Yuki Kajiura LIVE Vol.#10 "Kaji Fes.2013"
2013/05/11(土)
東京国際フォーラム ホールA
開場:14:00/開演:15:00
<出演>
梶浦由記/FictionJunction
FictionJunction YUUKA
Kalafina
<FRONT BAND MEMBERS>
是永巧一 [Guitar]
佐藤強一 [Drum]
高橋“Jr.”知治 [Bass]
今野均 [Violin]
櫻田泰啓 [Keyboard]
大平佳男 [Engineer/Manipulator]
<GUEST MUSICIAN>
赤木りえ [Flute]
佐藤芳明 [Accordion]
<GUEST VOCAL>
Emily Bindiger
笠原由里
伊東えり
戸丸華江
Remi
ASUKA
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梶浦由記さんが「See-Saw」としてデビューしてから20周年、そして「Yuki Kajiura LIVE」記念すべき10回目という事で、スペシャルライブイベント“Kaji Fes.”が開催されました。
通常のライブは梶浦さんがこれまで音楽活動をされてきた曲の中からバンドメンバー(FBM)と4人の歌姫が中心になって表現されるのですが、本来はレコーディング時に曲に合わせてゲストミュージシャン、ゲストヴォーカルが参加されています。(と言う説明が分かりやすいかな?)
各プロジェクトに参加しているほとんどのヴォーカリスト、ミュージシャンが集結。しかもFJYUUKA、Kalafinaまで出演するという、まさしく“Kaji Fes.”こんな特別なイベント、滅多にないんだからっ!
あんな曲やこんな曲が原曲で、しかも生で体験できるなんて考えただけで様々な妄想をしちゃいますよね♪
さて、そんな特別な日に石川県へ転勤してしまった「おーでぃーえい」さんも当然のように駆けつけてくれました。今まで一緒にライブへ行くことが多かったので、久しぶりなのにそんな気がしませんでしたね?
そして今回は普段からお世話になっており、
価値観を同じくすると思われる友人 「白いむつらぼし」さん「GRB-X102」さん「さ.りゅう」さんをお誘いし、5名での参戦となりました。 普段から私の暴走にお付き合いくださっている皆様ですが、“百聞は一見にしかず”私が何を想って暴走しているのかを多少なりとも感じていただけたら良いな?というのがお誘いした真の意図です。
この日は梶浦さんが劇伴を担当され、Kalafina結成の原点でもある『劇場版「空の境界」俯瞰風景』が3D化されて7月より上映される前売り券の発売日。
このポスターが貰えるという訳で「新宿ルート」「物販ルート」で別れてから合流することに。
その後、神田方面にでも行こうか?なんて予定をしていたのですが・・・
実は既にACE2013限定で販売された「空の境界」プロジェクト再始動記念チケットを白むつさんにゲトして頂いていたのです♪しかしこんなホログラム仕様のチケット、使える訳ないって(^^;
さて物販です。10時半開始ですが国フォAとしては常識的な物販列。ところがなかなか進みません。。
13時過ぎにようやく購入出来たのですが、この規模で8名態勢って少な過ぎでしょ!?しかも対応が丁寧というよりは慣れていない感じ?(自分を担当した子は4回も計算した!)こんなに手際の悪い物販は初めてでした。せっかくのイベントなのに残念。。恐らくこの時間に購入出来なかった方もいらっしゃったのでしょう。とりあえず14時開場なので神田方面は諦め、近くで昼食。
商品は相変わらず魅力的なものばかり。今回注目していた「ヴォーカル・スコア」は5種類。私は『zodiccal sign Live ver.』しか購入しませんでしたが、パート別でしかも造語の歌詞入りなので面白いです♪
そして何と言っても今回のパンフレットはA5サイズ112ページのハードカバーという贅沢仕様に加え、内容は梶浦さんの歴史が詰まった「公式ガイドブック」的な大変濃いものであります。
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いよいよこの時が来ました。FJCの私とおーでぃーえいさんは1階。他の3人は2階と分かれてしまいました。
機材後方、つまり関係者席の後ろですかね?程良いポジションです。
ここに来たのは2回目。前回は昨年の「夏キセフェス」でした。なんかフェスばっか(^^;
実は8月のKalafinaも2人でまたここで参戦するのですが、その時は2階席なので今日は思い切り楽しもうと。。
(てか、6月の中野も行くんですがねw)
途中20分間の休憩を入れて計5時間半、52曲もありますが軽く(?)振り返ってみます。
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1曲目の予想は今回全く分かりませんでした。セットリストも考えるほどに予測不能でした。
オーヴァーチュアが始まって気付いたのですが、ステージ前方のこちらから見て左側、いつも梶浦さんのキーボードがある場所に何も無い?となると・・・まさか?
そして凄く聞き覚えのあるイントロが始まりました。そう来たかっ!?
Kalafina登場!(『sprinter』の衣装です)
1.『oblivious』
いやマテ、薄暗くて分からないが後方にもう一人居るぞ?
これぞ「Kaji Fes.」!戸丸さんです!!
ご存じKalafinaデビュー曲『劇場版「空の境界」俯瞰風景』主題歌『oblivious』ですが、当時Hikaru加入前で2人でした。今では3人で歌うようにアレンジされた『oblivious』ですが、当時レコーディングに参加されたのは戸丸さんなのです。つまり、原曲と現曲の融合という夢のようなアレンジ。こういうのを期待していたのですよ♪
通常ファルセットはWakanaが担当しておりますが、今回はもちろん戸丸さんです。もう2度と聴けないかもしれない素晴らしい『oblivious』でした(^^
2.『consolation』
これが2曲目とは意外でしたがもちろん戸丸さんも参加。やはり激しくライブ映えする曲でした。
-MC-
次の曲の為にアコーディオンの佐藤芳明さんを紹介するはずが名前を数回間違えたKEIKO。。やはりライブは何かが起こるw
3.『花束』
アコーディオンが本当に素敵なこの曲を生で聴けるなんて♪
4.『signal』
デジタルな曲なのにアコーディオンが入る事で何とも言えない魅力。原曲よりアコーディオンを多用していたような?
5.『ひかりふる』
この流れから行くか?さすがにWakanaも出だしが辛そうでしたがすぐに本領発揮。感動で涙ぐんでしまいました(^^;
-MC-
梶浦さんへお祝いと感謝の言葉。
6.『あんなに一緒だったのに』
ANIMAX MUSIXでカバーしていたので来るかも?とは思っていました。私にとっては原点の曲ですが、やはり石川姉さんのヴォーカル力あっての曲なので違和感ありますね。
ここでKalafinaパート終了。 (同時にピアノのさくちゃん退場)
7.『ordinary sunset~Romance』
佐藤芳明さんのアコーディオンソロ。そして是永さんのアコギが加わりセッション。感動しました。
(この間に梶浦さんのキーボードが運び込まれたのですが、こういう手順が一番効率が良かったのでしょうね。)
ようやく梶浦さん登場!FBM、4人の歌姫ズも勢ぞろい。場内一気にヒートアップ!そして次の曲へ!!
8.『everlasting song』
いきなり来ましたよ。例の2分半のオーヴァーチュアが終わり、当然ASUKA登場!
#9でも体験しましたが、甘く、優しく、そして爽やかな歌声なんですよね。
ここからFJパートです。(この曲は正式には「FJ ASUKA」ですが。)
9.『Parallel Hearts』
まだ序盤なのに飛ばしますね。。そう、まだ序盤なんですよ(^^;
-MC-
大好きな音楽を素敵なメンバーと共に奏でられる満足感。そうして今まで音楽を紡いできた成果がこの会場を満たしているのを実感したのでしょう。 梶浦さん、いつにも増して満面の笑みでした。
先が長いので簡単にメンバー紹介をして進みます。
10.『distance』
11.『時の向こう 幻の空』
12.『stone cold』
FJ名義のシングル曲が続きます。
-MC-
アマチュア時代、デビュー当時のお話。今よりとっても口下手だった当時、音楽でなら自分を表現できるというのがきっかけだったそうです。そして次曲の紹介。
13.『うた』
「See-Saw」デビュー時に激し目にアレンジされて歌われたのですが、実はアマチュア時代に作った曲だそうです。当初は明るくピュアな恥ずかしくなるような曲だったそうです。鳥のさえずりのような音まで入っているという。そのイメージに合わせて「ASUKA」に歌ってもらいました。
フルートの赤木さんが登場。確かに鳥のさえずりイメージですね。歌姫ズ+Hikaruがコーラスを務めるという豪華仕様♪
14.『when the fairy tale ends』
曲が始まった瞬間、身体中に衝撃が走りました!赤木さんが登場されたのですから何かしらのBGMが来るとは思いましたがまさか「忘却録音」テーマ曲とは!メチャメチャ嬉しかった♪
これは「未来福音」へ続くメッセージだったのか・・・と妄想してみるw
15.『homecoming』
これまた赤木さんのフルートがステキな「歴史秘話ヒストリア」の曲ですね。
曲が終わって暗い中、2人出てくるのが見えました。どう見ても貝田姉さんとHikaruです。もうそれだけで分かっちゃった♪
16.『circus』
YUUKA登場!
VIDEO
つまりコレの再現ですね。#4の時はゲスト・コーラスとしてHikaruも参加していたのです。
しかしYUUKAの声は本当に癒されます。梶浦さんがこの声と出会い、「FictionJuction YUUKA」があったからこその「今」だと思うのです。ライブ活動はほとんどやっていませんでしたので、本当に貴重な体験です!しかしYUUKAの成長ぶりに驚かされました。
17.『荒野流転』
FJYUUKAらしい独特な雰囲気の曲。激しさというか怪しさというか、カッコイイ曲。
-MC-
「FictionJunction」について改めて説明してくださいました。
素晴らしい自然が満ち溢れている世の中で、人間が汗水たらして作り出すもの「Fiction」。
様々な「Fiction」が交差「Junction」して作られる音楽。一人ではなく皆で作り上げるもの。
私が梶浦さんを語る時に使う「音を紡ぐ」というのはそういった様々な「Fiction」を「Junction」させる役割とう意味です。
18.『blessing』
19.『nostalgia』
20.『六月は君の永遠』
FJYUUKAらしい曲が続きます。
-MC-
『六月は君の永遠』レコーディング時の思い出話など。
FUYUUKAは2人が会話するようなMCなので他とは違う関係性をこういう所でも感じますね。
21.『暁の車』
今回一番の楽しみと言っても良いでしょう。私にとっては「FictionJunction」の出発点。この曲に対する想いは以前に書きましたが、「YUUKA」のヴォーカル力が更に熟成されてきたのを感じました。
22.『Silly-Go-Round』
感情を込めて歌い上げる『暁の車』から一転。こういうアップテンポな曲もこなせるYUUKAですが、梶浦さんも楽しそうですよね。
23.『nowhere』
更に激しくなります!以前Kalafinaがカバーしたのでコラボあるかな?なんて妄想していましたがさすがに無かったですね。。しかしこの曲もYUUKAあってこそですね。
-MC-
FJYUUKAパートが終わりかと思いきや、あと1曲。次曲の紹介。
24.『優しい夜明け』
「See-Saw」曲のカバーです。石川姉さんしか歌えないと思っていましたが、YUUKAもステキでした。 赤木さんのフルートがまた素晴らしかった。
--- 休憩 (20分)---
場所は多いが数が少ないトイレ争奪戦。再入場対応をしても追いつかない。。実は1ヶ所穴場があるのですがw
しかしこの時間に長蛇の物販列!そりゃムリでしょ?それだけ事前物販がダメだったという事か。。
<第2部>
第1部は「ユニット」パート、第2部は「劇伴」「梶浦由記」パートです。(多分。。)
25.『Point Zero』
VIDEO
「後半はしばらく何か不吉な事が起こりそうな曲が続きます。」とおっしゃっていましたが、まさかこの曲で始まるとは!(と言うか、その言葉で喜んでしまうのが梶浦ファン♪)
ステージ全体が炎に包まれる演出の中、4人のコーラスに続き笠原さんの登場です!こういう方は「歌唱力」なんて言葉は失礼と思えるほどの圧倒的な存在感。これだけでも行った価値があります。
26.『let the stars fall down』
もちろん戸丸さんが参加。貝田姉さんとの相性バツグンですね。
27.『lotus』
#9と逆順になりますが、そのまま戸丸さんが歌います。
この曲は私が初めて「Yuki Kajiura LIVE」に参戦した時の1曲目でした。あの時の衝撃は今でも忘れませんが、その後ライブにハマった原因の曲でもあります。
-MC-
笠原さんを「絶対に倒せないラスボス」と表現されてましたが本当ですね(^^;
28.『Rainbow~Main Theme~』
昔の映画で使用された切ない恋の曲です。REMIさんが登場。その透き通った超高音の歌声を聴いた瞬間に鳥肌が立ちました。
29.『Luminous Sword』
VIDEO
何処から聴いても典型的な梶浦サウンドですが、ファンタジックで疾走感がありつつ表裏一体の絶望感を感じ、正しくSAO独特の世界観を表現した曲ですね。REMIさんとKAORIの相性がとっても良かった。
30.『Historia:opening theme』
31.『Credens justitiam』
赤木さんはもちろんですが、ここで伊東えりさん登場!マミさんのテーマ、ここに極まれり♪
-MC-
アニメの劇伴についての話。今まで本当に素晴らしい作品にめぐり会え、「梶浦にやらせよう」と思っていただいた事への感謝。よほど前世で良いことをしたに違いない!とw
32.『voices silently sing』
しばらく伊東えりさんが続きます。ギター、フルートのソロがメチャクチャかっこいい!
33.『once upon a time there was you and me』
これまた独特な雰囲気の曲です。やはりフルートが素晴らしい。
34.『a song of storm and fire』
4人の激しいコーラスと伊東さんのヴォーカル力を堪能できる曲ですね。今野師匠のエロいヴァイオリンがとてもステキです。
35.『Crush』
36.『alone』
伊東さんとKEIKOの息の合った幻想的な曲。
37.『Bloody rabbit』
デジタルでハイスピードな戦闘曲(?)
38.『contractor』
こちらもハイスピードですが、2曲共コーラスワークがカッコイイ!
-MC-
既に38曲演奏したところでバンドメンバー紹介(爆)
レコーディングなどあらゆる場面で力添えをいただくメンバーへの感謝。デジタル音楽も好きだし、作曲では音源を使用してはいるが、やはり人が奏でるという素晴らしさには敵わない。
39.『We're Gonna Groove』
40.『canta per me』
この2曲はアコーディオンがステキな曲です。この曲は貝田姉さんのソロが素晴らしかった。
41.『salva nos』
4人に加え、笠原さんという事で圧倒的な曲になりました。
42.『the world』
遂にEmily登場!
前ライブで発表された時の興奮と動揺は凄かったと聞いています。ようやくこの場に来ていただくことができました。言葉では表現できないくらい圧倒的で素晴らしい歌声に感謝。
43.『key of the twilight』
-MC-
「ミナサマニオアイデキテコウエイデス!」
Emilyの紹介です。
44.『fake wings』
Emilyの声が堪能できる曲ですね。梶浦さんと2人で。
45.『forest』
赤木さんも参加。これまたEmilyの声に泣かされる曲。。
(ここでEmily退場)
46.『目覚め』
戸丸さんが歌うと厚みというか立体感が出ますね。盛り上がる曲です。
47.『MATERIALISE』
4人が力を合わせて笠原さんの圧倒的な迫力を支えている感じでしたね。
48.『zodiacal sign』
この流れで一気に行きます!笠原さんの余韻か、いつもより淡泊に感じてしまったのは気のせい?
-MC-
あれ?梶浦さんゾディで声潰れました?
5時間というのは色々出来ると思っていたけれど、意外と短かった。
これまでの20年間もひとつひとつの積み重ねだったので長くは感じない。
それよりも、こんなマニアックなライブを10回も出来たことが嬉しい。最初のライブはこの1/10の規模だった。会場が広くなってもファンの近さは変わらない。
そして「Yuki Kajiura LIVE #11」の発表!
2014年2月~4月、全国ツアーになります。
年度末は行かれない可能性が強いんですよねぇ。。
49.『Sweet Song』
赤木さんも入って最後の曲。前回おっしゃっていたように「普遍的に良い曲」です。
---アンコール---
50.『the image theme of Xenosaga II』
流れからして絶対にこの曲が来ると思っていました。好きな曲なので生で聴けてヨカッタ。
51.『everytime you kissed me』
Emily、赤木さんが入って原曲再現。感動して泣きそう。。
-MC-
総勢21人が集合。もう一度紹介するがまさか梶浦さんまでも佐藤さんの名前を間違えるとは!
ま、ここまでUKATSUが無かったのが不思議なくらいですのでご愛嬌♪ファンにしてみればそれもまたライブの楽しみだったり(^^;
心を開くことは難しくも大切であるという事で次曲へ。
52.『open your heart』
本当にここでしか聴けない「21人ver.」でした。楽器を含んだソロのリレーは豪華過ぎて感動ですよ。
↓そんな雰囲気だけでも・・・
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最後に全員手をつないでいつもの挨拶。
自分たちも十分に楽しんだけど、客席の皆がイイ笑顔しているのが何より幸せであると。
終わってみると20時半近かった。。本編終了時で既に予定の20時でしたからね。。
後で気付きましたが、第1部終了の時点で「20時には終わらないと思う」と呟かれてましたねw
梶浦さんはじめ、歌い手さん、そしてほぼ全曲を演奏し続けたFBMの皆様、本当に有難うございました。
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とにかく「梶フェス」の名に相応しい豪華なライブでした。1階席は正面からのライトをモロに浴びて時々眩しかったのですが、国フォAは音響も良く座席も見やすいので本当に音楽を堪能出来ました。
会場が一体となってコールしたり跳んだり光り物振り回したりというライブも好きですが、それだと音楽に専念できないんですよね。。それはまた別の楽しみ方をします。ですから自分の想うように乗れる梶浦ファミリーのライブはやはり好きですね。そして楽器を含めてコーラスワークが立体的に構成されている梶浦サウンドの素晴らしさ。単なる大人数で合唱するのとは次元が違いますね。こういう曲を作れる才能に感謝です。
しかし・・・こんな経験をしてしまって、今後のライブに物足りなさを感じないだろうか?
いや、そもそもこんな豪華メンバーの曲を4人の歌姫ズがいつも歌っているほうが凄い事なんですよね。可能な限り、今後も通いますよ♪
そして私のワガママにお付き合い下さった方々、本当に有難うございました。何か皆様の心に響いたものがあったなら幸いです。