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sin@monのブログ一覧

2013年01月23日 イイね!

Kalafina の原点を想う

Kalafina の原点を想う2008年1月23日
デビューシングル『oblivious』発売

あれから5年経ちました。

Kalafina 5th Anniversary

「劇場版 空の境界(からのきょうかい)」の主題歌を歌う為、梶浦由記さんの楽曲を歌う為に集められた流動的なメンバーで始まったユニットです。

「空の境界」という作品については以前に書きました。


全話内容に沿って主題歌、劇伴が違います。

第一章 俯瞰風景 
『oblivious』
第二章 殺人考察(前) 
『君が光に変えて行く』
第三章 痛覚残留 
『傷跡』
第四章 伽藍の洞 
『ARIA』
第五章 矛盾螺旋 
『sprinter』
第六章 忘却録音 
『fairytale』
第七章 殺人考察(後) 
『seventh heaven』


1stシングルは第1章~第3章までが収録されております。
Fictionjunctionとして梶浦さんと一緒に仕事をした経験のある「Wakana」「Keiko」がまず選ばれました。

「Wakana」がリード、「Keiko」が下ハモというのが基本スタイルですが、曲によって「Keiko」がリード、「Wakana」が上ハモになったり、コーラスだったり、それぞれの特徴を生かして入れ替わります。

2ndシングル『sprinter/ARIA』(第4章~第5章)で「Hikaru」「Maya」が加入し、4人になりました。
「Wakana」「Keiko」の中間的な音域を持ち、コーラスワーク等、楽曲に深みが出ました。

「流動的」というのは、このメンバーで固定ではなく楽曲によって再考されるという事です。

3rdシングル『fairytale』(第6章)で「Wakana」「Keiko」「Hikaru」の3人になり、その後は変わっていません。

この3rdシングルで初めて「空の境界」以外の曲『serenato』が収録されました。

そして1stアルバム『Seventh Heaven』の発売。

第7章の主題歌『Seventh Heaven』は「空の境界」主題曲に歌詞を入れたものであり、このアルバムに全7曲他「Kalafinaの為に書かれた曲」が収録されました。

Kalafinaの活動はそこで終わりませんでした。その後「黒執事」ED曲『Lacrimosa』へと続くのですが、「空の境界」の為に集められたユニットは経験、実績を積み、更なる飛躍を遂げた訳です。

---------

ところで「Kalafina」の名前の由来はファンなら当然知っている訳ですが、ご存知ですか?

プロデューサーである梶浦由記さんによれば・・・


実はあれ、ルーマニア古語の「Anifalak」の逆さ読みなんですよ。「神に背く者」という意味なんですって。


と、twitterで発表されていました・・・エイプリルフールに・・・(^^;

「え?そんなはずは?」と思いながらも「梶浦さんの発言=公式」ですから一瞬信じましたよw



じゃなくて、「空の境界」の主題歌を歌う為に組まれたユニットですから


「空」(から)と歌姫をなぞらえた「雛」(ひな)を組み合わせて「空雛」からとったもの・・・


「雛」とは一人前ではないという意味ですから、「空」である器がたくさんの音楽や愛でどんどん満たされて成長していくという願いを込めて・・・


・・・というのは私の妄想♪(だってそう思いません?)



・・・じゃなくて・・・失礼。。

「意味は無いが国籍感の無い響きが良い言葉」つまり「造語」です。
逆に「どんな意味でも持てるように」との事ですが、私の案もまんざら遠くはない・・・(まだ言うかw)

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さて、5周年にあたり

初のライブ盤CD『Kalafina 5th Anniversary LIVE SELECTION 2009-2012』発売

フォトブック『Kalafina History 5th』発売

『Kalafinaミュージアム』 開催


などある訳ですが、追々ご紹介するとして・・・


「Kalafina 5th Anniversary LIVE “oblivious”」

こちらが本題です。いいよ当日になりました。

 1stアルバム『Seventh Heaven』

 つまり、原点に立ち返った内容のライブになります。

 そこで、「空の境界」を今だからこそ再視聴し、ライブ時に楽曲本来のあるべき姿を堪能したいという想いで皆さんのご協力のもと、まずは「TM作品」を掘り下げてきたのです。
 そして、音楽集も聴き直しました。この作品は出来上がった映像に合わせて作曲されましたので、音楽が効果的に場面を色付けしています。


音楽はただ場を盛り上げるものではなく、そのものに「意味」があり、それは各主題歌を元に作られています。
ですから、主題歌に込められた意味や想いを感じる為には「空の境界」を理解する必要があるのです。

私は常にそういうスタイルで気になったものは突き詰めて行きます。
ページタイトルの「いつでも全力 Non stop road!」とはそういう信念を表したものです。
他の方からすれば単なる「暴走」であり、「自己満足」であり、「妄想」に過ぎないかも知れません。

それでも、得られた結果に賛同して下さる方が少なからずもいらっしゃるのを励みとし、進んでおります。


おかげ様で、当時難しかった「空の境界」もかなり理解できるようになりました。

「月姫」は絶対に必要でしたね。それぞれキーワードがちゃんと語られている・・・


そもそも「空の境界」というタイトルの意味も全く理解できていなかった。。

女性人格の「式」と男性人格の「織」が入っている「空の器」である『 』
その肉体的な第3の人格である『両儀 式』
それぞれの境界線は『黒桐 幹也』との関わりで変化して行く・・・

今はそのように捉えています。(違うかも知れませんが)
すると、各曲が何を言いたかったのかがスッと入って来たのです。


詳細はライブレポートの時にでも書きますが、今日はそれを確認して来ます。

もし「空の境界」が「奈須作品」独特の時系列逆転ではなく、順当に進む話だったら・・・
Kalafinaは全く違うユニットになっていたでしょう。


何故今、原点に立ち返る必要があるのか?

 2ndアルバム「Red Moon」
 3rdアルバム「After Eden」

 それぞれのライブは映像化されております。
 今回はそれ以前を補完する気持ちで観れます。

 成長ぶりが見れますし、流動的だった時代の曲も現体制での完成形になっています。
 もちろん新曲もあるでしょう。



果たして、ここまで準備する意味はあったのか?それは分かりません。

まともにレポートできるのかさえ分かりません。

時間をかけて、ゆっくりまとめたいと思います。

では!



魂の中にある一条の光を信じて
叫びたい言葉さえ無いけれどただ叫んでいる
それが僕の音楽




Posted at 2013/01/23 11:49:48 | コメント(4) | トラックバック(0) | Kalafina | 音楽/映画/テレビ
2012年10月31日 イイね!

Kalafina『Magia「quattro」』~第4の声~

Kalafina『Magia「quattro」』~第4の声~劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]ED曲

Kalafina 『Magia「quattro」』

『ひかりふる』のカップリング曲です。


『Magia』はご存じTV版のED曲です。
魔法少女モノとは思えないような力強く恐怖感ある曲調、歌詞は衝撃的でしたね。

工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工

これはイントロをイメージした梶浦さん公式「Magia顔文字」ですw
本当は「エ」だけじゃないそうですが(^^;

こんなイントロから入り、力強く打ち鳴らされるドラム、怪しい旋律を奏でるヴァイオリンが印象的ですね。とにかく大好き過ぎてKalafinaに一気にのめり込んだキッカケの曲でもあります。

ちなみにヴァイオリンを多用する梶浦さんの曲ですが、この作品においては「恭介」の演奏含めて重要な役割を果たしています。
「さやか」が関連する曲にもヴァイオリンが必ず入ってますよね。それが「さやかの想い」として伝わって来ます。


 この曲は「魔法という奇蹟を願う『人の信じる強い力』を込めて歌った曲」と言われてますが、未だにその歌詞の意味は理解出来ないままでいます。。
←この「アニメ盤」ジャケットから推測すると『コネクト』と同じ事を歌っているようにも聴こえるし、もっと大きな何か?

 完全新作となる「第3部」の脚本を書き上げた虚淵氏がこの歌詞を改めて見た時に、「第3部」そのものだとおっしゃっています。モチロンそんな事を考えて作られた曲ではありませんが、梶浦さんの作品に対する想いがブレていなかったという事でしょう。

そもそも『Magia』はこんな曲になるはずではありませんでした。
製作スタッフから梶浦さんに発注された曲はもっと明るい、それこそ「魔法少女モノ」的な曲だったそうです。
梶浦さんは劇伴作業で作品の世界観を理解されてますから、直感的にこういう曲を作ってしまったそうです。それがスタッフに受け入れられたのだと。

そしてこの曲は「Hikaruの声」があるから作りたくなったとも言われております。
透明感ある伸びのあるヴォーカルと思ったらこんな力強い曲も歌えてしまう。



これは私が参戦した「After Eden」の時の画像です。こうして観ると3人の役割がよく解りますよね?
間奏以降はKeikoが主メロを歌っていますが、本来こういう曲はKeikoが歌うのが自然です。

Hikaruは「希望」を感じる光り輝く曲が似合うのですが、それでもHikaruに歌わせています。
もしこの曲をKeikoが歌ったら、それこそ「絶望」の曲になってしまうでしょう。
「希望」と「絶望」のバランスを見事にとった、この作品だからこその采配ですね。

私がいつも言うように、Kalafinaの曲はこの3人でしか歌えない、この3人の為に作られた曲だという事。そしてこのように「目的」があって作られた曲であるという事。
FictionJunctionとはある意味そこが違うのです。

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さて、この『Magia「quattro」』ですが、一体何が「quattro」なのでしょう?

予告編ではずっと使用されて来ましたが、全く違いが分かりませんでした。

私の推測では「quattro」とは「4」の意味ですからゲストヴォーカルでも招いて「第4の声」が入るのかな?と思っていました。
まさか「死」の意味でダークなアレンジがされている訳でも無いだろうと・・・・・


この曲が使用されたのは[前編]のエンディングです。

つまり、TV版での第8話終了後に流れます。

杏子が絶叫し、QBがとんでもない一言を言った直後です。。。


あの流れから始まった曲、イントロから既に違っていましたね。

基本的には『Magia』そのものですが、全般的に「弦」(玄ではないよ♪)が追加されています。
キーも下げられたかと思いましたが、弦のせいでそう感じただけでした。

ヴォーカルは恐らく録り直しているでしょう。

この曲がキッカケで世界的に活動の幅を広げたKalafinaですから、そういった経験による成長が原曲と比べると分かります。


そんな曲を劇場で聴いた後の感想ですが・・・


梶浦さん、『Magia』に何てコトしてくれたんだいっ!

ただでさえ恐ろしい曲なのに、更に凄いことになってる・・・
しかもこの場面には強烈に効果的過ぎて、力尽きて暫く立てませんでしたよ。。。

しかし不思議な事に、原曲を聴くと何か物足りなく感じる・・・

『Magia』も作品と共に成長したのですね。
『コネクト』が『ルミナス』になったと同じ効果ですよ。
『ひかりふる』は別目的で必要だったので、この『Magia「quattro」』が必要だったのですね。


そして「quattro」の意味、これは追加された「弦」が「第4の声」として機能しているのです。

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今まで書き続けて来た「梶浦サウンド」について、今回4部作のブログで集大成になります。
今なら私が伝えたかった事が理解していただけるのでは?と思います。
おヒマな時に読み返してみて下さい。

さて、私が時々使用する言葉に「歌を奏でる」というのがあります。

本来「奏でる」というのは楽器を演奏する事です。


梶浦サウンドはもちろん「梶浦由記」さんが作った楽曲ですが、それを表現する為の手段として「楽器」があります。

「サントラ」を基準として考えてください。
様々な楽器、音源を駆使し、重ねて1曲作り上げるのですが、必要ならばコーラスが入ります。
そして「造語」ですが、意味の無い言葉ですが「響き」の良い言葉を並べています。
それは楽器が奏でる音と何ら変わり無いものと思っております。

楽器ではなく、人が奏でる音。

言い方はオカシイですが、そういう物と認識して聴いています。

ところが矛盾した事に、「造語」とはいえ立派な「歌詞」なので、「歌」でもあるのです。


梶浦さんのライブは歌姫が前に並びますが、バンドメンバーもFBM(フロント・バンド・メンバーズ)と呼ばれるように歌姫と同率の扱いです。
奏でる手段が違うだけで、皆が同様に梶浦さんが作り出した音を紡いでいるのです。


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たかが1枚のシングルCDに4件もブログを書いてしまいました。
ここまでお付き合い頂いた皆様、本当に有難うございます。
損はさせない内容だと思っておりますが、ご意見はお気軽におっしゃってください。
それこそ「連コメ」なんて意見交換する為には「必要」だと思っております。

しばらくレビュー記事は書かないと思いますが、今後ともお付き合いいただけたら

それはとっても嬉しいなって♪


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最後にオマケをひとつ。


「魔法少女まどか☆マギカ」という作品は、1回観ただけでも十分に面白いのですが、繰り返して観ることでその真意が解ってきます。
そういった「ループ」がこの作品のポイントである事は十分ご理解いただけているものと思います。


今から書くことはあくまでも「私感」です。


前回書いた「未来」はマミさんのテーマであるのですが、ある意味「キャラソン」とも考えられます。
TV版BD特典にはサントラの他に「まどか」「杏子、さやか」のキャラソンが収録されています。


ところが「ほむら」だけありません。

何故だと思われますか?



『コネクト』こそが「ほむら」のキャラソンだからです。




そして皆さん、この作品の主人公って誰だと思いますか?



「暁美ほむら」です!


特に詳しく説明しませんが、そういう考え方もあるという程度に受け止めてください。

もちろん、そう言うからには根拠があります。

そして、こういう見方が出来るようになると、この作品の真意に近づくことが出来ると思うのです。
そして、「第3部」の予告から推測される内容にも筋が通ります。

来年夏公開と噂されておりますが、それまで妄想しておきましょう♪



と、爆弾を落として終わりにしますww





Posted at 2012/10/31 04:40:57 | コメント(5) | トラックバック(0) | Kalafina | 音楽/映画/テレビ
2012年10月29日 イイね!

Kalafina『未来』~もう、何も怖くない。~

Kalafina『未来』~もう、何も怖くない。~劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 挿入歌

Kalafina 『未来』

『ひかりふる』のカップリング曲です。


このタイトルが発表された頃は本当に単なるカップリング曲だと思っていました。

ところが、[前編]のエンドロールに「挿入歌」として載っているではありませんか?
当日、公式でも発表されました。

さて、[前編]の中でKalafinaが歌っている新曲なんてあったか?

いや、1曲だけ心当たりがあります。
というより、間違いありません。

マミさんの戦闘シーンに流れる曲『Credens justiriam』通称「マミさんのテーマ」



この曲が劇場版で日本語曲としてカバーされているのです。

このカバー曲を初めて聴いたのは[前編]公開直前、「めざましTV」のまどか特集でした。
映像の最後数秒、この曲がかかったのです。

『Credens justiriam』は梶浦さんのライブでは定番としてFJが歌っています。
まどかのサントラ中一番好きなこの造語曲。
以前携帯の「着うた」として登録していたくらいです。

いや、大好き過ぎて先日のライブであんなコトがww

ですから、これが日本語カバーになってもKalafinaには結び付きませんでした。
梶浦ファンが裏目に出ましたね。。(Kaoriの声に聴こえたし)

しかし、「Fate/Zero」の戦闘シーン曲『let the stars fall down』が『to the biginning』のカップリング曲『満天』としてカバーされた事など前例があるので、十分に想像出来ましたね。


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という訳で『未来』ですが、そんなあからさまなタイトル・・・

ちょっと痛々しいというか、悲し過ぎると思いませんか?


マミさんといえば、「魔法少女」の姿を示す為に登場した先輩です。
大きな事故に遭い、もうろうとした意識の中でただ「生きたい」という理由でQBと契約しました。

ひとりだけ生き残ってしまったマミはずっと孤独に魔法少女の使命を果たしてきました。

正義感あふれるマミはその使命の為、友達と遊んだり、普通の女の子として暮らすことは出来ませんでした。いや、あえてそうしなかったのかも知れません。

魔法少女が仲間になった事もあったようですが、魔女を食らわなければ生きていかれない魔法少女の運命に反し、やがて魔女となる使い魔も人間を不幸にする対称として駆除してしまうマミの信念の為に離れて行ってしまったようです。


そんな中、QBに魔法少女の素質を見出された「まどか」「さやか」と出逢いました。
マミは先輩として魔法少女というものを身を持って伝え、そんなマミに憧れたまどかは魔法少女になる事を決意。魔法少女コンビ誕生となるはずでした。

「ひとりじゃない」

それはどんなにマミの心を癒し、勇気づけた事でしょう。
自分の信念に同調してくれた事への感謝、同調できなかった子への励まし。

その時の気持ちが歌われているのが『未来』です。


いつも冷静に見えるマミさんですが、実は誰よりも心が弱く、それを見せない為に頑張ってしまいます。ですから心に隙が出来た時は一気に崩壊します。。
「みんな死ぬしかないじゃない!」といきなり暴走したのもマミでした。。


さて、まどかの決意を聞いた後、変身して使い魔を次々と倒して行きます。

この時にかかる曲が『Credens justiriam』なのですが、劇場版では『未来』に差し替わっています。
Hikaruメインで明るく、力強く歌われています。


体が軽い…。こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて
もう何も怖くない
私、一人ぼっちじゃないもの




明るい未来を信じて気を良くし、心に隙を作ってしまったマミはこの後「魔法少女の現実」を知らしめてくれるのでした。。


「希望」と「絶望」はいつでも隣り合わせであるこの作品を象徴する場面です。


「絶望」に転じる直前の精一杯の「希望」

まさか「絶望」が直後に訪れるとは思いもしない段階での「希望」

それが『未来』なのではないでしょうか?


ちなみにテーマソングがあるのはマミさんだけですね。





Posted at 2012/10/29 01:25:30 | コメント(3) | トラックバック(0) | Kalafina | 音楽/映画/テレビ
2012年10月27日 イイね!

Kalafina『ひかりふる』 ~もう、いいんだよ。~

Kalafina『ひかりふる』 ~もう、いいんだよ。~劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語

主題歌

Kalafina 『ひかりふる』

今までこんなに待ち遠しく、楽しみで仕方なかった曲ってあっただろうか?

この曲が発表されてから公開当日まで、ずっと隠し通されてきました。
[前編]主題歌であるClariS『ルミナス』は劇場予告で使用されてたのに。。

公開のインターバルが1週間だし、まずは前編を告知しないといけないからなぁ・・・
と軽い気持ちで居たのが大間違い!

[前編]上映終了時に[後編]の予告すら無い。。

ま、それでも[後編]のTVCMは始まるだろうと思っていたら・・・やらない。。

CD発売まで2週間しか無いのに大丈夫か?
でもこの作品なら関係なく売れるかな?

とにかく自分に言い聞かせて誤魔化して来ました。。

こんな状況なので事前の妄想は尽きません。

そもそも『ひかりふる』なんて、Kalafinaにしては珍しいタイトルです。

どう考えても「アルティメット系」だよね?と言い続けて来ました。
ラストシーン以外にこういう場面有り得ないんだから、最後に流れるのだろう。

だからきっと『Sagitta luminis』みたいな曲なんだろうな?

そんな想いで、直前はヘビロテしていました。


そして[後編]公開当日、もうここまで来たら本編観るまで我慢しよう!
そう思って1日情報をシャットアウトしていたのです。


実際、本当に最後の最後まで流れない。
TV版と同じく『コネクト』でキレイに終わっちゃったよ?


スクリーンが真っ白に染まり、一瞬の間・・・


「キタ!」

直感でした。そして始まった『ひかりふる』


イントロが始まった瞬間、全てを悟りました。

この曲って・・・・・それはもう、「衝撃が走った」ような感覚かも知れません。。

何故今まで徹底して封印する必要があったのか?
そこまでする必要があったのか?


『Sagitta luminis』そのものじゃないですか!?
これは予想していたとは言え、何故か「やられた」感で一杯でしたね。


(この動画はイントロが抜けていますが、実際は『ひかりふる』とほぼ同一です)

かつてサントラがアレンジされてKalafinaの曲になった事は数回あります。
しかし私が知る限り、今までは全て原曲は「造語曲」でした。つまり歌入りだったのです。

この曲は完全な楽器曲です。歌う事を前提にしておらず、場面に合わせて作曲されているので構成も音程も歌うにはかなり難しいはず。


しかし・・・歌い始めたWakanaの声を聴いてそんな心配は吹っ飛びました。

スローバラード、しかもかなりの高低差がある曲は技術が無いとまともに歌えません。
元々高音担当のWakanaですが、FJの時は貝田さんが歌ってくれるような超高音なのにしっかり声が出ている・・・
しかも得意のファルセット(裏声)ではなく、地声です。

透明感があるのにとっても力強い曲に聴こえます。


そしてKeikoにスイッチ。

一転、低音でしっかり歌い上げながらも何処かもの悲しい・・・

Hkaruは表にほとんど出ませんが、やはり力強い歌い方。

歌詞は『Sagitta luminis』(光の矢)が使用される場面、TV版で言えば第12話そのものです。


先輩や親友の死を目の当たりにし、自分が憧れていた「魔法少女」の実態をQBに聞かされ、そんな辛い末路を歩まない為にずっと、何度も自分を守り続けてくれていた大切な友達の想いを受け止め、それでも全てを終わらせる為、もう誰も悲しませない為に自分が命を差し出し、「魔法少女」になる決断をしたまどか。

世界を照らし続ける「光」のような存在になっても、その「想い」はいつまでも大切な友達と共にある。
これからは自分が支え続ける・・・・・

歌から感じた「力強さ」はまどかの強い決意を表したものではないでしょうか?

「永遠の別れ」なのに明るい未来を感じる曲です。

Kalafinaの素晴らしいハーモニーと相まって自然と涙があふれ出しました。。。

終了後、茫然としてすぐに立てませんでしたね。
周囲も同様な感じでしたが、自分は何故か「どうだ!これがKalafinaだ!!」と得意満面になっていました^^;

もちろん、帰り道は『Sagitta luminis』を聴き続けましたよ♪



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という訳ですが、これで終わったら私が書く意味ありませんよね?

もう少しひも解いてみましょうか?



『ひかりふる』はラストシーンの「まどか」の事を歌った曲であるというのは皆さんおっしゃっていますね?
原曲『Sagitta luminis』は訳すと「光の矢」です。そして別名「女神まどかのテーマ;まどかのテーマ;救済のテーマ」と言われております。
これをご存じなら考える必要もありませんね?


Wakanaの歌いだし「まどか」が「ほむらちゃん、ごめんね?」と想いつつも「光」となって飛び立つ様子ですね。

普通ならこういう曲はHikaruにスイッチするのですが、何故かKeikoにスイッチしています。

「絶望」を繰り返してきた「ほむら」を歌っているのだと思います。

そして2人の声(想い)が次第に交わり、Hikaruも加わり大きな流れになって行きます。


前回「前段」として書いた事、思い出してみてください。

梶浦さんは当然この作品を知り尽くしています。
そして月日と共に作品がどのように成長して今日を迎え、皆が劇場に足を運んでいるのかを理解して曲作りをされているはずです。

そこで出す新曲ですから、これくらいハッキリとメッセージ性のある曲でなければ伝わりませんし、逆に全てをぶち壊してしまう可能性があるのです。
恐らくファンの方なら私と同じような事を曲から感じたと思います。


更にKalafinaファンとして言わせていただければ、この曲はおそらく「6/4拍子」ですね?
「6/8拍子」がお得意の梶浦さん、しかもKalafinaの曲で「6/4拍子」なんて、『Eden』くらいのものですよね?

ご存じ『Eden』は脱Kalafinaイメージとも言うべく発売された『After Eden』の1曲目。
暗く抽象的なイメージから明るく現実的なイメージに挑戦したアルバムのリード曲です。
この『Eden』の役割と『ひかりふる』の役割、似ていませんか?
あくまでも個人的な意見ですが。。



そしてこの曲『ひかりふる』について私が一番重要に感じている事。

この「希望の光」は、「数々の絶望の上に成り立っている」という事。
そして、まどかがもたらす光は「生」ではなく「死」であるという事。


「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で」
という願い、「魔法少女が魔女となり、誰かを呪いながら生き続け、他の魔法少女に倒されるまで死ねない」という負の連鎖を終わらせるという事。
つまり、苦しんだまま死ぬ前に穢れを取り除き、その場で安らかに死を迎えさせてあげるという事。

まどかの決断は前述しましたが、選択したのはそういう道です。
それを忘れずに聴くと曲の本質が見えてくるかも知れませんよ?


前段が必要だったの、お分かりいただけました?(微笑)


関連情報URL : http://www.kalafina.jp/
Posted at 2012/10/27 02:44:13 | コメント(4) | トラックバック(0) | Kalafina | 音楽/映画/テレビ
2012年10月25日 イイね!

Kalafina『ひかりふる』発売♪

Kalafina『ひかりふる』発売♪Kalafina 12thシングル

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語」主題歌
『ひかりふる』

10月24日に発売されました。

10月13日公開ながらもその当日まで厳重に封印されてきた『ひかりふる』ですが、劇場で聴いてみて納得。この作品にとって、本当に特別な存在の曲になっておりました。


カップリング曲『未来』『Magia[quattro]』は[前編]で使用されましたが、これまた特別な曲であります。

それぞれの曲、そして梶浦由記さんによる劇伴は「魔法少女まどか☆マギカ」という作品の生命線というべき存在であり、私にとっても特別な存在であります。

その想いを語るにはこのスペースは狭すぎます。
それでも私の暴走ブログを支持して下さる方がいらっしゃるようなので、長くなりますがしっかり書きたいと思います。
今回だけで書ききれませんが、よろしければお付き合い下さい。

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今回も4種類のパッケージングで発売されました。

 (通常盤)
 [Single,Maxi]

 (収録曲)
 1. ひかりふる
 2. 未来
 3. Magia[quattro]
 4. ひかりふる ~instrumental~


 (初回生産限定盤A)(DVD付)
 [Single, CD+DVD, Limited Edition, Maxi]
 「ひかりふる MV」DVD付き2枚組
 「魔法少女まどか☆マギカ」イラストのワイドキャップステッカー
  TYPE A仕様

 (収録曲)
 通常盤と同じ


 (初回生産限定盤B)(Blu-ray Disc付)
 [Single, CD+BD, Limited Edition, Maxi]
 「ひかりふる MV」BD付き2枚組
 「魔法少女まどか☆マギカ」イラストのワイドキャップステッカー
  TYPE B仕様

 (収録曲)
 通常盤と同じ


 (期間生産限定アニメ盤)(DVD付)
 [Single, CD+DVD, Limited Edition, Maxi]
 「ひかりふる (Music Video Anime Movie Ver.)」 DVD付き2枚組
 「魔法少女まどか☆マギカ」描きおろしイラストデジパック仕様
 初回仕様:プレシャスメモリーズKalafina「ひかりふる」PRカード

 (収録曲)
 1. ひかりふる   4. ひかりふる ~instrumental~
 2. 未来       5. 未来 ~instrumental~
 3. Magia[quattro] 6. Magia[quattro] ~instrumental~




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製品紹介です。私はいつも通り「初回生産限定盤B」と「期間生産限定アニメ盤」を購入しました。

○「初回生産限定盤B」



暗闇に降り注ぐ一筋の光・・・
衣装はアルティメットまどかのイメージですね。
毎度の事ですが、3人ともデザインが違います。



歌詞カード、CD、BDです。

『ひかりふる』Short ver.(公式)です。


特典BDはもちろんフルで収録されております。この映像は1発撮りとの事です。
詳細は後程。これだけでは魅力の一部しか分かりませんので。。

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○「期間生産限定アニメ盤」

 こちらは前編主題歌、ClariS『ルミナス』です。

 前半を象徴するようにまどかは明るく笑い、ほむらは謎を秘めた無表情です。
 後編主題歌『ひかりふる』です。
 『ルミナス』とは対称になっております。
 ラストシーンを想像すれば当然このような姿になります。
 2人共運命を受け入れ、未来を見据えての笑顔に変わっていますね。


「ひかりふる (Music Video Anime Movie Ver.)」 DVD付き2枚組です。
ディスクの色がそれぞれ2人を表しています。
映像はこの曲が関わる重要な場面を編集したものですが、泣きの1枚です。


 歌詞カードも表裏に2人が描かれております。

 4パターン中、この「期間生産限定盤」のみ3曲のインストが収録されております。



左:プレシャスメモリーズKalafina「ひかりふる」PRカードです。
中:Kalafina 3rdアルバム『After Eden』(右)の予約特典と同じ絵柄ですね。


 こちらは予約特典のポストカードです。

 2枚の絵柄がセットになっています。

 SMEさん恒例、購入店舗によって特典は違います。




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「魔法少女まどか☆マギカ」の何処が好きですか?と聞かれたら、私は迷わず「梶浦サウンド」と答えます。

しかし誤解なさらないで下さい。
一般的に言われるキャラや映像、ストーリー等々は当然大好きです。
その上で、更にループして音楽が好きなのです。。

Kalafinaはご存知、梶浦由記さんがプロデュースするユニットです。

そもそも、梶浦さんがこの作品に劇伴担当として招かれたから生まれたKalafinaの『Magia』です。
その衝撃的な恐怖感ある曲調、歌詞はとても魔法少女モノとは思えない曲でしたが、今となっては『Magia』無くしてこの作品は語れないという程の存在になっております。

私が明確に梶浦サウンド、そしてKalafinaが好きだと認識した曲でもあります。

梶浦さんの独特な音楽性や人間性、含めて私の波長に合うというのが単純な理由ですかね?


作品の世界観を表現し、印象を決定付けてしまう劇伴ですが、独特な映像や演出、虚淵氏の重い脚本など、梶浦さん以外にこの作品を背負うに相応しい方ってなかなかいらっしゃらないと思うのです。

その音楽は単なる楽器のみによるBGMだけではなく、造語(梶浦語)による歌曲、コーラス曲など様々です。それらが映像に合わせて作曲されており、その場面の雰囲気、リズム感を表現しています。ですから同じ音楽は他の場面では基本的に使用できません。

たった12話の作品に40曲弱のサントラがあり、劇場版の為に新たに約40曲追加されました。
それだけ「音楽」が受け持つ情報が重要であるというコトになります。


梶浦さんの音楽性については「絶望感」という言葉をよく聞きます。
しかしそれは如何なものでしょう?

私が梶浦サウンドを好きになったキッカケである「ガンダムSEED」の頃から思うのですが、どうしようもない「絶望」の中にも必ず小さな「希望」が潜んでおります。

先日、FictionJunctionについて書かせて頂きましたが『暁の車』にしても『Distance』にしても、どんな絶望的な状況においても「小さくとも強い火は消えぬ」の精神が必ず明るい未来を夢見させてくれ、勇気を与えてくれ、そして実現へと向かいます。

同じく虚淵氏と組んだ「Fate/Zero」しかり、「魔法少女まどか☆マギカ」でも同じではないでしょうか?

「希望」と「絶望」、「願い」と「呪い」、「魔法少女」と「魔女」等、相反するものが表裏一体となり、いつどちらに転ぶか分からない緊張感の中で人はどういう選択をするのか?
それぞれの葛藤を描いたとも感じるこの作品

映像的にも「光」と「影」のコントラストや「色」による表現を多用していますよね。

梶浦サウンドも実は「絶望的」な音楽に聴こえて実は力強く「希望」を信じて奏でられたりしています。

逆に、「希望」を全面に押し出した曲であっても実は「絶望」という犠牲の上に成り立っている場合もあるのです。

そういった表情を感じつつ、私は梶浦由記さんの音楽を楽しませていただいておるのです。

そしてその世界観がこの作品に実にハマったからこそ、皆さんも自然とのめりこめたのだと思うのです。


さて、そんな中発売された『ひかりふる』ですが、カップリング含めて本当に特別な曲に仕上がっています。
それぞれに感じた想いをお伝えしたく、こういった私のスタンスを知っていただいた上で改めてご紹介したいと思い、あえて前段を書かせていただきました。

一度仕切りなおし、次回詳しく書かせて頂きます。

引き続き、よろしくお願いいたします。

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各曲のレビューはコチラ

 1. ひかりふる
 2. 未来
 3. Magia[quattro]



 
Posted at 2012/10/25 15:29:16 | コメント(6) | トラックバック(0) | Kalafina | 音楽/映画/テレビ

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