先日の日曜日、お世話になっているDラーに行ったときに新型オデッセイの試乗車があったので試乗させてもらいました。
試乗車のグレードはABSOLUTE(EXじゃ無い方)の7人乗り仕様で「プレミアムクレードルシート」が装着されているモデルでした。
新型の顔は、全車種共通でライトからつながる巨大なフロントグリルが特徴ですね。さらに、アブソルートのグリルはバンパー下部まで大きく切れ込んでいて、ボディの大きさと相まって迫力が増しています。
そしてメッキパーツとLEDのアイラインまで装着。最近のホンダがよく使うデザインですね。(どうしてこうもゴテゴテと飾り付けるのか・・・)
リアのコンビネーションランプは凝っていますが、派手目なフロントに比べて、まとまりがあって良いです。
ほんとにデカくなりました。
初代も割と背が高かったですが、それでも先代までは乗用車風のミニバンで、そのスタイルとパッケージングに人気があったと思うのですが、新型はまんま「ミニバン」。思い切ったスタイルの転換は賛否あるでしょうね。
室内はさすがに広いです。横基調デザインと黒木目調のパネルで落ち着きがあります。
クッションの厚いシートは座り心地が良く、疲れにくい印象でした。
7年乗りの2列目の広さは贅沢な空間ですよね。まだ後ろに下げることが出来るのですが、それでもこれだけの空間ができます。こちらのシートもクッション性がよく、ぐっすり眠れそうです(笑)
一つの売りである「プレミアムクレードルシート」ですが、オットマンはなんとバネ式でした。シート横のレバーを引くとバネの力で跳ね上がり、下げるときはレバーを引きながら足の力で押し下げる必要があります。前後のスライドも背もたれの角度も手動式。電動式にすると価格が跳ね上がるのでしょうが、せっかくの贅沢装備なので、そこは削らなくても良かったんじゃないかと思います。
このシートは運転する人にとっては全く恩恵に預かれない不要な装備で、かといって金持ちや偉いさんがわざわざ手動式のイスを選ぶとは思えない。いったいどれほどの需要を見込んでいるのでしょう?
ラゲッジは、大きな開口部と張り出しの少ない形状で、使い勝手は良さそう。
3列目シートは、持ち上げるときに少ない力で済むようにスプリング(?)でアシストされるのですが、手を離すとそのまま浮き上がってしまうので、シートをロックするのにこのようなフックが用いられています。
先代モデルがどうだったかは知らないのですが、もうちょっとコストをかけてフックを使わずにロックできる仕組みに出来なかったのでしょうか。
テールゲートの取っ手は、パワーテールゲートの設定が無いのにスイッチが付くような形状になっていました。
テールゲートは意外にも軽い力で開け閉めできるのですが、完全に閉めたときの感触が薄くて半ドアになりがちです。オートクロージャーが無いので、自分では閉めたつもりでも閉まってないってことがよくおこります。
ダッシュボード部分のメッキは程よいアクセントになって悪くは無いと思いますが、セレクトレバーの台の部分はメッキじゃ無い方が良かった。
ミニバンでは標準装備になっている、左前方の死角を見るためのミラーも非設定でした。それほどコストがかかる装備とは思えないのですが、これでは安全面で劣りますね。
それでは、試乗した感じはどうでしょう。
ゼロ発進からの加速はアクセルを軽く踏み込むだけでスルスルと加速していき、1,800kgの重量を感じることなく流れに乗る事ができます。2.4Lの排気量でレギュラーガソリン仕様ながら、低速域からトルクがしっかりと出ている感じで、うまく味付けされているようです。
交通量の多い一般道での試乗だったため急加速を試すことはできませんでしたが、普通の街乗りでは非力さを感じることはありません。
オーディをを切って試乗しましたが、外から入ってくる音はうまく抑えられていて車内は静かでした。エンジン音も気にならない。
ごくごく低速でブレーキを踏んだときにカクカクという動きが気になりました。おそらく、これは試乗車のクセか、ブレーキのアタリが出ていないからだと思います。普通に走って止まるという場面では気になりませんでした。
アブソルートの足はかなり固めで、路面の凹凸をよく拾いゴツゴツとしたショックが直接伝わってきます。ファミリーユースを考えた場合、同乗者には不評でしょう。普段、TEINの車高調を一番堅いところから3段戻した状態に合わせているアコードワゴンの方がフラットな乗り心地で、固めの足に慣れているワタシでさえ不快に思いました。
新型のボディ形状からは決してスポーティに走らせる車というイメージは感じられないのですが、そういう位置付けを考えると、やりすぎ感が否めません。
ステアリングは軽めでクルクル回ります。(笑) きつい言い方をすれば蛇角が伝わってきません。
さらに、ボディが大きいからかリアの脚の動きが分からず、4輪で走ってる感じがつかめませんでした。
良い言い方をすれば「運転が楽」(笑)
総じて、足回りで感じた不快感を除けばとても良くできていると思います。
代々オデッセイが踏襲してきたイメージを一新した新型は、先代ユーザーにどのように受け取られるか意見が分かれるところですが、他社で人気のミニバンのライバルに十分なり得ると思います。
Posted at 2013/11/28 00:21:11 | |
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