劇場版「空の境界 俯瞰風景3D」
2007年、当初テアトル新宿にてレイトショーのみで公開された劇場版「空の境界 俯瞰風景」
全ての始まりであるこの場所へ「3D」となって帰ってきました。
ufotableによるその圧倒的な映像クウォリティーは今でも第1級だと思いますが、3D化により奥行き感が増してその臨場感たるや感動とかいう簡単な言葉では表せません。
画像のビジュアルブックには3D化にあたって製作陣のスペシャルトークが掲載されており、非常に興味深い内容となっております。
作品については今更書くつもりはありませんが、体感できる方は是非お確かめください。
ちなみに現在放送しているTV版ですが、あれは本来の姿とは全く違い時系列順に再編集されていますので、内容は把握しやすいのですが全く面白みを感じませんね。。。
(そもそもカットされている章もあるしTVではそのまま流せない映像もあるし)

同時上映は「Fateゼロカフェ」です。
短編ではありますが、なかなか楽しめる作品でした。
9月公開の新作「未来福音」の予告編は更なる映像美や劇伴により震え上がっちゃいましたよ!Kalafina新曲『アレルヤ』も何となく想像してみたり♪
同時上映の「未来福音extra chorus」まさかこれが観られる日が来るとは思ってもいませんでした♪
そしてufotableが手掛ける「Fate/staynight」のPVもその片鱗だけでしたがかなり期待!
そちらはまだまだ先のようですね?
こちらは先日発売されたBD-Box(通常版)です。

以前発売された限定版はとても手が出ない価格なので飛びついて購入しました。
やはりこの作品はBDで観たいですね。とても素晴らしい!
何度観ても新しい発見がある作品です。暫く退屈しそうにありませんよw
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さて、ここからは完全に個人的な見解なので読まないほうがよろしいかと・・・w
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この作品からはどうしても外せないのが「Kalafina」です。
(←こんな限定版を持ってたりしますが♪)
その原点に立ち返る機会でもあった訳なのですが・・・
「久しぶりに『oblivious』を聴いたなぁ・・・」という感想でした。
ホラ、意味不明でしょ?だから読むなと。。。

これは「劇場版 空の境界 音楽集」ですが、私のプレイリストは冒頭をこんな風に編集してしまっているのは既にご存じと思います。(って、誰も読むなと言っているのに誰に言ってるんだ?)
そもそもアニプレさんにしてはまともにサントラを発売してくれたのが珍しいのですが、この1枚は私にとって「1番の宝物」です(コラ!)
そして、これら主題歌達は私の再生回数上位を占めております。
ここに入れているのはアルバム「seventh heaven」のものですが、実はKalafinaのアルバム4枚中で一番再生回数が多いのも「seventh heaven」なのです。
もちろんその後のkalafinaもどんどん成長しており、素晴らしい曲ばかりです。甲乙なんて付けられないのが本音なのですが、その中でも別格なのは「原点」であり、「空の境界」の魅力でもあるのでしょう。
では、行きますよ?
私が何故「久しぶり」と感じたのか?
シングルの『oblivious』とアルバムの『oblivious』を聴き比べれば解ります。
もちろん同じ曲ですよ?
答えは簡単。
「マスタリング」が違うからです。
これは以前にも書きましたよね?
曲全体の音質や音量を調整する作業の事ですが、アルバムの場合は曲数が多いですし、「seventh heaven」は「空の境界」の先にある音楽を求めて作られていますから激しい曲など多彩です。つまり
アルバム単位での統一感を出す為にシングルと違う調整がされているのです。
と、これはあくまでも「一般論」ですが、私が感じたのはもっと先の部分です。
Kalafinaはじめ、昔から梶浦サウンドを支えているエンジニアである小岩孝志さん。
小岩さんなくして梶浦サウンドは成り立たないと言われておりますが、梶浦さんの作った音、レコーディングされた音を最終的に楽器や歌のパート単位で音質や音量を調整して仕上げて下さったものを我々が「梶浦サウンド」として親しんでいる訳です。
いかに梶浦さんが音楽プロデューサーであっても、そこはプロの仕事が入ります。
梶浦さんがいつも「超絶ミキシング」と言われているように、小岩さんは梶浦さんの想いを理解し、発展させて下さる存在のようです。
恐らく、アルバム製作の時に再調整されたのでしょう。音数が増えたような、深みのある感じがします。逆にシングルは作中に流れるのですから雰囲気に合わせて抑えていたのかも知れません。
いや、もしかしたら「再レコーディング」の可能性も否定は出来ないのですが、そこまでの違いは私程度には感じられませんし当時の情報がありません。。
という訳で、「久しぶりにシングルver.」を聴いたという意味でした♪
あれ?なんか矛盾しません??
「BD-Box」購入して観たのに???
はい、これで終わらないのが「ワタクシ」なんです。
確かに「俯瞰風景」を観て『oblivious』も聴きました。
ポイントは「劇場で観た」ということになります。
ぶっちゃけBDで観た時にはそこまで気になりませんでした。
ところが、劇場で観た(聴いた)時に感じた「音質」は「ライブ」の感覚に近く、それでハッキリと違いを感じたのです。「何だか音数が物足りない?」と・・・
もちろん、当時はHikaruの加入前ですから最近ライブで聴くものとは違います。それこそ「2人ver.」なんてライブで聴いたコトはありません。。
でも何故かそう感じてしまったのはライブ音源に慣れてしまっているからか・・・・・?
しかし作品の流れではこちらのほうがしっくりきました。もしここに現在のver.を当てはめたら全く合いませんね。曲を単体で聴くには今のほうが良いと思いますが、「CD発売後に曲は成長する」という自論の裏付けにもなりました。
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では、長くなりますが丁度良い機会なのでついでにお話させて頂きます。
数ある梶浦サウンドの中で一番好きな曲。
「劇場版 空の境界」主題曲『in the Garden of sinners』です。
今回のブログタイトルです。オカシイと思ったでしょ?
ちなみに「空の境界」のサブタイトルは「the Garden of sinners」ですからね。
順位なんて本来付けるべきではないのですが、「私にとって」何度聴いてもこれから始まる物語の情景が浮かび、期待感やら色々な感情が入り乱れて最終的に涙が出てくる特別な曲です。
梶浦さんがこだわる「overture」でもありますし、Kalafinaの原点という意味でも特別な想いを抱いてしまいます。
そしてこの短い曲の中に梶浦サウンドの特徴とも言える技法がかなり凝縮されていたりします。
私のプレイリスト、むやみに編集した訳ではないのがお解りかと・・・
↓ですからこういう『overture ~ oblivious』という曲順で来られると本当に口開けて息もせず聴き入っちゃう感じになります(^^;
こうして「TMフェス」や「5th記念ライブ」での事を考えてもやはり特別な2曲ですね。
レコーディング時の「2人ver.」は戸丸さんがコーラスで参加されていましたが、今はWakanaとHikaruで分担しているので録音したコーラス、ファルセットは使用していません。だからこそ「ライブ」なのです。
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私の場合はあくまでも「劇場版」から入っていますので、内容だけではなく演出全体で作品を評価しております。
友人のブログでも書かれていましたが、過去作品であっても「不安定要素」があるからこそいつまでも楽しめる作品だと思いますし、それぞれの「想い入れ」があるのだと思います。
Kalafinaを好きになったのは別作品ですが、この原点への想いは特別ですし、だからこそ「未来福音」は映像技術等を含め他の方とは違った意味で楽しみにしております。
さて、いつもの妄想(暴走)ですがここまで読んでしまった奇特な方・・・・・ま、居る訳か(逃!