2019年1月27日(日)
fhána 5th Anniversary SPECIAL LIVE
中野サンプラザホール
2018年8月21日にジャーデビュー5周年を迎えたfhánaの一夜限りのスペシャルライブ。
5年間にわたる長い旅路を無事に駆け抜けたfhánaによる、伝説に残るであろう素晴らしいライブでした。こういうライブが出来るって本当にアーティスト冥利に尽きるんだろうな。簡単そうでなかなか出来るものではないんだろうな。
あぁ、やっぱオレ、fhánaが好きなんだな。
言葉にするのは簡単ですが、そんな単純に伝えられるものではありません。
あくまでも自分の気持ちとしてここに綴っておきます。
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2018年12月12日(水)発売、fhána 5th Anniversary BEST ALBUM「STORIES」
【 収録曲 】
01_ケセラセラ 『有頂天家族』EDテーマ
02_tiny lamp 『ぎんぎつね』OPテーマ
03_divine intervention 『ウィッチクラフトワークス』OPテーマ
04_いつかの、いくつかのきみとのせかい 『僕らはみんな河合荘』OPテーマ
05_星屑のインターリュード 『天体のメソッド』ED主題歌
06_ワンダーステラ 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』OP主題歌
07_コメットルシファー ~The Seed and the Sower~ 『コメット・ルシファー』OP主題歌
08_虹を編めたら 『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』OP主題歌
09_calling 『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』ED主題歌
10_青空のラプソディ 『小林さんちのメイドラゴン』OP主題歌
11_ムーンリバー 『有頂天家族2』ED主題歌
12_Hello! My World!! 『ナイツ&マジック』OP主題歌
13_わたしのための物語 ~My Uncompleted Story~ 『メルヘン・メドヘン』OP主題歌
14_STORIES ※書き下ろし新曲
改めて全てがタイアップ曲というのも凄いものですが、そこにはしっかりとfhánaの生きる姿勢、メッセージが込められており、旅の軌跡が読み取れるものであります。
VIDEO
初回限定版は貴重なライブ音源13曲入りの「LIVE BEST CD」、そして『
fhána World Atlas Tour 2018 at Zepp DiverCity 』の完全版映像が収録された「LIVE Blu-ray」の3枚組という超豪華仕様!それでいて安価なのはさすがLantisといったところ。
fhánaの魅力というのは良く言えば気張らないところかな。媚びてまで売ろうとしない、自分たちの世界観をしっかりと持っているところ。未だにFCを作らないのも何だか納得なんですよね。。
「人」が「人」として、不確かな未来に向かって生きていく中での憂鬱だったり、葛藤だったり、そういった漠然とした毎日に向き合い、少しずつ積み重ねて行ったものがいつか予想もしなかった素敵な未来に繋がって行く。
そんな日常の中で奇跡的な確率で出会った仲間、音楽などのかけがえのないものを大切にして行こうという想い。fhánaの旅とはそういうものだと思います。
これって自分の信念とも似ていて共感できるところなのです。
なんて言っていると病んでいるように聞こえますかね(^^;
実はここ数年、一番多くのライブ、リリイベに行ったのはfhánaかも知れません。深夜のライブも行ったし、ORBの機材とビルボードという素晴らしい環境、素晴らしい音で聴きたくて大阪に遠征もしましたね。あれは近すぎて凄かった♪
リリイベではいろいろなお話をしました。『青空のラプソディ』の振り付け、皆向きがバラバラで隣同士ぶつかってしまうという話をしたら、kevin君が「それじゃぁ鏡にしましょう」と拡散してくれて、あれから思い切り踊れるようになった。
時々リプもくれるし、身近な存在なのも良いところ。
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ジャンルに縛られないfhánaの音楽は実に多彩であり、アニメ主題歌しか知らない、フェスでしか聴いたことがないという方、恐らく1割程度しか見えていないのかも。
クリエイターの集まりですからワンマンライブでこそ真の魅力を堪能できます。CD音源とは違う、ライブでしかできないアレンジは本当に圧巻!
余計な演出一切なしの直球勝負!サイリウムなんて邪魔なだけ。そんなものがあると振ることに意識が行って音楽そのものに集中できない。
だから好きではないというだけで、決して禁止ではないのですよ?それでも振ろうという方は居ませんね。全身で感じ、表現する。マナーの悪い方なんて皆無。
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そんなfhánaの表現する音楽をしっかりと聴き取りたくてズブズブの沼にはまったのは自己責任w
音源はCDとハイレゾでマスタリングが違うのは当たり前ですが、より良い環境で聴くと今まで聴こえなかった様々な音に気付きます。
高そうなDAPやイヤホン、ヘッドホンを使っている方をライブ会場でよく見かけます。ふぁなみりーは音をはじめ、何かとこだわりを持った方が多いかも。
今までライブハウスばかりだったfhána、今回は恐らく初のホールワンマン。旅もひと段落したところでどうなる事かと思いましたが・・・・・
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towanaちゃんの晴れ女パワーが炸裂したか、当日は一点の曇りもない青空♪
fhánaと言えばやはりカレーを食べたくなってしまうw
座席は中盤より後ろでしたが左端で動きやすい。中野サンプラザは客席の段差が少なく間隔も広いので思ったほどの心配はない。
今回、前情報と言えば「とんでもなく激しいライブになりそう」程度のもの。ベストアルバム発売、5周年という事でシングル曲は全てやるだろうと予想。それ以外はメッセージ性の強い曲が多くなるかな。程度に考えておりました。
始まってみると「First ACT」の文字が・・・どうやら何部かに分かれるようです。
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【First ACT】
01_calling
02_ワンダーステラ
03_tiny lamp
04_Hello! My World!!
05_ムーンリバー
06_コメットルシファー 〜The Seed and the Sower〜
(MC)
07_ケセラセラ
08_いつかの、いくつかのきみとのせかい
09_虹を編めたら
10_わたしのための物語 〜My Uncompleted Story〜
11_青空のラプソディ
12_divine intervention
13_星屑のインターリュード
(MC)
14_Stories
「Stories」のインストから始まり配置に付くと、いきなりとんでもない曲から始まりました。
普通ならかなり温まってからエモ散らかす曲。ここから簡単なMCを挟んで一気に駆け抜けました。
通常なら1時間半以上かける曲数、しかもシングル曲ばかり。しかし・・・
ここまで1時間強!
もうね、身体ボロボロ。。。全身でリズムを感じて抑揚付けて表現するのが自分のスタイルですからね。基本裏打ちだし振りコピも完璧。
改めて思うのは、towanaちゃんの振りってリズムに合わせて感情を込めると自然に出るものだと思う。合わせてみると凄く乗りやすいし。
『Stories』に込められた想い、凄く伝わった。。初めてなのにコールも1発目から大声で完璧に合わせるw
最後に「Stories」のインストに合わせエンドロールが流れ、全員退場。これで終わってしまうのではないかというくらいの充実。本当に凄かった。
【Second ACT】
01_The Color to Gray World
02_What a Wonderful World Line
03_現在地
04_little secret magic
05_Do you realize?
06_Relief
07_光舞う冬の日に
08_Outside of Melancholy ~憂鬱の向こう側~
09_white light
分かる方には分かりますよね。これは本当に凄いですよ。
fhánaの楽曲の中でも特にメッセージ性の強い曲ばかり。【First ACT】の曲で旅する中でのターニングポイントというか、特別な位置で歌われてきた曲たち。
ごらんの通り、MCらしいMCは一切なし。これでようやく2時間越えたところ。
【Last ACT】
01_World Atlas
02_Cipher
(MC)
03_kotonoha breakdown
いわるゆアンコールにあたるパート。
ここまで充実していても、やはりこの曲たちは特別。
『Cipher』なんて結成前の曲ですよ?
今までライブでは1回しかやらなかったそうですが、その貴重な1回が特典CDに収録されています。
ここでようやく歩みを緩めました。トークもいつもみたいに進みますがやはり疲れや緊張感のようなものが伝わってきます。
佐藤:「ここまでほどんどMCなしで駆け抜けてきましたが…towanaさん大丈夫ですか?」
towana:「…それ佐藤さんが言います?」
これはさすがに大笑い♪
約2時間半、やはりfhánaの音楽は共感できるし聴いていて気持ち良い。
余計な演出など無く、若干の光と映像。銀テすら飛びません。
それでも心はひとつになれるのです。
純粋に音楽と、アーティストと向き合える環境。
それこそが尊いのです。
この日見に来ていたMay'部長の言葉が分かりやすく全てを表してくれています。
カラフルで美しくてpopで優しくて。終わった後、幸せな気持ちになる時間でした。"5周年"という一冊の絵本を読み終えたあとのような気持ち。そして、次はどんなおはなしなんだろう、って。
本当にそうだと思います。モノトーンで憂鬱な世界から、扉を開けて進んだ先にかかる虹。fhánaは5年間旅をした世界地図を完成させ、新たな旅に出ます。
最後にリーダー佐藤さんの言葉を添えて終わりにします。
長い旅を無事に終えました。
未来のことは誰にも分からない。
この先も、不確かな物語が僕たちを待っています。
どんなときでも希望の光となるようなfhánaでありたいと思っています。
一緒に物語の続きを見に行きましょう。
”Our story goes on…”