「夏色キセキ」BD、DVD第2巻が発売されました。
今回も「完全生産限定版BD」を購入しました。
左先生による限定パッケージイラストが相変わらずステキですね♪
ちなみにこのバス停は、R136沿い下田市~南伊豆町境に実在する「銭瓶(ぜにがめ)峠」です。よく知ってるでしょ?
もう覚悟しましたよ。最後までお付き合いします(^^;
紗季「えーっと、次のバスは・・・」
夏海「暫く来ないよぉ?もぅ、暑いのにぃ・・・どうする?」
こういうさり気ない日常感がキッチリ描かれているのがこの作品の魅力だと思うんですよね。
第2巻収録話
第2話「ココロかさねて」
第3話「下田ではトキドキ少女は空を飛ぶ」
----------
「完全生産限定版特典」


〇キャラクター原案・左 描き下ろし三方背BOX、背面ジャケット


〇キャラクターデザイン・田中雄一 描き下ろしデジジャケット
見開きで大きな1枚のイラストになっています。
第1巻が紗季と夏海でしたから、予想通りでしたね。
やはり通常版はこちらのジャケットのようです。
〇特典CD「挿入歌&キャラクターソング」
第2話挿入歌 『夢色グラフィティ』(歌:夏海&紗季)
キャラクターソング 『青空と自転車』(歌:夏海)
『夢色グラフィティ』は第2話で海に向かって走る優香を全力で止めに行く場面、2人のココロが一つになった瞬間に流れた曲です。
キャラソンでデュエットというのはこの作品だから実現できたというくらい、稀なパターンだそうです。
この作品の場合、若さ感は出しているものの声の作り方に無理が無いのでキャラソンと言ってもちゃんとした構成で聴けるものになっています。
公式HPで視聴できますよ♪
『青空と自転車』は劇中で使用されていない夏海をイメージした曲です。
『ココロスカイ』をもっと爽快にした、とっても夏海らしい曲です。
この曲を聴いていると「夏海役が美菜子で本当に良かった!」と思えますし、歌詞もちょっとこみ上げてくるモノがあり、キャラソンとして埋もれさせておくにはもったいないステキな曲ですよ♪
〇ブックレット

デジジャケットと同じデザインです。
ライナーノーツは夏海役の寿美菜子さん。
今回のキャラクター紹介は「家族」です。
この作品では4人の友情と共に「家族愛」が描かれているのも特徴です。
2話、3話で各家庭環境が紹介されるのですが、こうしたバックグラウンドがしっかりしており、 両親や兄弟との距離感や関係性が伝わってくるからこそ、4人のキャラクター性がしっかりと立ち、より身近に感じられるのではないでしょうか?


ちなみに凛子の家にある鳥居は上の画(背面ジャケット)にあるように赤くありません。
この鳥居も敷地内にあるのかは分かりませんが、劇中で凛子の家があると思われる場所近くに実在する「稲荷大明神」かと思われます。 先日、気になったので
ロープウェイから撮影していました。中央にありますが見えるかな?
凛子の家は、恐らくもうひとつ手前の山にある「浅間神社」が設定の位置になると思われます。
〇ピンナップカード

左先生によるピンナップカード
実は毎回楽しみにしています。
イラストレーターなので挿絵などは見たことありますが、本格的にキャラクター原案というのは初ではないでしょうか?
水彩画のような柔らかいタッチが結構好きだったりします。
マクロス30thプロジェクト
「マクロス ザ・ミュージカルチャー」でもキャラクターデザインをされております。
○完全生産限定版&通常版共通特典
・オーディオコメンタリー
・映像特典
オーディオコメンタリーは毎回貴重な暴露話が聞けて面白いですね^^;
今回の映像特典は「配役オーディション」「下田ロケハン ペリーロード編」です。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
ここからは今だからこそ感じた感想や、新たな発見などの「想い」を書いてみようと思います。
かなり長くなりますが、ご興味のある方は暇つぶし程度にお付き合いいただけたらと思います。
これから視聴される方もいらっしゃるかと思いますが、作品のイメージを大切にされる方はご遠慮ください。と言っても、私自身がとても大切にしているのに書くのですからねぇ・・・
既に内容をご存知の方対象の書き方になると思います。
第2話「ココロかさねて」
第1話で喧嘩をしてしまった夏海と紗季を仲直りさせようと、優香と凛子が「2人がひとつになったら最強なのに」と御石様にもたれて願ったらキセキが発動してしまったオハナシ。
4人揃わなくても発動するんだ?と新たな展開と共に再び起きたキセキ。
御石様のチカラが夢ではなかったと印象付けた回ですね。
それぞれの家族が登場しますが、「この家庭環境で育ってきた今」という存在感が感じられると思います。夏海は絶対に弟が居そうだし、紗季や凛子は一人っ子にしか見えないし、優香は絶対に末っ子だし・・・そういう環境から出てくる言動が後に響いてくるんですよね。。
もうひとつ、この回は下田の街を紹介する回だと思いました。
これは実際に訪れてみて感じたコトです。
第1話で作品の概要が見えました。
第2話で作品の世界観、登場人物の生活する場所が描かれている気がします。
この作品は下田の街が舞台になっていますが、作品の世界観からすると絶妙な選択だと思います。
実際は位置関係など不一致な部分も多いですが、ポイントを絞りつつ破綻しないように下田の良い部分が描かれております。
実際に下田の街を散策したからこそ分かった「現実」を元にちょっと検証してみます。
かなりぶっちゃけますので、あまり見ないほうが良いかも^^;
----------
まずはこちらの
Googleマップを開いてみてください。前半をまとめていて分かりやすいです。
ほとんどがこの狭い範囲に集中しています。この追いかけっこ、スタートは凛子の家「姫石神社」です。第1話の空撮から推測すると、下田駅の左上にある「浅間神社」が該当します。
この山の上にある集落が皆が住む街という設定ですが、実際には何もありません。
通学場面と思われるOPですが、位置的に下側にある「下田公園」からキービジュアルの階段を駆け下り、ペリーロードを通って
柳橋を左折した先に学校がある設定と思われますが、夏海達が通う「下田南中学校」は港を望む山の上にあるとされています。
この周辺は街中で学校はいくつかあるのですが、モデルになったのは恐らくずっと東側にある「下田東中学校」かと思われます。
もはや完全に位置が違っておりますね。
第2話は、実際の街中を縦断するように駆け巡っているのがポイントを見ればわかりますね?
今後の話ではこの辺にある場所が徐々に出てきます。
ちなみに・・・・更にぶっちゃけますと・・・・・
凛子の家のモデルになった「下田八幡神社」は街の中心にあります。しかもラジオ体操をしていた医院の目の前です。全然山の上じゃない・・・w
海に飛び込んだ場所は実在しません。背景からすると、もっと南のほうだと思われますが、這い上がってきた場所は下田公園の前、ペリー艦隊 来航記念碑近くの
この辺りです。
----------
第2話のラストシーン、優香を助ける為に凛子が身体を張るのですが、凛子は常に冷静に全員を見ています。勘が鋭くそして重要なポイントで的確な言葉を発しています。
その一言が今回も夏海と紗季を目覚めさせました。ここは感動の場面ですね。
私が初期から凛子がポイントになると言っていた理由ですが、もちろん御石様がある神社の娘であるという事もあります。
私が重要視したのは、凛子が4年前に引っ越して来たという事。つまり、紗季の気持ちが誰よりも分かるのです。引越しの寂しさ、不安、やり残した事に対する悔しさ、そして皆の気持ちも分かります。しかし、それよりも引っ越した先にこのような素晴らしい出会いがあるという可能性も知っています。だから余計な事は一言も言わずに皆を見守っているのかも知れませんね。
そんな凛子を暖かく見守っているお母さんもポイントですよね。
御石様の秘密を知っている人物です。
私はこのお母さんの教育方針が素晴らしいと思います。
御石様の秘密を凛子にも伝えなければならない。でも願いを叶えてくれる御石様には危険性もある。その闇に凛子が堕ちない為にはあえて放置し、自分の力で乗り越えさせています。
お母さんは時々助け舟的な一声をかけながら、そういう「見守り」の微笑みを見せています。
最終話でそれを確信しました。
----------
第3話「下田ではトキドキ少女は空を飛ぶ」
4人で空を飛んでいるところを夏海の弟(大樹)の友人、祐介に目撃されていたのが発覚。祐介はその話をきっかけに大樹から嘘つきと言われ、険悪な関係に。
祐介は事実を確認する為に紗季に接触する。4人はこの事実を隠ぺいしつつも祐介達の仲直りの為に動くというオハナシ。
この回は4人の友情に加え、大樹達の友情物語になります。優香の実家「花木屋」も登場し、これで全員の家庭環境、そこで彼女達がどのように生活しているかが分かりました。
旅館「花木屋」は山間部にあります。物語の舞台も山間部に移動してきます。
これで、「歴史と情緒ある街並み」「海」「山」という下田の魅力が3話にわたって紹介されたことになります。
御石様の発動条件も、別の人に対してなら同じ願いも叶うという事が分かりました。
祐介の追及に対し、4人の対応がそれぞれの性格が出ていて面白かったですね。
結局、責任感の強い紗季が「自分は引っ越してしまうから」という理由で悪役を買う訳ですが、ここで「別れ」を改めて感じてしまう瞬間の4人が何とも言えない表情を見せます。
「もう一度飛んで見せ、祐介の正しさを証明することで仲直りさせる」という目論見は「飛べない」という結果で見事に失敗します。これも「同じ願いは叶わない」という御石様の発動条件によるものでした。
「結局、祐介は嘘つきだった」という事で大樹との亀裂は深まります。
それを察知した紗季を先頭に4人は祐介達の元へ駆けつけるのですが、ここからがこの回の本領ですね。
紗季は責任を感じ、涙を流して祐介に謝りますが、祐介は現実を受け入れて立ち直れません。
ここで夏海の姉弟愛が発動、これがまた素晴らしい。夏海は大樹に対し、「祐介君、行っちゃうよ?」と一言。つまり「あなたが今すべき事は分かっているね?」と促すだけで大樹は動きます。
大樹にしてみれば、自分の姉やその友人を「魔女」呼ばわりされ「空を飛んだ」なんて友人に言われたらどんな気持ちだったのでしょうね?「UFOを見た」とかのほうがまだ救いようがあったかも知れません。
ですが姉達の様子を察知し、男として何かを感じたのでしょう。元々信頼している友人との関係修復に言葉なんて必要ありませんでした。男の友情って、こういうモンだよね?
この信頼関係はここまでの場面で紹介された夏海の家庭環境を見てきたからこそ我々にも伝わる、演出の勝利だと思います。
ここもまた、夏海の母、よくぞ2人をこんなイイ子に育ててくれたという事になります。
演じる沢城みゆきさんが凄くイイ味出しているんですよね。最近好きな声優さんです。
(沢城さんとあやひーは同年代ですケドねw)
今まで表面上に見せなかった全員の本質が要所で垣間見えた素晴らしい回だったと思います。
「下田の紹介」「家族の紹介」「キセキの発動条件の掘り下げ」「2人がくっつく」「友情の修復」
その他諸々ありますが、実は2話、3話は対になっており、全く違うアプローチから同じ事をやっていると思いませんか?
----------
特典映像等・・・
今回のオーディオコメンタリーでは今まで気になっていた事がいくつか解決しました。
水島監督のぶっちゃけトークがいつも楽しいのですが、実はずっと自分の作品ではスフィアの起用を避けてきたそうですね?その理由が実は私が今までスフィアに興味を示さなかったのと同じでした。
それがある作品でうっかり1人をキャスティングをしてしまった時にその実力を知り、それから皆と仕事をするようになたそうです。
誰とは言いませんが、スフィアファンなら分かりますよね?そんなの一人しか居ませんよ。。
これも私が今こうしてスフィアに興味を示しているキッカケと同じなんですよね。
「スーパーガールズユニット」なんて呼ばれているのは伊達ではないなと、最近は彼女達個々の能力を再認識しているところであります。
ま、詳しくは言いませんが私をご存じの方ならご理解いただけるかと。。
他にも私の考え方や想いが水島監督と一致していたり、なるほどこの作品を気に入る理由ってこういうモンなのかも知れんな?と感じることが出来ました。
この作品は「スフィアありき」なのですが、同じユニット、同じ事務所だからこそ他の作品では出来ない事をかなり取り入れているようです。挿入歌のデュエットもそうですね。他にも役の絡みでは色々とあるみたいですよ?
ちなみに驚いたのが4人が絡むシーン。基本的に台本はありますが、アドリブだそうです。
だから自然と仲良し4人組のガールズトークになる訳ですよ。
そして、私がスフィアに対して思っていた最大のナゾが解けました。(ファンの方には常識かも知れませんが・・・)
何故スフィアはランティスなんだ??
だって、元々ソニーミュージックで「声優」を育てたいとオーディションをし、「ミュージックレイン」を立ち上げて「声優アーティスト」として4人がデビューしたのですよね?
ソロCDは「ミュージックレイン」からちゃんと発売していますし・・・
それが何故「スフィア」になると「バンダイビジュアル系列」のランティスなの?
実はこれ、ミュージックレインでは元々4人でユニットをやる気が無かったそうですね。
外部会社であるランティスだからこそ、「4人を集めてユニットを組んだ」という形で実行したそうです。
ちなみに「ランティス」の中でも「GloryHeaven」レーベルに属していますが、これは「ソニー系」の販売ルートを使用するレーベルなのでこういう荒業が可能だった訳です。
やっとここに結びつきましたよ。
----------
まぁ、そんなこんなで結局第2巻も購入した訳ですが、十分元は取っていますねww
再放送もちょうど3話まで放映されました。次巻は2ヶ月後ですが、それまでに完結するのでまた遠慮なく書かせていただきます。
あくまでも私個人の想いです。実際に現地を訪問し、資料などを調べ、自分で感じ、思った事をそのまま書いています。ご意見やアドバイスは何なりとおっしゃって下さい。それもまた勉強ですので。。
私が「聖地巡礼」という言葉を積極的に使用しない理由もお分かりいただけたのではないでしょうか?あくまでも「現場検証」のようなもので、製作者の意思を感じ取りたいから訪問しております。
言葉的に意味合いが違ってしまうので使用しないだけで、やっている事は一緒です。
ですから否定している訳では無いのです。むしろ肯定なのですよ?
長文になりましたが、お付き合い頂き有難うござました。また次回♪
