『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ - ARS NOVA - DC』
1月31日から劇場公開されました。
サンジゲンによるフル3DCG作品としてTVアニメ界に風穴を開けた作品。そのハイクウォリティーな映像は本来劇場クラスでないと再現しきれないもの。通常なら「2期」を経て劇場版だと思うのですが、劇場版だからこそ出来る作品へと更に進化させてきました。
メカやキャラクター、劇伴、主題歌等々・・・とにかく注目される作品です。「
続編制作発表」から様々な意味で楽しみにしておりました。
翌2月1日、作品の重要な舞台のひとつである横須賀での舞台挨拶に行ってきましたので、レポートを兼ねて作品への想いを書いてみようと思います。
と言っても、書くほどに想いが溢れてその都度修正し、かなりの時間をかけてしまいました。
どこかのネタをコピペするだけなんて出来ない自分です。読み物系らしく自分の意見を書かせていただいておりますので、途中で飽きる事は無いとは思うのですが・・・
とにかく長文になってしまいました。ご興味のある方は時間のある時にでもお付き合いいただけたらと思います。
後半はネタバレ満載になるので未見の方は絶対に読まないことを強くお勧めします。
公開当日の土曜日は珍しく休みだったので、翌日の舞台挨拶まで待ちきれるはずもないワタシは朝一で別の劇場へ観に行きました。
原作である「蒼き鋼のアルペジオ」をアニメ化する際、原作とは違った路線で誰が観ても分かりやすい作品として再構築され、「- ARS NOVA -」というサブタイトルが付けられました。これはアニメ化という過程である意味正しい方法だと思います。
「アルペジオ」というのは音楽用語です。和音を一音ずつ「ドミソ」のように順番に演奏する方法です。予告映像の劇伴冒頭部分がアルペジオですね。
ひとつひとつ和を紡いで行くのはこの作品の根幹でもあります。こういうセンスも魅力であります。
「Ars nova」とは同じく音楽用語で「新技法」という意味です。正しくアニメ版は「新技法」なのですが、私は「新訳」という意味でも捉えております。
さて、そうなると劇場版につけられた「DC」とは何か?
劇場版前編である「DC」はTV版の総集編に新規パートを加えたものであります。
もちろん「Daimler Chrysler」な訳もなく、「冒頭に戻る」という意味の「D.C.」(ダ・カーポ)でも納得ですが・・・単純に「ディレクターズカット」のようですねw
「続編」という形で制作発表された劇場版ですが、そもそもTV版完結の時にはそんな予定は全く無かった訳で、原作の目的地であるアメリカに到着するシーンで終わらせてしまいました。
一体どうするのか??

事前情報で「霧の生徒会」が登場するというのは公開されてました。それは新規パートとしてコンゴウ様と共に現れるのか?
しかしそうなるとデススターの存在感からして薄っぺらい存在になってしまうし、#12の意味合いがかなり変わってしまう・・・
更に完全新作が待っているという事は、そこへ繋げる内容になるし、更に上位の方々を登場させると終わらなくなる?
せっかくの「- ARS NOVA -」ですから原作に寄せつつ違う方向に行くはずだし?

しかもこのタイミングでこんなモノが発売されました。
原作でのライバル艦「U-2501」です。
TV版ではその存在すら触れなかったのですが
・・・さて?
でもよく見ると他のキットと違って「- ARS NOVA -」と記載されてないよ?


様々妄想しつつ一応原作を読み返し、1月28日に発売されたTridentのミニアルバム「Blue Snow」を聴き込んでおく。
いやぁ驚きましたよ。「Trident」は単なる声優さんでもなく、キャラソンを歌っている訳でもなく、メンタルモデルの想いを歌に乗せて表現している訳で、「Trident」は「Trident」なんですよね。
作品が時と共に我々の中で成長、熟成していくと同じくアーティストとしても安定感が出てきました。曲の難易度も上がっているし、表現力も付いてきた。正にメンタルモデルの成長を見ているようです。
TV版ED曲「ブルー・フィールド」はメンタルモデルの可愛らしさを感じる曲でした。その内容はメンタルモデルが抱き始めた心の中の「何か」がまだよく解らなく、まだ見ぬ未来へ純粋に向かっていく曲でした。
しかし話数が進むにつれ、作品の主題が明らかになってくると「Innocent Blue」に代わりました。それぞれの湧き上がる「何か」の意味を知らないまま葛藤し、やがて見えてきた光に向かって凪(かぜ)の中を進んでいく曲。。
「凪」とは無風状態の意味なのに「かぜ」と読んでいるところがニクいですね♪心が無風状態になった時に見えた未来・・・
更に・・・再放送時は「Purest Blue」という新曲が用意されました。我々も2度目(実際はもっとですがw)ですから作品に対する想いが熟成されています。結末も知っています。それに見合った曲でなければ見劣りしてしまうでしょう。スタッフさんのGJです!
メンタルモデルの成長は更に加速し、思春期を迎えました。「何か」つまり「心」の奥で繋がっていないと自らの存在も消えてしまいそうになる・・・「心」とは友情なのか、愛情なのか、それとも・・・・・
そして迎えたアルバムリード曲「Blue Snow」はDCのOPテーマです。
ゆったり始まるこの曲。OPでこれはどういう意味があるのか、そしてあまりにも分かりやすい歌詞。「DC」ですから過去3曲の全てが詰まった集大成であるはずです。
海に降る雪と言えば「マリンスノー」つまり「デトリタス」を思い浮かべますが、海に散った者たちの想いとかいう意味ではなく、もっと温かい感じのする曲です。
手のひらに降った
冷たい雪が溶けて残った「温かいもの」それはメンタルモデルが人間と接することで「心」が芽生えていく様のように聞こえます。
「演算処理を超えた衝動が私を突き動かしている」という象徴的なセリフにあるように、各メンタルモデルが成長する過程での心境(葛藤)が歌われてますね。
曲がテンポアップするのもそういう意味でしょう。
私には単なるウィンター・ソングではなく、春の訪れを感じる曲に思えます。
その中でも注目したのがこの歌詞。 「どこから来て どこへ消えて行くの?」

これはTV版ED曲のひとつ「Innocent Blue」の冒頭にも出てきますが、この作品の根幹に関わるものですよね。
「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」
実はこれ、フランスの画家ポール・ゴーギャンの有名な作品タイトルです。
この絵画は右から人生の始まり、中央が成年期、左が死を表す「3つ」の人物像群に描かれております。青い像は「超越者」とされているようですが、つまり時を支配する者なのかも知れません。
I-401の存在そのものです。
そして余談ですがコレにお気付きでしたでしょうか?

「I-401」の下に書かれているドイツ語
「時の歩みには三通りある。未来はためらいながら近づき、現在は矢のように飛び去り、過去は永遠に静止している。」
ドイツの詩人シラーが「時の歩み」を詠じたものです。
恐らくゴーギャンの絵画と同義でしょう。「3」という数字そして「時の歩み」は大きな意味を持つ作品ですね。
この両方ともTV版を観ていた時から気になっていたので当時調べたのですが、ここに来てまた歌詞として直接歌われるという事はよほど大事なキーワードなのでしょう。
そして主題歌はナノ「Rock on.」です。
TV版OP曲「SAVIOR OF SONG」は閉塞した世界に風穴を開けてやろう!という意気込みの感じる曲でしたが、今回の「Rock on.」は何だか挫折や絶望から立ち上がって行くような感じに聴こえます。
主題歌という事はエンドロールに流れるのでしょう。こういう曲で終わるという事の意味とは・・・?
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という訳で劇場公開を迎えたのですが、まぁビックリ!
それは後程ネタバレ有りで書きますのでまずは舞台挨拶の様子を。
今回の舞台挨拶は2チームに分かれて行われました。
公開当日はFJCライブでしたので、行く前に観ようと応募した「千早群像役・興津和幸、イオナ役・渕上舞、タカオ役・沼倉愛美、ハルナ役・山村響」の4名が登壇する回は全てハズレ。。
ま、時間が合わなく激戦帯の応募だったので仕方なし。
「Trident」はいつでも会えるさっ!
しかし私の本命は最初から「岸誠二監督、シリーズ構成の上江洲誠、ヒエイ役・M・A・O、キリシマ役・内山夕実」の4名が登壇する横須賀でした。
そりゃ、横須賀ですし?
「Angel Beats!」の岸監督に会えるんですからね。しかも上江洲氏との名コンビです。この2人から生み出された名作数知れず。(一番は「あふぇくしょん」なアレだと思いますがw)
そして「キリシマ」「ヒエイ」が残り物と思う方はあさはかなり!
金剛型戦艦の4番艦「霧島」の名称が受け継がれた海上自衛隊こんごう型護衛艦の2番艦「きりしま」は横須賀に配備されており、「SAVIOR OF SONG」の撮影等に使われました。
金剛型戦艦の2番艦「比叡」は横須賀海軍工廠で建造されました。その名称が受け継がれた海上自衛隊はるな型護衛艦の2番艦「ひえい」も就役時は横須賀に配備されています。
横須賀とは縁の深い2人なのですよっ!
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当然、「
横須賀海軍カレー」を食べて気合いを入れる!
偶然にも前回と同じ座席でした。
「三笠」を眺めながら食べるカレーは格別w


汐入駅から劇場に向かう歩道橋から既に凄い!
劇場内もかなり気合い入ってましたね。




自分は2回目の舞台挨拶、つまり上映前に登壇する回でした。
ディスプレイを見ていたらふと隣に見覚えのある顔が?
なんと!岸監督ではありませんか!!
上映後に登壇する回が終了し、表に出てこられたところだったのです!
若い兄ちゃんが握手して「頑張ってください」などと言ってるので次は自分が・・・と思っていたらすぐに控室に行かれてしまいました。。
代わりに登場したのが・・・・・

巨タロウ!!!
瞬く間に人だかりww
どうやらこの日が初お披露目だったようです。
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初日は中央やや後方でスクリーン全体を見渡してゆったり鑑賞したのですが、この日はもちろん座席が選べません。
前から4列目、中央ブロック左端でした。
この劇場は傾斜が緩いため、かなり見上げるスタイルで辛いなぁと思っていたのですが、まぁステージ近いからいっか。
そう思って始まった舞台挨拶。
なんと!私のすぐ左にある扉から皆さん入場!
しかも私に向かって歩いてくるので全員と至近距離で目を合わせて手を振り合えるというベストポジションだったというww
何より驚いたのがヒエイ役のM・A・Oちゃん!初めてお会いしましたが、さすが女優さんだけあって小顔で実物はメッチャ可愛いじゃねっすか!
しかも・・・・・ヒエイさんスタイルの髪型で赤メガネ(ヒエイモデルの1点モノらしい)更に生徒会名簿を抱えて登場したもんだから撃沈されましたっwww
いやぁ、アオシマさんからヒエイさん発売されるらしいケド今まで大戦艦には手を出さなかったんだよなぁ。。。でも洋上モデルだからなぁ。。。
続いて巨タロウ登場!
スタッフさんに抱えられてゆっくりカニ歩きww
1回目は階段上って登壇したらしいのですが、時間がかかるし見ているだけになるので今回は段下。なのに存在が気になって皆さんトークが弾まないww
先程の1回目は上映後でしたが今回は上映前なのでネタバレしないように気を配りながらですが、なかなかヤヴァかった(^^;
作品の見どころはたくさんありますが、とにかく映像と音は凄い!
元々細部にわたってフル3DCGで作りこんでいる作品です。普通は劇場サイズに伸ばした時にアラが出るのですが、とんでもない。引き伸ばした事で今までTV画面では潰れて見えていなかった細部までハッキリと見えるようになりました。

例えばデータ環に流れる演算式なんて読めちゃうくらいです。
特に艦船の作りこみなんて分かってましたけど本当に凄い。そういう意味ではあまり苦労しなかったようです。
音響も5.1chで大迫力の戦闘シーンが観られます。
TV版でも重要視してましたが、3DCGで大きなものを動かすって質感が出なくて難しいそうです。更に大きなスクリーンですが全く違和感ない表現力。更に2年間で進化したCG技術を投入して新規パートではとんでもない事に!
こういう制作話はずっと聞いていたいですね♪
まだ後編のコンテは書きあがっていないので、キャストの2人から要望があればもしかしたら?という事で・・・
内山さん:もう一度人間の姿に・・・
岸監督:それは無い!と即答w

そう言えば劇場スタッフさん、キリクマTシャツ着たりしてかなりの盛り上げムードでした。
楽屋もこんな感じだったそうですが、これを見た瞬間・・・
「誰?」
というのがもはやネタになってますねw
いやぁ、ミニシマでもいいから見てみたいんですけどね。
M・A・Oさん:眼鏡を外して本気モードになるとかいいですね!
岸監督:あ、それイイネ!眼鏡がズレるとかww
上江洲さん:いや、それはやめましょう。制作現場から怒られます。
どうやら技術的にかなりの負担らしいです。急に真顔になって答えてましたw

なんだ、やらんのか.....w
そんなこんなで楽しい時間はあっちゅまに過ぎて終了です。
退場もまた手を振り合ってお見送り♪
で、巨タロウがゆっくり抱えられて退場するのを見送ってw
さていよいよ上映開始というタイミングで20~30人くらい出ていったかな?
こういう時って居るんですよね。舞台挨拶の時だけ入ってきたり。
もったいないというより、手のひら返したようで失礼だよな。
1回観たくらいで解る訳ないし、何度だって観ればいいのに。
ま、そういう輩は作品に思い入れなんて無いのでしょう。
てか、こんなブログ書いてるオイラが異常なのか?

ちなみに横須賀ではこんなモノが配布されました。
横須賀らしいですねw
アニメコンテンツマップ、裏面は「たまゆら」になっています♪
スマホケースは海軍カレーで半券を見せると先着で貰えます。
(ちなみにコレは既に持っている私物です)
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では、ここからは感想など書いてみます。
未見の方は一気に下までスクロールしちゃってください。
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では。
まずアバンからやられましたね。
いきなり新作パート。TV版では描かれなかった部分で、もしかしたら原作でもハッキリ描かれていないのでは?
絶妙なアングルで謎めいていますが、明らかに霧同士の戦いで撃沈された艦は何なのか?恐らく翔像が失踪した時を描いたのでしょう。これが後に大きな意味を持ちます。
その後武装をロックした無人のI-401が横須賀に戻ってきた時にイオナはまだユニオンコアでしたね。「I-401」という艦番号もまだ無かったし。
TV版では群像が触れた瞬間にイオナが目覚めたのですが、それまでメンタルモデルすら生成していなかったという事でしょうか?
ここで「Blue Snow」が流れたことで曲の意味がハッキリしましたね。感動して涙腺緩んじゃいました。。
劇場ver.はCDver.のようにテンポアップしないんです。ここのスローパートは嵐の前の静けさですね。凪の状態です。
DC(総集編)部分は戦闘シーンよりもメンタルモデルの心情に注目した編集になってましたね。やはりこの作品はそこがキモです!
あのイントネ~ションですら必要ないと判断されたのか、あまりにも思い切ってバッサリやってくれました(^^;
逆に新規カットが効果的に違和感なく場面を繋いでくれ、曖昧な部分も説明されました。
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さて問題の新作パートですが、本当に続編でしたね。
アメリカに到着した「振動弾頭」がどうなったのか、原作でさえ到達していない結末の先。
振動弾頭が実際に作動する姿。そして本当に効力があった事。ヘタをすれば原作の展開にも影響を与えかねませんが、その後の流れは恐らく誰もが納得するものだったでしょう。群像はあくまでも「霧との交渉材料」という考えを貫いています。
スクリーンの広さを目一杯利用した艦隊戦は本当に見応えありました。逆にBD化した時に見劣りしないか心配なほど。。
そして各メンタルモデルのその後・・・
時間の経過は衣装やアクセサリーの変化で表されています。

復活したタカオさんは更に感情に磨きがかかりましたね♪活躍的には今回お休みですが。。ヒュウガさんと漫才やってますww
演算処理した結果の予測値に対して「女の感」という言葉を使うなど、乙女プラグインも大人の女性へ進化しつつあります。
ヒュウガさんは露出度の高い服、そして髪型も変わりました。
陸に上がったハルキリと蒔絵の処遇は想像通りでしたね。蒔絵もすっかり人間らしく成長し、ツインテからポニテに。大人っぽい服装で表情も明るくなりました。
ハルハルのリボンは蒔絵の趣味でしょう。ヨタロウは相変わらずですがw
3人が一緒に居る事でそれぞれが「人間らしく」なった気がしましたが、「霧」と「人類」が対等な立場になった瞬間に行動を起こしました。果たして「地下に潜る」の意味とは?今後どの陣営になるのか注目です。
そしてイオナ。白基調の衣装は海洋技術総合学院へ生徒として潜入した時を彷彿とさせますが、制服を着せられていた中学生がちょっとオシャレに目覚めた高校生になったような雰囲気です。
I-401のクルー達と行動を共にしていますが、仲間や姉妹を沈めた事、そしてコンゴウの事をずっと引きずっています。その表情は硬く、ふさぎ込んでいるように感じます。
原作でヒュウガの船体を捜索したオマージュでしょう。402の残骸からユニオンコアを回収し分析する。それは戦略としては正しく、必要な事ですが「感情」の芽生えたイオナにとってはたまらなく辛い事でしょう。
そして至った想いがこの作品の根幹。
「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」
アバンではただ「命令」に従って横須賀に戻ってきただけのイオナがメンタルモデルを生成し、人間と行動を共にすることで「意思」を持つようになり、唯一信じて行動してきた「命令」に疑問を持ち、葛藤し、ヒエイに激しくぶつけるまでに至ります。
こうして成長していく様が表情にもよく表れていますが、3DCGでよくここまで繊細な表現が出来ると感心してしまいます。
この成長の過程が「Blue Snow」そのものなのなんだと思います。
「青い雪」と表現しようと思えばできる物って実際にあるのですが、それを考えると更に深みにハマるので今回はやめておきます。。
コンゴウさんの出番はありませんでしたが、ゆかなさんが後編で新録があるとおっしゃっています。いくら堕落してしまった・・・じゃなくてイオナと友達になったとは言え、蒼き鋼になる事はあり得ないでしょう。第三者として介入してくるのか・・・

そして何といっても新キャラとして登場したヒエイさん♪
岸監督いわく、新たな敵として相応しかったと。
そりゃそうですね。「霧」の規律を乱して堕落してしまったコンゴウ級大戦艦たち最後のひとりですし、そんな彼女たちを粛清する為の生徒会長。
しかも「緋色」ですからライバルとしてこの上ない存在。
更に・・・コンゴウ様を想うからこその行動が「堕落フラグ」立ちまくりでとっても魅力的www
しかも生徒会長が一番けしからん服装だし♪
まさかの生徒会室でしたが、陰影の使い方が意味ありげでステキでした。

今回のパンフレットに描かれたヒエイですが、見た瞬間に「おや?」と思いました。
一見「超重力砲」に見えますが、大戦艦はこういう変形をしません。重巡と掛け合わせた以上に展開した姿、あまりにも不自然なので見ぬふりをしてカバンにしまいました。
まさかのミラーリングシステムとは!!
原作ではヤマト級にしか搭載を許されていないシステムですがI-401のライバル艦であるU-2501が使用しました。
やはりヒエイさんがその役だったのですね。つまりU-2501は登場しないという事。更に言えばヤマト級が登場する展開になる可能性が出てきたという事。
この海が荒れるシーンはサンジゲンの最新技術を投入したものですが、岸監督もおっしゃっていましたが見ていて船酔いするくらいの迫力でしたね。
3DCGはともすれば薄っぺらい映像になりがちですが、この大画面でよくぞここまで重量感、リアル感を出したとサンジゲンさんの技術と岸監督の拘りに感謝です。
予定の2倍の尺を使った新作パート。最後にとんでもない展開が待っていました。
まさかの黒ムサシとお父様ですか!?
しかも釘宮理恵さんと中田譲治さんって反則でしょっww
しかしこれで「ARS NOVA」ルートは総旗艦ヤマトの下にムサシ、そして霧の生徒会という非常に分かりやすい図式になったという事ですね。
後編の尺を考えるとこれでヤマトに辿り着けるという事で良いと思います。
TV版ではナレーションを務めていたジョージさんがお父様。これってもの凄く意味があって納得です。
これは私の考えをまとめたものです。
千早翔像は決して人類の敵でも裏切り者でもなく、「霧」との対話を求めて旅立ったはずです。霧が人類を知りたがっているように、人もまた霧を知る必要がある。
その為に霧と行動を共にする訳ですが、万が一自分が霧側に付かざるを得なくなった場合、自分を止められるのは息子である千早群像しか居なく、その為の力としてI-401を遣わせたのだと思います。
霧と人類が対等になった今、ようやく姿を現した訳ですが、ここまでの道のりを歩んだ群像はもしかしたら翔像の手のひらで踊らされていただけなのかも知れません。作品世界をナレーションとして導いてきたジョージさんは言うならば翔像そのものではありませんか?
本来父親に対して持っていたであろう尊敬や信頼が猜疑心や劣等感、絶望感となって葛藤し、手のひらで踊らされていたと知った群像。
ここでDCは終演を迎えるのですが、主題歌「Rock on.」に感じた「挫折や絶望から立ち上がる」という理由がハッキリしました。
そしてアバンが何だったのかもハッキリした訳ですね。
完全新作の後編「Cadenza」(カデンツァ)はやはり音楽用語で「和音進行が終止する」意味があります。つまり「完結編」ですね。
一般的な意味は「独奏楽器が即興的に演奏する」という事。つまり群像の反攻が始まるのですね
10月3日の公開が楽しみで仕方ありません♪
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Tridentのライブも当選したようですし♪
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ちょっと書き過ぎたかな?
お付き合いいただき、有難うございました。