劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 挿入歌
Kalafina 『未来』
『ひかりふる』のカップリング曲です。
このタイトルが発表された頃は本当に単なるカップリング曲だと思っていました。
ところが、[前編]のエンドロールに「挿入歌」として載っているではありませんか?
当日、公式でも発表されました。
さて、[前編]の中でKalafinaが歌っている新曲なんてあったか?
いや、1曲だけ心当たりがあります。
というより、間違いありません。
マミさんの戦闘シーンに流れる曲『Credens justiriam』通称「マミさんのテーマ」
この曲が劇場版で日本語曲としてカバーされているのです。
このカバー曲を初めて聴いたのは[前編]公開直前、「めざましTV」のまどか特集でした。
映像の最後数秒、この曲がかかったのです。

『Credens justiriam』は梶浦さんのライブでは定番としてFJが歌っています。
まどかのサントラ中一番好きなこの造語曲。
以前携帯の「着うた」として登録していたくらいです。
いや、大好き過ぎて先日のライブで
あんなコトがww
ですから、これが日本語カバーになってもKalafinaには結び付きませんでした。
梶浦ファンが裏目に出ましたね。。(Kaoriの声に聴こえたし)
しかし、「Fate/Zero」の戦闘シーン曲『let the stars fall down』が『to the biginning』のカップリング曲『満天』としてカバーされた事など前例があるので、十分に想像出来ましたね。
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という訳で『未来』ですが、そんなあからさまなタイトル・・・
ちょっと痛々しいというか、悲し過ぎると思いませんか?
マミさんといえば、「魔法少女」の姿を示す為に登場した先輩です。
大きな事故に遭い、もうろうとした意識の中でただ「生きたい」という理由でQBと契約しました。
ひとりだけ生き残ってしまったマミはずっと孤独に魔法少女の使命を果たしてきました。
正義感あふれるマミはその使命の為、友達と遊んだり、普通の女の子として暮らすことは出来ませんでした。いや、あえてそうしなかったのかも知れません。
魔法少女が仲間になった事もあったようですが、魔女を食らわなければ生きていかれない魔法少女の運命に反し、やがて魔女となる使い魔も人間を不幸にする対称として駆除してしまうマミの信念の為に離れて行ってしまったようです。
そんな中、QBに魔法少女の素質を見出された「まどか」「さやか」と出逢いました。
マミは先輩として魔法少女というものを身を持って伝え、そんなマミに憧れたまどかは魔法少女になる事を決意。魔法少女コンビ誕生となるはずでした。
「ひとりじゃない」
それはどんなにマミの心を癒し、勇気づけた事でしょう。
自分の信念に同調してくれた事への感謝、同調できなかった子への励まし。
その時の気持ちが歌われているのが『未来』です。
いつも冷静に見えるマミさんですが、実は誰よりも心が弱く、それを見せない為に頑張ってしまいます。ですから心に隙が出来た時は一気に崩壊します。。
「みんな死ぬしかないじゃない!」といきなり暴走したのもマミでした。。
さて、まどかの決意を聞いた後、変身して使い魔を次々と倒して行きます。
この時にかかる曲が『Credens justiriam』なのですが、劇場版では『未来』に差し替わっています。
Hikaruメインで明るく、力強く歌われています。
体が軽い…。こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて
もう何も怖くない
私、一人ぼっちじゃないもの
明るい未来を信じて気を良くし、心に隙を作ってしまったマミはこの後「魔法少女の現実」を知らしめてくれるのでした。。
「希望」と「絶望」はいつでも隣り合わせであるこの作品を象徴する場面です。
「絶望」に転じる直前の精一杯の「希望」
まさか「絶望」が直後に訪れるとは思いもしない段階での「希望」
それが『未来』なのではないでしょうか?
ちなみにテーマソングがあるのはマミさんだけですね。
Posted at 2012/10/29 01:25:30 | |
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Kalafina | 音楽/映画/テレビ