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イイね!
2014年02月23日

改めてレヴォーグ

発売までにはまだ時間があるにもかかわらずプロトタイプによる試乗会も開催され、ジャーナリストによる評価も概ね好印象のようだ。

PGMの熊谷氏の言葉の端々からは、レヴォーグの開発に際し”歴代最高のスバル車”と称される四代目レガシィ(BL/BP)を超えることを命題としてきた車であることが窺える。

国内市場に見切りをつけ大陸を見据えて開発された現行五代目レガシィに対して”ノー”を突き付けたユーザーをふたたび奪還する使命もこの車は背負っているのだから...

みんカラでも物議を醸した1780mmの全幅については開発チームでも「1740mmあたりにすべきではないか」との意見もあったようだが、結論として力強く律動感のある側面デザインを実現するためにもこの全幅は必要だったという。
当然現行スバルラインナップの中にあって、そのポジショニングから全幅はインプレッサより広くする必要もあったと思われる。

斯くして低く幅広く構え律動感溢れるデザインは、誰もが一目見て「カッコイイ!」と思うアピアランスを手に入れた訳だが、個々に細かく見ていくとバランスに欠ける部分がなくもない...

ボンネット上に大口を開けたインテークダクトはやり過ぎなように感じるしスパルタン過ぎやしないか?

リアクォーターガラス周りから、リアゲート周辺にかけてのデザイン処理はやや平凡で、エレガントかつスポーティーだった四代目のデザインには遠く及ばない。

また何度も触れるが、インナードアグリップが復活しなかったことは非常に残念である。
初代から四代目までレガシィには明確なドアグリップが存在していたし、現行SJフォレスターには立派なドアグリップが存在していたので、この辺りは期待していたのだけれど...

とは言えレヴォーグはインプレッサ系列なのだから、レガシィとは車格が異なるのも事実であり、インプレッサを母体と捉えるならばその華麗なる変身ぶりには素直に拍手を贈りたい。

更なる世界戦略車として飛躍を遂げる六代目レガシィとインプレッサシリーズとの狭間を埋めるべくして生まれたレヴォーグは次期WRXとは双子関係に当たり、国内市場では六代目から消滅するレガシィ・ツーリングワゴンの後継車種としての重責を担っている。

ニュルをはじめ世界中の道を走り込むことでトライ&エラーを繰り返しながら、強靭な骨格としなやかな足回りを持つ究極のロードゴーイングカーとして誕生する次期WRX。
そしてその研ぎ澄まされた走りの遺伝子を存分に活かしながら、”リアルスポーツツアラー”という新たなジャンルを切り開くレヴォーグは、スバルが国内のスバリストに対して出した回答であると受け取るならば、卓越した走行性能と先進デバイスによる安全性は保証されていることだろう。

一方、”重い”という声もある。
確かに1.5tを超える車体重量は重いと言わざるを得ないが、軽量化にこだわったBP系レガシィでさえ、フルオプションの状態では同等であることを考慮するならばやむを得ない重量であるようにも思えるが、クラス・性能・価格すべてでガチンコとなるゴルフ・ヴァリアントと較べるともう少し頑張って欲しかった気もするのも事実。

早くも欧州市場からは発売を切望されているというレヴォーグ...

”国内専売モデル”と謳いつつも、密かに欧州での展開を織り込んだ巧妙な開発手法は、トヨタのマーケティングをしっかり学んだことが相乗効果として現れた結果だと思うが、是非とも今後は儲けた資本を、スバルらしい車造りにしっかり投資して欲しいと願う。

補足だが、近頃のスバルは開発手法を変更したという。
レヴォーグ・プロトタイプは、これまでの年改でいうところのA型にあたり、発売まで走り込んで変更要件を盛り込むことにより、正式発売の時点では実質的にはB型に相当するとのこと。
4月の正式発売を目前に控え、開発陣はより完成度を高めたレヴォーグを世に送り出すことだろう。

”濃厚なスバル味”と評されたそれを一日も早く味わってみたいものだ。
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Posted at 2014/02/23 13:11:41

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この記事へのコメント

2014年2月23日 13:47
こんにちは。

無駄のない、的を得た書きぶり(←上から目線でごめんなさい。)に、ただ感動しました。

自分も、あえて言わせてもらうなら、フロントの仰々しさというか押し出しの強さと、サイドからリアにかけての無難なまとめ方はアンバランスに感じてました。
それと、どなたか評論家の方が言われてましたが、フロントデザインを構成する『線』が多すぎて、ざわついた雰囲気になっていると自分も思います。
あと、BHの再来を願っていた自分としては、サイズはやはり5ナンバー枠に収めて欲しかったというのが正直な気持ちです。
それ以外は、非の付け所のないものになっているのでしょうね。
それ以外は

レヴォーグを世に出すことは大変嬉しく思ってますが、やはり過去、スバルの全てをつぎ込んで出来た初代~5代までのレガシィが消えることは一抹の寂しさを感じます。

失礼しました。
コメントへの返答
2014年2月23日 14:52
コメントありがとうございます。

そうですね、確かにフロント(特にボンネット上)のライン構成が煩すぎますね。

デカ口を好む人も結構いらっしゃるから、別にいいんですけどね。

高価になってしまったし、6発がラインナップされてないし、現時点では様子見ですから。

ただ、走りは数段レベルアップしてるんじゃないでしょうかね♪

レガシィはセダンで生き残りますから、いずれ期が熟したらワゴンも...

レヴォーグの発売でさらに軍資金増えるからって、スバルさん卑怯なやり方しちゃダメよ!(笑)

プロフィール

「本日の給油量は 27.0L。

※ 燃費計は AVG. 15.6km/L でした。」
何シテル?   02/25 20:05
スバル車に乗るのは、レガシィ・グランドワゴン以来。 十代(台)目となった相棒は、OUTBACK L.L.Bean EDITION(BPE-B)です。 見...
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