
2016年11月4日(金)、5日(土)
Eir Aoi 5th Anniversary Special Live
〜Last Blue〜
at 日本武道館
2011年10月19日『Fate/Zero』EDテーマ曲「MEMORIA」でデビューした藍井エイルさん、5周年を迎えた今、この武道館公演をもって無期限活動休止となりました。
先日書いた「ClariS」同様、北海道出身で安田史生氏に見出され、「リスアニ!」誌上にて「Eir」名義でデビューしました。「MEMORIA」までは口元を隠していましたが、ライブをやりたいという想いでその後顔出しするようになりました。
私の場合はKalafina、LiSAとの繋がりがキッカケではありますが、
デビュー当時から気にかけていたので寂しくもあり残念でなりません。
とある番組のおかげで昨年ようやく世に注目され、これからという時に誤嚥性肺炎のため入院。注目されると様々な事が起こるのは仕方ないことですが、彼女にしか分からない葛藤の末に導き出した結論です。
「引退」という言葉は使っていませんが、ライブタイトルに「LAST」という言葉が入った事からしても、事実上そういう事でしょう。ライブグッズの製作期間を考えると夏前には決めていたのでしょうね。。
5周年記念ベストアルバムの売れ行きは好調のようです。アニソンコーナーの枠を超え、一番目立つ位置にコーナーを作っているCDショップも多くありました。本当に全力で駆け抜けて来たのがよく分かる2枚ですね。自分はハイレゾで購入しました。
そんな藍井エイルさんのラストライブ、当日は行きたいライブ、イベントが目白押しでしたし、激務期間終了直後で静養したいとも思いましたが、2度と見られないかもしれなく、後悔したくありません。何よりも直接感謝を伝えたく、最終日となる11月5日のみですが、見届けてきました。
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正直言うと、実は最近エイルのライブから少し遠ざかっていました。初期のライブは歌える嬉しさと一生懸命さがストレートに伝わってアツく楽しめるものだったのですが、彼女も他のライブに通い勉強するうちに激しさを増し、特にLiSAの影響を強く受けていたように自分には感じてしまったのです。。
ファンも異様な盛り上がりとテンプレの応援をするようになり、「違和感」しか感じなくなってしまった時期がありました。。そして一部マナーの悪い輩も・・・
LiSA初の武道館の時、廊下でエイルとすれ違いましたが当時は誰にも気付かれず一般の方に紛れていたのですけどね。。
ともあれ、エイル自身の歌やパフォーマンスはもちろん素晴らしいものであります。ライブが出来るという事は体調不良ではないのでしょうし、ラストの理由は色々騒がれておりますが、もはや詮索しても意味の無いものであります。
悔いの無いよう、思い切り楽しむだけ!
という訳で、今回のセットリストです。両日同じでした。
『Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 ~Last Blue~ at 日本武道館』
01_シリウス
02_AURORA
03_コバルト・スカイ
04_アヴァロン・ブルー
05_GENESIS
06_アカツキ(新曲)
07_クロイウタ
08_KASUMI
09_Lament
10_MEMORIA
11_HaNaZaKaRi
12_アクセンティア
13_レイニーデイ(新曲)
14_シューゲイザー
15_シンシアの光
16_ラピスラズリ
17_IGNITE
18_Bright Future
19_サンビカ
20_翼
21_INNOCENCE
【アンコール】
22_frozen eyez
23_ツナガルオモイ
24_虹の音
2時間半24曲、アンコールまでMCらしいMCは一切無し!
もちろん簡単な挨拶や「きょうは全員で最高の時間を作っていきましょう。よろしく!」的なものは所々ありましたが、とにかく泣いている時間なんてない、一曲でも多く、想いや感謝を伝えたいというメッセージが歌声や表情から思い切り伝わってきました。
その歌声は「全身全霊全力」であり、余計な心配など一気に吹き飛ばしてくれるような、艶と伸びのある、今まで聴いた中で最高のものでありました。
え?これで本当に最後なの?
その1曲1曲、そして一挙手一投足にはもの凄く重みがあり、絶対に目を離してはならないと、モニターすら見ませんでした。それは後で観れますから。。
ある意味、最高の状態で身を引き伝説となる歌手やスポーツ選手のような感覚もありますが、この日に向けて最高の状態に持ってきた彼女と、ファンの想いが一体となったから出来た事とも言えます。これは映像化しても絶対に感じられませんし、この場に居た者だけが共有出来たものであります。
ファンのマナーは凄く良くなりましたね。テンプレの応援もほとんど無くなっていました。コール、クラップ、一緒に歌い、一緒に跳び、歌や言葉の邪魔をしない。
これは他のアーティストのファンも見習うべきものがあります。
ペンライトの色、作品やジャケットのイメージで思い思い振る訳ですが、これが揃った時がまた楽しく、特に一番大好きな「IGNITE」では思い切り「カゲミツG4」を振り回させていただきましたよ♪
ちなみに自分が「一番好きな曲」と言う場合、楽曲そのものだけではなく作品との関連性や込められたアーティストの想いなどトータルで言っております。
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さて、これをもって無期限活動休止となるラストライブ、何がどのように伝えられたのか。
「藍井エイル」というアーティストらしい、潔いものでした。
先ずは活動を休止していた期間、心配をかけた事に対する謝罪。
そして無期限活動休止を改めて伝え、1日1日を濃厚に過ごせた5年間は皆が居てくれたからという感謝と御礼。
もちろん、ファンも「ありがとう」「待ってるよ」と答え、涙ぐむも毅然としているのはさすが。
そして、たくさんの「ありがとう」を伝えてくれました。
(他サイトより)
私を見つけてくれてありがとう。
私と出会ってくれてありがとう。
私の楽曲を愛してくれてありがとう。
いつも元気な言葉をかけてくれてありがとう。
すてきな笑顔をいつも見せてくれてありがとう。
いつもこの小さい背中を押してくれてありがとう。
あったかいてのひら、いつもありがとう。
大切な時間を一緒に作ってくれてありがとう。
かけがえのない思い出をいっぱいくれてありがとう。
これ以上にないくらいの幸せな時間をくれてありがとう。
もう、それだけで十分です。
アンコールの3曲にはそのような想いが込められています。
そして感謝の気持ちを込めた最後の曲「虹の音」
実はファンの間で会場内を虹色に染めようという動きがtwitterであり、自分が居る東スタンドは「紫」だったのですが、さすがに全体には行き届いていなく上層階はまばらでしたが、アリーナの虹は本当に見事でした。
本来であれば曲が終わり、バンドメンバーと前列で礼を言ってから本人だけ残り最後の言葉となる訳ですが・・・
「虹の色」のアウトロと共にエイルはステージから後ろへ下がりました。
そのまま演奏終了。
バンドメンバー退場。
すると何かの映像のようなものがいくつか会場内に映し出され、それが次第に天井に集まりました。
過去のライブなどでファンと一緒に撮った数々の写真でした。
それがモニターに移動し、直筆のサインと「ありがとう」の文字。
少しの間、客電が点かなかったので「Wアンコール」あるのか?と思ったら客電が点き、終了のアナウンス。
鳴りやまない拍手・・・・・
これで良いのです。
想いは全て「歌」に込められているのですから・・・
「虹の音」はエイル曰く「恋愛絶頂期の暗い未来が見えない瞬間」を歌っているとの事ですが、ハッキリとお別れしなかった事で僅かですが未来への希望が繋がったと捉えるかは人それぞれ。あくまでも「活動休止」ですからね。。
しかし・・・あのスクリーンを撮影するヒトの多かったコト。。。それやっちゃイカンよ。
ともあれ・・・
5年間、お疲れ様でした。そしてありがとう!
えいえいる~!