TARI TARI ミュージックアルバム~歌ったり、奏でたり~
9月26日、発売になりました。
この夏作品ではBDも購入したくらいにお気に入りの作品「TARI TARI」です。
<disk.1> ~ 奏でたり、たどったり ~
<disk.2> ~ 歌ったり、叫んだり ~
全62曲、浜口史郎氏作曲のサウンドトラックのみならず、劇中で歌われた様々な歌が収録されており、内容的にもかなり聴きごたえがあります。
(来夏の悲鳴とか、「ダカダカダ~ダッダ~!」とかw)
作品ファンは当然マストですが、ご存知ない方が聴いたら絶対に観たくなるくらいオススメですよ♪
特に<disk.2>のリストを見てポチらないファンなど居るはずないですよねっ!
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<ジャケット> 「音楽が、溢れ出ます!」という言葉がまさにピッタリの画、そして収録内容です。

<disk.1> ~ 奏でたり、たどったり ~ (こちらはBGMです)

<disk.2> ~ 歌ったり、叫んだり ~ (こちらは歌中心です)

<INDEX> 歌詞カードは解説付きです

歌っているのはもちろん「合唱部」の5人、そして「千葉県立幕張総合高等学校合唱団」。
以前にも書いたように、合唱部のキャストは元々歌には定評があります。
特にあやひーのソプラノは凄いですよね♪普通の声優アーティストさんは「歌」も「声」も出来ますよという方ばかりですが、あやひーは演じつつしっかり歌えるから違和感が無いのですよ。
歌っているように見えて実は音源当てただけの作品って、興醒めしますからね。。
「千葉県立幕張総合高等学校合唱団」が合唱部分を担当していますが、私でも名前は知っていたくらい音楽には力を入れている学校で、全国大会で常に上位です。
かつての「白浜坂高校」みたいですね。
影ながら重要な役割である「コンドルクインズ」はJAM Projectの準レギュラーメンバーでもあるブラジル人「ヒカルド・クルーズ」と仲間たちです。
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「TARI TARI」という作品、最初はよく分からないタイトルだなぁ?くらいにしか思っておらず、普通に流して視聴していました。
舞台が地元近くの「江ノ島」「鎌倉」というコトで行動範囲ですし、友人も住んでたりします。
「箱根」「下田」しかり、馴染みのある場所が舞台だと想い入れも普通より強くなるワケですが、今更「湘南」なんてねぇ?そんな作品はドラマでもアニメでも山ほどあるし・・・とも思いましたが、何だか気になって続けていたら・・・
じんわり心に染み込んで来て・・・面白いじゃん!
で、真面目に観てみたら私にとって「ドツボ」な作品でした^^
ここ最近では一番かも知れない・・・あれ?何か問題??(それはそれで♪)
で、あらためて現地を訪れてみTARI♪ ← ちょっち墓穴w
いや、賛否はもちろんあると思うのですよ。実際、序盤で消えた方も多いみたいですし。
酷評も見ましたが、話が進むにつれてそんなモノ見る影もなく?
最終回を迎えると皆さん絶賛じゃぁないですか!それも珍しい。
ちなみにウチは地元「tvk」が日曜日の22:30~の放送で一番早いのです。
で、翌日「TOKYO MX」、金曜、土曜の2回「ANIMAX」で合計4回観れるという♪
もちろん録画してますが、やってると観ちゃうよねw
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「TARI TARI」の魅力って、自分にとっては単純明快なんです。
やはりこのPVが分かりやすい。
一言で言えば「音楽」なのですが、「音楽」に対する関わり方は人それぞれ。この作品はそこにポイントがあると思うのです。
「想い」があっても「才能」が一致しなくてチャンスから遠ざけられてしまったり。
「才能」があるのに「心」を閉ざしていてチャンスから遠ざかってしまったり。
それでも「想い」を諦めずに少しずつでも進んで行けば必ずチャンスはやって来るし、そういう「想い」は人の「心」を動かす力を持っているのです。
それがやがて「音楽」に関わる周囲の人々の「想い」を解き放ってひとつにして行く・・・
元々「音楽」を愛する者の「心」がひとつになった時に創り出される「感動」は何事にも代えられない、かけがえのないものなのです。
それを歌っているのがOP曲『Dreamer』だと思います。
この作品の主人公って「和奏(わかな)」だと思われていますし実際そうなのですが、実はもうひとりの主人公は「来夏(こなつ)」です。
いや、真の主役だと私は思っています。
コミックス版ではかなり来夏目線ですし、各キャラの心理描写が激しく描かれています。
最終話で教頭先生に
「あなたの動かしてきたステージ」と言われました。
それは「白祭」の事でもありますが、教頭先生に声楽部を追い出された形になってしまった来夏が、その後も諦めずに努力してきた結果の「白祭」。
その一部始終を認め、かつての音楽への「想い」を思い出させてくれた来夏への感謝と謝罪の気持ちが「私に指揮をさせてもらえないでしょうか?」の言葉だと思うのです。
来夏もその意図を理解し、「宜しくお願いします」と頭を下げました。彼女自身も成長したのです。
そして、来夏によって心を解放された皆の「心」を歌っているのがED曲『潮風のハーモニー』ではないでしょうか?
各話EDの移り変わりを見れば、来夏中心に輪が広がっているのが分かりますよね?
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そして忘れてはならないのが
『心の旋律』です。
「和奏」の母「まひる」が作った曲です。
実はこの曲が物語の中心にあります。
「どんなに辛くても今を大切に生きよう。そして明日を夢見て歌って行こう!そうすれば、いつか今を笑って過ごせる日がやって来る。」
そういう歌だと思います。
音楽に愛され、光り輝いて生きてきた「まひる」は早くに他界してしまうのですが、その光に魅せられた人々は光が作る影にずっと縛られていくことになってしまいます。。
結果的にその影を新たな光で照らしたのが「来夏」なんですよね。
来夏自身が音楽に目覚めたキッカケは「コンドルクインズ」が陽気に歌っているのを見て凄く楽しい気持ちになったからですが、「コンドルクインズ」は「まひる」と交流がありました。
代表曲『Amigo! Amigo!』の製作にまひるが絡んでいるのですが、この曲には『心の旋律』のメロディーが使用されています。
冒頭部分、サビのラストです。『心の旋律』のサビラスト「輝く笑顔で過ごした日々を」の部分がアレンジされて使用されています。
コンドルクインズを聴いて音楽が好きになった来夏。因果ですよね。
和奏が完成させた母の遺作
『radiant melody』
『光の旋律』と訳せますが、「白祭」で披露された曲です。
来夏がもたらす光によって前を向いて歩き始めた和奏が作った曲です。
このサビラスト「輝く笑顔に今日もなれるよ」にも『心の旋律』のサビラスト「輝く笑顔で過ごした日々を」のメロディーが使用されています。
その直前の歌詞で「このメロディが光を指してる」と説明されていますね。
この曲の歌詞から推測するに『心の旋律』へのアンサー・ソングになっていると思われます。
よく分かるのが最後の部分ですね。
夢を持った心なら
ずっと自由さ
誰かがほら
一緒に笑ってくれるから
このメロディが
光を指してる
輝く笑顔に今日もなれるよ
もう迷わない。自分は独りではない。大好きな音楽と向き合って、自分の速さで生きて行く。
そんな想いが詰まった曲ではないでしょうか。
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あくまでも「私個人の捉え方」です。
「来夏中心論」で書きましたが、この作品は誰に脚光を当てても魅力的で主役として成り立ちます。
音楽も同じで、どのパートが抜けても成り立たなくなります。出番が少なくても、僅かにしか聞こえない音でも、それが無くなると全く違う印象になるものです。
心から泣いたり、笑ったり、そんな作品「TARI TARI」是非ご覧ください。
白浜坂高等学校HP (個人サイト)