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2016年12月16日 イイね!

カーオーディオについての妄想②

【妄想2】
 この日の録音はボツになってしまった。録音はよかったが演奏がイマイチだった。まあよくあることだ。
 だからと言うんではないが,録音エンジニアは,その音源を家に持ち帰って聴いてみた。ホームオーディオとはいえ,一千万円にも迫るオーディオルーム30畳に高級システムである。スピーカー間はゆうに4メートルはあり,リスニングポジションまでもそれくらいの距離がある,うらやましすぎる環境だ・・・・

 で,この部屋で件の録音を流してみた。すると・・・

 さっきのホールほどのサイズではないが,広大なオーディオイメージの中に大オーケストラの像が展開し,聴きこむうちに,そのスケールに圧倒される。音質的にはホールのPAをはるかに上回っているので,ある意味ホールで聴いた録音よりも感動的ですらある。ボツになったのが返す返すももったいない。でも自分の録音技術には間違いがないことが確認できたので,今日のところはまあ納得だ。



 この状態では,ホールでのプレイバック再生よりもスケールダウンしているにもかかわらず,聴いていくうちにそういうことは気にならなくなっている。何より奥行き方向に広大なオーディオイメージが展開されていて,ホールの客席で聴いているような「適度な距離感」があることが,あたかも現実のコンサートであるかのような錯覚を覚えさせる。

装置が,うまく脳を騙すクオリティだったため,「サイズの縮小」のリスクを補ったのだ。

【妄想 3】
 翌日そのエンジニアは,通勤しながら,同じ録音を高性能ヘッドフォンで聴いていた。普通に聴くと音像が「脳内結合」してしまうため,最新の技術で前方定位するようにしつらえたヘッドフォンシステムだ。これで聴くと,初めは少し慣れが必要だったが,次第に,何もないはずの目の前に,オーディオイメージが展開するではないか。体に直接響く低音はないものの,環境に左右されない,超精密でクリアーな顕微鏡的描写には驚く。指揮者が指揮している気配までが感じられ,うなり声が聴き取れる。そして,それなりの雄大なスケール感まであるのは意外だ。


 このシステムは,ホールのPAとは真逆のミニマムな装置であるにもかかわらず,大きな舞台のスケール感も十分得られる。装置が発する音量としては微細なものであるにもかかわらず,ホールでのPAに負けないほどの迫力があるのはなぜだろう。

          それは「音源が耳に一番近い」からだ。

 振動板の出す音量は最少でも,耳に近いので大迫力を得られる,ということだ。

 ではこの三態のシステムを,同一線上に並べてみると,面白いことがわかる。

         

 ホールでのプレイバック再生は「フルサイズ」だ。ただ,そこに存在しているのは,本物のオーケストラではなく,脳が作り出した「虚像」だ。虚像だが「フルサイズの虚像」だ。スピーカーが出している音量は,本物のオケが出している音量にほぼ等しい。ホームのスピーカーなどでは出すことのできない,かなりの大音量となる。
 高級リスニングルームでの再生では,ホールのPAスピーカーの何分の一かにスケールダウンしているにもかかわらず,ステージでの「フルサイズ」に迫る,かなりリアルなオーディオイメージを感じられる。ヘッドホンでもかなりのスケールを再生できる。なぜだろう。

〇 サイズが小さくなるほど,スピーカーと耳との距離は近づく。
〇 サイズが小さくなるほど,スピーカーの音量は小さくなる。
〇 スケールダウンするほど,音質的には緻密になる。
〇 リスナー側から見た左右のスピーカー間の角度は変わらない。

 しかしこれだけでは,なぜ三者が同様のオーディオイメージが得られるのかは理解できない。他の作用,つまり「装置側」からの条件ではなく,「聴く側の脳内の作用」にも秘密があるのではないか。
 
 その秘密は,光学の世界で言う「虫眼鏡効果」,
 あるいは「引き寄せ効果」だと思われる。

                           (続く)
Posted at 2016/12/16 22:57:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | カーオーディオ | 趣味
2016年12月16日 イイね!

カーオーディオについての妄想①

 去年ぐらいからもやもやと考えていたことを,一度文章にしてみました。超長文ですがお許しください。

【ホールにて】
 古い話だが「のだめカンタービレ」を映画館で観たときの話だ。映画館なので,PAもそれなりの大きさだ。オーケストラが演奏する場面では,映像と相まってオーケストラが目の前のスクリーン上で本当に演奏しているような感じが出来上がっていた。「疑似コンサート」というか,目の前にステージが音響的に作り上げられていた。

   現実と「イコールサイズ」のオーディオイメージが出来上がった一つの例だった。

 そこからある「妄想」を広げた結果,とんでもない作り話が出来上がってしまった。
最終的にこの妄想は,

 「狭い車内空間に,演奏を本物と『同じサイズ』で再現できるのだろうか。
  そして,その方法はどんなものか」
 という問いへの,自分なりの回答に辿り着く。あくまで,カーオーディオ歴の短い自分の幼稚な妄想に過ぎないので,なんのこっちゃと思われるかもしれない。そう思われても仕方ない。とりあえず書いてしまう。

【妄想 1】
 ある交響楽団が,CD制作のため,音楽ホール貸し切りでレコーディングをしている。ある程度録音がまとまったので,出来栄えを団員たちが自分たちで聴いてみよう,という話になった。団員は舞台から降り,寛いで客席に三々五々座り,音はホールのPAスピーカーで,これまでに録ったものをある程度整えたものを流してもらうことになった。
 こういうとき面白いのは,座席になんとなく座るときでも,楽団員は自然といつもの場所に座ってしまうということだ。打楽器セクションの人が最前列に来ることはまずない。オケはだいたいが音量の小さい楽器から順に奥へと並ぶものなのだ。
 一方,それとは関係なく,定位など,オーディオに興味のある人は,進んで中央付近に座っている。
 
 再生が始まった。すると不思議なことが起きた。
 このホールのPAはTADを使っているらしく,なかなか音がいい。誰もいない舞台上に,あたかも楽団員達がそこにいるようなオーディオイメージが再現されている。1stヴァイオリンは左の前。コンマスが弾くソロの位置もはっきりわかる。グランカッサは左方一番奥からもの凄いエネルギーでドーンと飛んでくる。金管セクションは奥の横一列に並んで聴こえる。そのうち,トランペットの2番が音を外したのが分かる。当のペット吹きが,ずりずりと椅子からずり下がって身を隠すのが可笑しい。

 それにしてもこの状況は興味深い。演奏者はこういう時普通,自分の「演奏」を中心にチェックしながら聴く。しかし,このホールの音響が優秀なため,団員それぞれが,自分の演奏が聴こえてくる「位置」まで把握しながら客観的にチェックできるのだ。
 聴き終わると,団員同士,楽器のバランスやテンポのことなど,あーでもないこーでもないと感想を述べ合い,結局この曲は翌日撮り直しということになった。

 トランペットの2番はずっと無口だった。



 これはあくまで想像の話だ。でももしこんな状態があったとしたら,それはつまり,演奏の規模とオーディオイメージが「同等」になっている,つまり「フルサイズのオーディオイメージの再現」ということになる。
 楽団員が全員帰ってしまっても,もう一度演奏を流してもらえば,舞台上で生演奏と同じサイズの演奏が始まる。なんとも贅沢なバーチャルだ。

 ここで一つ確認したい。「オーディオイメージ」というものは,リスナーの前方に像が「実際に存在」しているわけではないということだ。そこに団員はいない。鏡に映った自分の姿と同じで,そこにもう一人自分がいるわけではない。ではなぜその何もないところに像が「見える」かと言うと,それは「耳から受けた情報を基にして,人が脳内でイメージを作り,前方に映している」からだ。機械が直接作り出すものではない。3D映画で,眼前に飛び出してくるものを,思わず手で振り払ってしまう,あれと同じだ。   
 すると,こういう言い方はできないだろうか。

     「上手に脳を騙すことができるオーディオが,高性能で音楽性がある」。
       (脳の性能にも左右される)


 次もさらに仮定の妄想話が続く。
Posted at 2016/12/16 22:24:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | カーオーディオ | 趣味
2016年12月11日 イイね!

組み立て終了。ただ今,パテ乾燥中

組み立て終了。ただ今,パテ乾燥中
 珍しく見てくれにこだわってしまったため,えっらい時間がかかってしまった。

 しかも今回はまた珍しく,ボンドを使って接着しようと意気込んだのもつかの間,

 家には使いようのないボンドしかなかったので慌てて買い出し。

 そんなこんなでも,なんとか形にはなった。

 木ねじ頭を隠す木工パテの乾燥中。

 しかしまあ,アールを付けるのにカンナや木工やすりは疲れるわ!!!

 
 そして今回はなんと,

 塗装までしてしまうのだ!!
Posted at 2016/12/11 20:29:10 | コメント(1) | トラックバック(0) | DIY | 暮らし/家族
2016年12月10日 イイね!

始動,とーちゃんらしい仕事

始動,とーちゃんらしい仕事
 今度の春に,息子が小学校に上がる。

 なんでやねん,もう,か!?

 ついこの前までこんなんだったり


 こんなんだったはずなのに。


 でもそんなことは言ってられない,父親らしい仕事しなくちゃ

 「地図に残る」じゃないけれど,形として残ることやっとかなくちゃ。

 というわけで,始動!

 学習机セット作り。

 これまでやってきたDIYの延長で,成長に合わせてサイズ調整できる設計で,

 木の地肌の感触を生かした仕様に。

 その分安上がりに,でも見てくれは「??」かも。

 まあでも,あとから手直しできる余地を十分残して,

 できれば作業過程を

 「これでもか」と,もっともらしく

 見せつけながら!

 この年末年始で仕上げようという魂胆だ。

 さて,うまくいくものやら・・・・
Posted at 2016/12/10 12:10:35 | コメント(2) | トラックバック(0) | DIY | 暮らし/家族
2016年12月02日 イイね!

「振動をコントロールする」ということは,難しいです

 カーオーディオに限らず,オーディオでは「振動をどうコントロールするか」が大事ってのは言わずもがなですよね。

 ホームだとあんまり使われませんが,「デッドニング」という言葉(というか行為)は,カーでは必須なようですね。ドアもデッドニング,AピラーBピラー,床もダッシュボードもデッドニング,ルーフ,リアハッチ,とまああちこちデッドニングだらけ。アンプなどの機材にまで制振材ぺたぺたしたり・・・・・でも,ホームではスピーカーの内側に補強材として木材を貼り付けても「デッドニング」とは言いません。なんでだろ。

 で,この制振っていうやつが,カーをやる人の中で随分いろんな使われ方をしている,というかちぐはぐな気がしてなりません。
 たとえば,ホームオーディオのスピーカー内部に吸音材を入れることはデッドニングでしょうか。ホームの壁に吸音材を貼る,これは制振ではなく吸音です。また,吸音することと反射音を分散させることとはまた違います。
 でもこういうことが,カーをやる人の中で,整理されていないような気がしています。

 結果として,おかしげなことをやってしまっている。おかしげなことの上でさらにいろんなお試しをやるから,さらにその結果がおかしげなことになって,もっともっと本質から離れたへんな方向に行ってしまう。

                      ・・・・・・見ちゃおれんです・・・・・・・

 振動があるとします。

 有用な振動と,無用なものがあります。

 なんで無用なものが出てしまうのか。とにかく,無用なものは出さないようにすればいいわけです。

 というシンプルな考え方をしてほしい。


 例えば,昔,理科の実験で音叉が箱に付いたものを叩く,みたいなのやりましたよね。

 パターン1 良質な響きのよい木箱に,音叉を適度なトルクでもって取り付けた場合

  〇 おそらく「ポーン」とよい響きがすると思います。これを一つの基準とします。

 パターン2 絶対響かないような金属のムクの物体,おまけにかなりの重量のあるものに,音叉を強固に取り付けます。

  〇 おそらく,共鳴体の助けがありませんから音は小さくなりますが,音が鳴り続ける時間が,
   パターン1の時よりも長くなるはずです。
    ・ 振動の起点がぶれないし,振動が伝わっていくところがないので,エネルギーロスがない
     ためです。音色としては,「音叉そのものの音」がクリアーに鳴っているはずです。
     「楽しくない音」という人も多いでしょう。

 パターン3 パターン1の箱の素材を,車の内貼りに使われているような素材に換えてみます。

 パターン4 パターン3の箱の音色が気に入らないので,箱の内部に吸音材を入れます。

 パターン5 パターン3の箱の内側に,制振材を貼ってみます。

 パターン6 パターン1の取り付け部分を,「直接」ではなく,ゴムのインシュレーターを介して取りつ
       けます。

 パターン7 パターン1の木箱の表面の,割と音叉に近い部分に吸音材を張り巡らせます。

 パターン8 パターン1の音叉の取り付け部分の直近に,制振材をべたべたと貼り付けます。

 パターン9 厚さ1㎜の鉄板でできた箱に,適度なトルクで音叉を取り付けます。

 パターン10 その音色が気に入らないので,吸音材を詰め込みます。

 パターン11 さらに,鉄板の裏側に制振材を貼ります。

 パターン12 さらに,音叉の周りを囲むように,トンネル状のアルミの筒を被せます。ちょうどローソ
        クの風よけみたいな感じです。


  さて,どのパターンがまともな音がするでしょう,みたいなことです。


 いやいやいや,ちょっとめんどくさくなってきました。でも,こうしてみると,音を「伝える・伝えない」ことや「振動の起点を明確にする」こと「震えているものを止める」ことと「そもそも震えさせない」ことの混同,さらにもっというと「振動させないことや音を伝えないことと吸音すること」のごっちゃまぜ,また,「どういった素材ならば振動させてもよいか」ということの吟味,あと,「重量の比の考え方」などなど,
 カーオーディオの世界で,結構無駄な努力をされてる方が多いような気がしてなりません。

 ホームオーディオで,スピーカーのバッフル面に吸音材を貼っている人はいるでしょうか?エプトシーラーではちまきとかは?バッフルにユニットを取り付ける際,わざわざ点接触にしている製品はあるでしょうか。また,バッフルの厚さが足りないからと言って,ユニットとの取り付け面の裏側に,「制振材」を貼り付けることは+でしょうか-でしょうか。

 さらに,ホームのスピーカーでグリルがついたものはよくあると思いますが,普通どういったグリルが音質的にましなものと考えられるでしょう。あんまり音に影響しない素材のものを,できるだけ音の通り道の邪魔をしない配慮で作るでしょう。

 間違っても,ユニットの直径とほぼ同じような穴の開いたプラスチックの板を,バッフル面から2㎝くらい浮かせた状態で,バッフル面に平行して配置する,なんて「グリル」は作らんと思います。

 あと,ユニット前に何か造作するとしたら,「フロントローデットホーン」ということはあると思います。アルテックのヴォテイスオブザシアターみたいなやつです。ホーンにはそれ相応の効果があるわけですが,そのホーンの「素材」はやはり大切です。間違っても,プラスチックや薄いアルミ板などは使いませんよね。そんなもんで作るくらいなら,ホーンはない方が「+」ですよね。

 カット&トライ,大事です。大好きです。でも「振動の本質」を考えてやったらいいのに,って思います。

                           メーカーも悪いんだけどな・・・・・・

 非常な長文,失礼しました!
Posted at 2016/12/02 22:22:32 | コメント(1) | トラックバック(0) | カーオーディオ | 趣味

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「@のりパパさん 電気系統はホント、怖いし厄介ですよねー!!」
何シテル?   06/14 19:13
 2019.8 250000㌔を共にした前車から乗り換え,スバル エクシーガクロスオーバー7で,新たな旅に出ます。  ※ 2020/08/05 東北遠征2...
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