち返り、1stアルバム「Seventh Heaven」に特化したライブ。

 そういう訳で、以前から入念に準備をしてきました。いよいよ当日です。結局ライブアルバムも月型フェスも届かなかったのですが、もう自分を信じるしかありません。この数か月は全てこの日の為にあったと言っても過言ではありません。。

 これまで3回に分けて書いてきた「5周年」ですが、全てここにつながっております。ここまで引っ張ってしまったので当然中途半端な内容にするつもりはなく、熟成させておりました。是非「覚悟して」お読みくださいませw

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 さて当日。アニメイト渋谷店にて「Kalafina ミュージアム」が開催されているので、一緒に参戦する「おーでぃーえい」さんと合流。
 過去に発売された作品やグッズの販売(一部特典付き)、これまでの軌跡をパネルにて展示、メッセージボードの設置、そして衣装展示など、以前の「Kalafina Eden」の続きのようなものですね。

 衣装は『to the biginning』のものが展示されていました。「リスアニ!TV」で以前紹介したものを直前に再視聴していたのでこだわりの部分を確認出来ました。
 3人の形の違いとか、Keikoのコルセット(カバン風)とか、セイバーの甲冑を模した指輪とか・・・
しかし相変わらず細身ですねぇ。。




 私が参戦するライブやイベントって渋谷率がかなり高いのですが、道玄坂方面って実は初めてでした。込み入っているのですが感に頼って到着wそのまま物販列へ。

 今回購入したのはTOP画像のものですが、イメージカラーは「白」らしいのです。衣装も「白」でした。しかし何だかTシャツは「空の境界」「月型」が頭にあったので「紫」にしました。いや、本当は紫なんて関係ないのですが・・・何となく解ってもらえるかなぁ。。

 その後は時間があるので腹ごしらえ。この時点で16時近かったのですが、昼食がまだでした。
どうしてもこの日は「ハンブルグ」を食べたくて・・・(スミマセン、ファンにしか分からんネタです)
結局食べたのはハンバーガーなんですけどねw

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 開場時間直後に現地入りしたのですが、既に入場が始まっていました。番号的には後半だったのですが、もう順番が過ぎていました。。開場が早まったのかも知れません。。
 確かにこの近辺、人が溢れると近所迷惑ですからね。そのまま入場したのはいいが既に1階は満員で2階になりました。FC枠でかなり後方ですから、きっと一般枠なんてほとんど無かったのでしょうね。「Kalafinaのチケットも取れなくなったよねぇ?」なんて声も聞こえてきました。

 だがしかし!こういうライブハウスってのは必ず隙間があるもんで・・・1階右側後方に着けることができました。かなり近くなった♪

 この日は「WOWOW」のカメラが数台入っていたのですが、ちょうど死角になるかな?
ちなみに放送日は3月13日(水) 23時~です。 http://wowow.co.jp/kalafina


 いよいよ始まります。実は入念な準備をしていたと言っても肝心の歌はあまり聴き込み出来ていませんでした。時間が無かったのですが、とにかく「空の境界」の7曲、1stアルバム「Seventh Heaven」を集中して聴き込み、2nd、3rdアルバムは捨てました。(そんなんどうにでも対応できる!)その後に発売されたシングル曲、c/w曲も聴き込みました。


 セットリストです。

01. overture ~ oblivious
02. love come down
- MC -
03. 明日の景色
04. 夏の林檎
05. interlude 01
06. 傷跡
- MC -
07. fairytale
08. serenato
09. ARIA
- MC -
10. 屋根の向こうに
11. moonfesta~ムーンフェスタ~
12. seventh heaven
- MC -
13. 満天
14. to the beginning
15. また風が強くなった
16. 音楽
- MC -
17. 君が光に変えて行く
18. ひかりふる
- Encore -
19. 未来
- MC -
20. sprinter



 どや!!

 この見事なまでに潔いセットリスト!!


 「太文字」が1stアルバムの曲、「青字」が更に「空の境界」曲です。ミニアルバム「Re/oblivious」収録の『interlude 01』はさすがに想定外でしたが、それ以外は完全に予想通り!1stアルバム全曲!2nd、3rdアルバムからは1曲もありません!!そしてそれ以降のシングル曲、c/w曲は全て入っています!!
 『Magia[quattro]』はどうかな?と思っていたのですが、『Magia』は3rdアルバムに収録されているのでナシ!徹底してますねぇ。実は私、前回ライブの際「もう『Magia』が無いセトリでもいいよね?」と言っていたのですよ。

 しかしまぁ、ここまで思惑通りでちょっと自分が怖かった。。

 ・・・と言いつつ・・・さすがオレ♪


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 さて、問題の「空の境界」主題歌ですが、聴き込みの段階で既に今までと全く違う気持ちで聴いていました。もちろん、どの曲も内容をそのまま表しているのですが、やはり作品内容を理解すると曲に込められた想いもしっかり伝わって来ます。

 特に印象が変わったのは「第4章 伽藍の洞 主題歌『ARIA』」(2ndシングル)です。

 男性人格が消え、直死の魔眼に目覚め、孤独で辛い人生を歩んで行くことになった「伽藍の洞」ですが、「空の境界」の意味が理解できた章でもあります。何故この話が「4章」なのだろう?と不思議でなりませんが、それが奈須作品という事であまり考えるのを止めてました。もしかしたらこの話こそが「空の境界」なのかも知れません。

 『ARIA』は「独唱」という意味であり、「Hikaru」のソロが続きます。以前は加入したての「Hikaru」の声を使いたかったのだろう?程度にしか思っていませんでしたが、それにしては「ソロ」過ぎるかな?と。。
 
 「空の境界」を時系列順にすると、「2,4,3,1,5,6,7」章になります。もしこの順に公開されていたら、この曲は「Wakana」が歌っていたのでしょうか。。

 世の中を見渡すと皆それぞれの「孤独」をかかえて生きており、社会とは「孤独」の積み重ねに過ぎない。そういう意味の『ARIA』。そんな現実は「Hikaru」の無機質な声色がハマるのです。「Wakana」の声だと本当に悲惨な歌になってしまう・・・

 この曲は最初から「Hikaruで行く」と決めていたそうです。ひとつひとつの「音」をいくつも重ねて完成させる「曲」ですが、それはつまり梶浦さんが思い描いた「足し算の結果」にすぎません。しかしそれを本人たちがどう理解し、どう表現するか?そこで初めて「化学変化」的なものが生まれるのだと思います。



 これは貴重な4人時代の映像(原曲)です。
 つまり、2008年7月の「Yuki Kajiura LIVE vol.#2」にオープニング・アクトとして出演していた時の映像です。(のはず)ちなみに「O-EAST」です。Hikaruにしてみれば本当に初めて上がった舞台。内股でガチガチだったそうです。。そりゃそうでしょう。1stシングルが発売された時点ではオーディションの結果待ちでしたからね。。
 しかも梶浦さんお得意の6/8拍子って、テンポよく表現豊かに歌うの難しいんですよ?Wakana、Keikoは以前から梶浦さんとお仕事しておるので慣れていますが・・・


 次に同じ曲ですが2010年6月のライブ映像です。



 現在の3人編成になりましたが、足りない音をバックで流すのではなく、しっかり3人用にアレンジされています。人数が違えばこんなにも変わってしまうのは、Kalafinaが「コーラス・ユニット」であるが故。昨今の多人数ユニットのように何人居ようと、誰が入れ替わろうと何ら変わりない音楽とは一線を画すものであります。(私はどちらも別の楽しみ方をしておりますが)

 2ndシングルまでは人数が変動しているので全て3人用にアレンジされている訳ですが、デビュー曲の位置付けである『oblivious』以外は滅多にライブで歌われません。それが全て聴けるというのも今回ライブの目的であり、大きな楽しみであります。その為の「空の境界」再視聴でした。

 それにしても驚くのはたった2年でこの成長!発声も表現も歴然の差。これがライブ活動等の経験を自信に変えてきた結果です。
 最初は「歌を聴いて!」「私たちを見て!」と必死だったのが、「お客様がどうしたら楽しんで下さるか?」という目線に変わっており、自分達も楽しんでいるのが感じ取れます。

 更なる経験と自信を積み、自分たちが何をすべきかを理解して動けるようになったと言われる2013年、果たしてどんなライブを見せてくれるのか?これだけでも楽しみでしょう?

 前回書いた「曲が成長する」とはこういう事なのです。


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 【 ライブって感じだよね 】

 さて、そんなライブは5周年記念という事で特別な1日でありました。思い出の地でもあり、何かの節目にはここでライブを行っているという事もあり、Kalafinaメンバーも特別な想いでこの日を迎えたようです。

 ファンの皆さんからも異様な緊張感と期待感が漂っていました。相変わらず女性ファンも多く、さすがに夏にはほとんど居なかったKalafinaファッションの子もちらほら・・・梶浦さんのライブでもそうでしたが、女性一人という方も意外といらっしゃるようで。


 『overture ~ oblivious』という始まり方はアルバム「Seventh Heaven」と全く同じです。これは予想通り。

 ステージまで近いので表情までハッキリ見えました。やはりこれが「ライブハウス」ならでは。「ホール」だと同じ距離感でも遠くに感じ、いくら私が「直視の裸眼」を持っているとはいえ、表情までハッキリ感じるのは難しいですからね。。


 そして始まってすぐに気付いた異変。

 3人共何時になく気合い充実。いや、充実し過ぎている感じ?しかも見たこともない緊張感で声が出ていない??それこそ微妙なレベルですが、時々音が外れる感じ。(半音の半音くらい)

 Kalafinaであるからこそ、そんな小さなミスがとてつもない違和感として感じてしまいます。。
イヤな予感・・・


 そしてその違和感が信じられない現実を引き起こしました。。

 Wakanaが歌を詰まらせてしまったのです。。。


 これぞライブ!

 プロとしてはあってはならない事ではありますが、やはり人間ですからこういう事も起こり得ます。そして、こういう時こそプロとしての資質が問われます。

 音楽というものは常に進み続けるものです。止まったり、やり直したりという概念は有り得ません。一刻も早く正常な状態に戻すのが先決。

 そこで私が目にしたものこそが「Kalafina最大の魅力」である「絆」でした。



 私の位置からだとWakanaは目の前、そして隣にKeikoが居ます。Wakanaはパニックに陥っている訳ではありませんが、お客様に対して申し訳ないという素振りを見せました。もちろん歌は続いています。
 異変にすぐ気付いたKeikoは自分の歌を続けながらもWakanaに一瞬目線を注ぎました。Wakanaはお客様に視線をやりつつもそれを感じたようでした。Hirkaruも当然気付いていますが、自分の成すべき事を続けています。

 すると途端にピタッと落ち着き、いつもの3人に戻ったのです。

 瞬間的に励まし合ったのですね。私も職務上こういう経験があります。
 全く違う性格の3人ですが、普段から信頼し合い、尊敬し合い、すごく良い関係にあるのはファンなら当然知っています。単なる馴れ合いでないことも知っています。

 こういう時の一瞬の目配せで会話が成立し、立ち直れるほどの関係性・・・

 だからこそ、3人が全く違うパートを歌っているのに完全なる一体感を生むのだと思います。

 だからこそ・・・この3人でしか、Kalafinaは成立しないのです。。

 そんな3人のMCは本当に楽しいですよ♪これもライブの魅力。仲良し3人組が勝手にしゃべっているようでも破たんしないのは、常に周囲を冷静に見ているKeikoが自然とまとめているからだと思います。前述したように、曲のベースもKeikoが築いています。


 しかし!

 そんなKeikoもMCで噛み噛みになるという・・・・・珍事がww

 いつも冷静でマイペースなHikaruも曲終わりで中央に集合するのを忘れ、独りで天を仰いでいるという珍事・・・(いつものHikaruポーズ♪)

 その時もいち早くKeikoが気付き、ずっと目線を送っていました。。
さすがに客席も気付いて全員でHikaruに注目、本人のみ上を見上げているので暫く気付かなかったという・・・気付いた時のリアクションがまた♪♪


 「ライブって感じだよね」

 Wakanaが思わず発した言葉ですが、それほどまでに重要な1日であったという事ですね。Kalafinaもやはり人。こういう経験がバネになるのですよ。更に親近感が湧いてしまいましたがどうしましょうw

 トラブルもありましたが、ライブ自体は大変素晴らしいものでありました。

 私が応援するアーティストって伸びしろのある方が多いのですが(これも職業柄)、また次のライブが楽しみで仕方ありません。


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 今回のライブで Kalafina 4th Original Album「Consolation」 3月20日(水) リリース決定という嬉しい知らせがありました。

 最近まで何か重要なレコーディングをしていたのは梶浦さんの呟きから感じていましたが、昨日無事Mixも終了したようです。どうやら「激しい攻めの曲」が多いとの事。また新たなKalafinaが堪能できるのですね♪


 そしてライブ終了時、これまた嬉しいライブのお知らせが!

 詳細はコチラをご覧ください。


 ツアーもだんだん大きくなってますね。前回は全公演セトリが違うというとんでもない内容でしたが果たして今回は・・・

 仕事がハッキリしないので申し込みで悩んでいますが、そんなの行くに決まってる!


 ちなみに次回参戦ライブは・・・

 20th Anniversary Yuki Kajiura LIVE vol.#10 "Kaji Fes. 2013"

出演:梶浦由記/FictionJunction、Kalafina、FictionJunction YUUKA、
Emily Bindiger、笠原由里、伊東えり、戸丸華江、赤木りえ、FRONT BAND MEMBERS、and more…


 梶浦由記さんの音楽活動20周年を記念するスペシャル・ライブですが、出演者を見てもとんでもないイベントでしょ?5時間らしいです。

 あんな曲や、こんな曲や、もしかしたらあんなコラボも聴けちゃうかも♪考えただけで興奮!!

 今度もおーでぃーえいさんとご一緒させて頂きますが、更に3人のサーヴァントを召喚・・・じゃなくてマスター達を強制的にお誘いしました。我々だけだと知らない曲や作品も多いので、本当に心強いです!


 ま、自分の休みが取れればですけどねっ。。。。。

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 という訳で、長らく書いてきましたがそろそろ終章とさせていただきます。

 あくまでも自分の価値基準で書かせていただいておりますが、少しでも多くの方に魅力をお伝えしたい、そしてライブに行かれなかった方に雰囲気だけでもお伝えしたい、そんな気持ちのみであります。
 音楽的に専門家ではありませんので、表現の間違っている部分もあるかも知れません。
 お見苦しい点は何なりとお申し付けくださいませ。このブログ自身がお見苦しいのは重々承知しておりますが、それを指摘される方はここまでお読みくださらないでしょうから、毎度の自己満足にお付き合い頂けていることが感謝です。

 こんなブログにコメントなどしようもありませんのでお気持ちだけで結構です。懲りずにまたお付き合いいただけたら幸いです。

Posted at 2013/02/04 13:37:14 | コメント(5) | トラックバック(0) | Kalafina | 音楽/映画/テレビ
2013年01月29日 イイね!

Kalafina 5周年をライブ盤で振り返る

Kalafina 5周年をライブ盤で振り返る


Kalafina 5th Anniversary LIVE SELECTION 2009-2012

 1月23日 Kalafinaデビュー5周年を記念し、2009~2012年までのライブの中から、選りすぐりの楽曲を収録した初のライブ・アルバムが発売されました。

【初回生産限定盤】¥8,000(税込)  (通常盤¥3,900(税込))

(1) 4枚組 (2CD + 特典DVD + 特典Blu-ray)
(2) BOX仕様
(3) スペシャルブックレット(60P)封入


 初回生産限定BOXのみ、デビュー曲『oblivious』(初商品化)から最新作『ひかるふる』までの全ビデオクリップを収録した特典DVD/Blu-ray付き。さらに豪華60ページのスペシャルブックレットも封入!




 2009年5月19日 Shibuya O-WESTでのクローズドライブから2012年7月16日 NHKホール“to the beginning”までの中から選りすぐりの「全29曲」を収録。
 セットリストの赤文字が収録された曲です。デビュー曲『oblivious』~『to the biginning』までのシングル曲他、主だった曲は全て収録されております。ある意味「ベスト盤」とも言えるでしょう。


 5th Anniversary VIDEO CLIPS
 DVD8曲(~光の旋律)
 BD6曲(輝く空の静寂には~)

  旧曲もHDリマスター化してBD1枚にして欲しかったのですが、DVDでなければならない場合もあります。
 どちらか選択するほど生産数を増やせないと思いますが、これが分かれてしまっているのがこの製品唯一の欠点。




 SPECIAL PHOTO BOOK

 ライブの写真が年代ごとに順番に掲載されています。
 ステージ衣装もKalafinaの魅力のひとつ。

 写真から当時の様子を思い浮かべながら曲を聴くのも面白いですね。



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それでは、私が思う「これぞKalafina」という特徴的な曲をご紹介します。
(動画はPCでご覧ください)

2ndアルバム「Red Moon」リード曲『Red Moon』です。



 1stアルバムは「空の境界」の延長線上でした。2ndアルバムでは「シンフォニックでファンタジックなコーラスユニット」というKalafinaの特徴を更に引き出し、「Kalafinaサウンド」が確立しました。
 シングル曲で言えば『Lacrimosa』ですが、『Red Moon』も同じような特徴なのであえて「ノン・タイアップ曲」でのご紹介です。


・基本的にWakanaがメインヴォーカルを務めることが多く、上ハモ、コーラスもこなす。
・Wakanaとは全く違う金属的な声質を持つHikaruは曲によってメインになったり、曲中で入れ替わる。コーラスもこなすが基本的に中音域を担当する事で全体的な安定感が出る。
・Keikoは基本的に下ハモ。メロディーラインの基本骨格はKeikoが作っている。重厚な声質を活かしてメインを務めることもある。

 これはKalafinaの基本形ですが、梶浦サウンドの特徴とも言える「造語」コーラス、メロディアスな曲ではなくリズムやコードの移り変わりを楽しむ曲、「6/8拍子」であること(爆)等がこの曲で確認できると思います。

 「Red Moon」とは月が低い位置にある時に大気の影響で赤く見える事ですが、「不吉なことの前兆」とも言われます。歌詞を見ても「失恋ソング」のようにも取れますし、「恋愛ソング」とも取れます。
「希望と絶望」が隣り合わせであり、ヴォーカルが入れ替わることでそういった表現が出来ると以前に書きましたが、「新たな門出」であるこのアルバム1曲目に入れたからには深い意味があるのでしょう。梶浦サウンドにはそういう魅力(?)がありますよね。


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 前回のブログに続き、第2弾を書かせて頂きます。もちろん長くなりますので、ご興味のある方はお付き合いいただけたら・・・


「ライブ盤」であるということ


 さて、5周年記念として「ベスト盤」が出てもおかしくない時期ですし、実際このアルバムは「ベスト盤」と言える内容になっています。
 今回はKalafina初の「ライブ盤」として発売された訳ですが、これが意味するものは大変大きなものであります。

 ライブやコンサートに行く理由はそれぞれですが、例えば「生歌が聴きたい」「本人に会いたい」「直接応援したい」「価値観を共にする仲間と一緒に盛り上がりたい」「MCが聞きたい」等々・・・
 歌を聴きたいだけならCDを聴けば良いですし、何度も録りなおして最高の部分をつなげているのですから最高のものが聴けます。「喉からCD音源」なんて言葉も聞きますが、音程を外さないで歌える方ならライブでもそれなりに聴けますが、実際はそこまでの実力が無い方もいらっしゃいます。

 私が思うに、CDをレコーディングした段階でそれは既に「過去の物」です。

 人は常に成長します。CDが発売されてからが本当の始まりです。同じ歌も繰り返しているうちに上手になりますし、ファンの反応を直接感じれば変化もします。
 私が応援しているアーティストのほとんどはライブでこそ本領を発揮します。その場の空気を感じ、CD音源以上の豊かな表現力で「その日、その時にしか生まれない最高の音」を奏でてくれます。

 「ライブ盤」というのはその瞬間を切り取ったものです。言うなれば「一発録り」です。レコーディングやMV撮影で一発録り出来てしまう方も稀に居ますが、単なる「記録」ではなく「製品」として成立するクウォリティーのライブでなければ有り得ません。

 参加された方なら「思い出」として購入するのも有りかと思いますが、聴けばその時を思い出します。実際、私も参加したライブの音源を聴くと当時を思い出します。「その時にしか無かった音」があるからです。
 やはり人間ですから、気にしなければ気付かない程度の音やテンポのズレは必ずありますし、奏法や歌い方を変えている部分もあります。その時の感情も入りますし、会場やセットリスト順による聴こえ方の違いも発生します。もちろん、お客さんの声も入ります。

 このアルバムは1公演の収録ではなく、過去の数公演から選りすぐっています。同じ曲でもどの公演から選ばれたかで表情が違います。そして段々と成長して来た様子も感じ取れます。バンドメンバーも固定ではないので、個性が出ていたりします。


 以前、元プロ野球選手の清原和博さんがあるTV番組で自分がホームランを打った時のフォームの映像を観て、何時、何処で、誰から打ったものかを言い当てていました。
勝負に集中している本人にしか分からない当時の状況、微妙な変化があるのでしょう。

 「ライブ音源」というのはそれと同じではないでしょうか?

 多くの人達、時間、その他を積み重ねてきた結果、その時の状況から生まれた「生の音」
私がこだわるのはそういう「心の通った音」なのです。ボ○ロ系に興味を示さない理由。。

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 ところが、Kalafinaにとっての「ライブ盤」とはもっと重要な意味があります。

 現代の曲作りは主にPC上で行われることが多いです。数々の音源をソフトを使って曲にしていく。仮歌を入れ、実際にスタジオでレコーディングし、そのデータをMixして仕上げる。
 梶浦さんも毎日自宅事務所に籠ってこの作業を繰り返していらっしゃいます。

 梶浦サウンドは「音数が多い」ので有名です。いくつもの音を重ねた多重録音をし、曲に深みを出したり装飾をしたり、その数は他の方の比では無いそうです。
 もちろん歌やコーラスも同様で、私の知る限りでは最大20人の梶浦さんがコーラスに参加している部分があります。

 そのようにして製作された曲をライブでそのまま披露したら、全く薄っぺらい音になってしまいます。

 そこでライブ用にアレンジされる訳ですが、元々流動的ユニットでスタートしていますから、現3人で歌う為に当時のCDとは変えなければならない曲もあるのです。
 多重録音と言っても主たる音は明確なので、足りない部分をマニピュレーターの大平さんが鳴らしている訳ですが、それがまた違和感なく、歌っていないのにヴォーカルが聴こえるような不自然さはKalafinaにはありません。

 もちろん、ライブですからイントロ、アウトロ、間奏の演出なんて楽しみのひとつです。


 この曲は1stアルバムに収録されている『音楽』といいます。恐らくライブやイベントで一番歌われてきた曲のひとつで、ここ一番で盛り上がる時に歌います。
 これも成長してきた曲であり、歌も演奏もソロでの見せ場があります。



 特に間奏は原曲よりも長く見せ場になっていますが、以前に言いましたように、「楽器」も「声」も同じ「音」を奏でている表現方法であるというのをWakanaが証明してくれていませんか?
 Keikoがリードなのもメリハリになっていて良いですね。



 そして、これも以前に申し上げましたが、梶浦さんは「overture(序曲)」を大切にされていらっしゃいます。ライブが始まるまで、1曲目が始まるまでのドキドキ感もライブの楽しみです。

 このアルバムには3曲の「overture」から始まる曲が収録されています。曲が始まった時の高揚感、「1曲目は何だろう?」という想いが徐々に変化し、1曲目のイントロへつながる瞬間の興奮、これぞ「ライブ感」ですね。

3rdアルバムリード曲『Eden』です。



 このアルバムはこれまでのライブ活動を通して成長してきたKalafinaが新たな境地へ踏み出した曲が詰まっています。生バンドによるレコーディングという時点で既に違いますよね?
そして現実的な歌詞。曲調。どれも新鮮なアルバムでした。

 まさしくそれを表現するような「overture」だと思います。しかも『Eden』は「6/4拍子」でしかも明るいという、今までのKalafinaには有り得ない曲ですから・・・w

 初期の『sprinter』にもありましたが、3人が次々に押し寄せるように重なり合っていく部分は圧倒されます。そして最後にKeikoがキッチリ締める。これがまた効果的で良い。

ちなみに『sprinter』のアコースティックver.なんて収録されてますが、本来似合わない曲なのに見事にアレンジされてます♪


不思議なコトに、このアルバムを聴いたあとに原曲を聴くと、何だか物足りない。。どちらも別の魅力ですけどね(^^;;

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 デビューから5年間の記録が詰まった素晴らしいアルバムです。
Kalafinaをあまりご存じない方にもオススメしたい製品です。とは言え高価ですので「通常盤」もしくはレンタルでも良いのでこの機会に是非お試しいただけたらと思います。


 そして、Kalafinaの5年間の歴史を収めたフォトブック「Kalafina History 5th」(\4,800(税込))も同時発売されました。


★デビューから現在までの撮り下ろし&LIVE写真など未公開写真を大量公開
★オールカラー236ページ
★ロングインタビューやバイオグラフィー・オールセットリスト等も完全掲載!
★海外LIVEでのオフショット写真も満載

という内容ですが、保存版としてふさわしいものに仕上がっています
私はFJCにて購入したので特典付き(右)になります。

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 節目ということで長い内容になりましたが、Kalafinaというアーティストに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

そして、これらの内容を踏まえていよいよ次回はライブレポートを書かせて頂きます。
実は今回触れていない「Kalafina最大の魅力」についてはそちらに書きます。

また3部作になってしまいますが、お付き合い頂けたらと思います。


Posted at 2013/01/29 11:37:08 | コメント(3) | トラックバック(0) | Kalafina | 音楽/映画/テレビ

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「まるで、目の前にヴォーカルが浮かび上がるような音楽空間…(画像はイメージですw) http://cvw.jp/b/517051/48606550/
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