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GoogleがAPIの利用基準を厳格化することで、ユーザー補助機能の乱用状況に終止符が打たれるかもしれない。

標準カメラを無音化するアプリで代表的なカスタマイズカテゴリーにある「無音モード」も対象になると予測される。これは代表的なユーザー補助機能を使っていて、カメラの起動を検出する。検出したカメラは無音化するのだが、悪用すると何でも出来るユーザー補助機能を使っている

【対象となるであろうアプリ】

「無音モード」（無料版も含む）
スクリーンリーダー「TalkBack」
「Status」
「サイレントモードPro」



【期日】
１１月３０日に通達だから１月１日ではあるが、休日なので休日明けには実行されると思われる
30日以内にその用途を明確にしないアプリは、該当する機能を削除もしくは変更しない限り削除される


以下抜粋

　Googleは、アクセシビリティサービス（ユーザー補助機能）のAPIがさまざまなアプリで広く使われている現状を終わらせるための準備を進めている。同社は、アクセシビリティサービスを本来の用途以外で利用しているアプリをPlay Storeから締め出す可能性があることを、広範囲のアプリ開発者に向けてメールで通達した。この件は、Android情報サイトのAndroid Policeが2017年11月12日の記事で最初に報じた。

　今回の通達で同社は、アクセシビリティサービスの用途について、体が不自由なユーザーがAndroid端末やアプリを利用するのを支援する目的に限られると説明。今後30日以内にその用途を明確にしないアプリは、該当する機能を削除もしくは変更しない限り、締め出しの対象になり得るとした。

さらに、「いかなる性質の違反であれ、繰り返し違反が行われた場合、デベロッパーアカウントの停止と調査を行う。さらに、関連するGoogleアカウントを停止する可能性もある」と述べている。

アクセシビリティサービスを使ってアプリを開発すると、体が不自由なユーザーのために特定の機能を使いやすくするという名目で、Androidシステムの中核的な要素にアクセスできる。だが、多くのアプリ開発者は、この強力なAPIを、そうしたユーザーの支援を目的とはしていない機能の強化に使用している。例えば、視覚障がい者支援のためのスクリーンリーダー「TalkBack」を、コピー＆ペーストの強化に使っている。

　Googleが今回の通達を多数の開発者に送ったことは、Redditの長いスレッドからも確認できる。通達では、該当するサービスの名前を明記したうえで、体の不自由なユーザーを支援する機能を明確にするよう求めている。このスレッドを立ち上げたのは、「Status」という人気アプリの開発者だ。Statusは、Androidの標準のステータスバーに表示を重ねる形で、色やアイコン、アニメーションをカスタマイズできる。

　今回の動きで最大の争点はセキュリティだ。どの開発者でも使えるように強力なAPIを開放することは、極めて大きなセキュリティ上のリスクがある。大多数のアプリは、優れた機能を提供するためだけにアクセシビリティサービスを使っているが、悪意のある開発者がユーザーのデータを盗むために使うことも起こり得る。ユーザー補助機能と無関係のアプリがアクセシビリティサービスを使えないように締め出すことで、Androidの安全性は今より大きく高まるだろう。しかしそれと同時に、今よりつまらなくなるかもしれない。

　だが、これを不意打ちと捉えるのは正確ではない。Googleのドキュメントでは、アクセシビリティサービスについて、障がいを持つユーザーがAndroidのデバイスやアプリを利用するのを支援するためだけに使うよう、以前から明記していた。とはいえ、これまではずっと、一般向けのアプリ開発にアクセシビリティサービスのAPIを取り入れることをGoogleは黙認しているように見受けられた（ここまでに挙げた各アプリを同社が一貫して承認してきたことも、その見方を裏づける）。今回新たに取り締まりが厳重になったことで、道は急に閉ざされた。