• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ちばピカのブログ一覧

2025年07月01日 イイね!

HAC125DX レビュー (驚愕の明るさF2の天体望遠鏡)

Sky-Watcherから6/20日に新発売された反射望遠鏡のHAC125DXです。
F2.0という天体望遠鏡とは思えない驚愕の明るさ!天体望遠鏡としては突がったスペックの製品です。焦点距離は250mm。
この焦点距離でこの明るさの一眼カメラ用レンズなら100万円はするようなスペックですが、これをSky-Watcherは驚きの低価格で出してきました。

一応HAC125の改良版という位置付けですが、形も大きさもフォーカスの仕組みも違っていて、ほぼ別商品と言っていいような変更が施されています。







矢印は光軸調整用のねじ穴。ベンチレーターのようなものも上下に2カ所見えます。中央に鎮座するフォーカス調整つまみは巨大で、そのため5本指が使えて、バックラッシュも少なく、調整がし易いものです。

発売前から気になってましたが、色々制約があって迷ってましたがポチってしまいました。

最大の懸念は、前面のカメラ接続部に付けるカメラのサイズの問題です。
推奨カメラのサイズが外径53mm以下なのに、最適なカメラの撮像素子のサイズがSonyのIMX533のような1インチというフレコミ。
(HAC125DXのイメージサークル16mm,1インチ撮像素子の横幅は13.2mm)
でも・・・53mm径以下の1インチカメラなんか世の中にあるのかな?と思っていたらQHYCCD社から使えそうなモデルが出ていることがわかりました。

自分の持っている使えそうなカメラでは、
ASI533MC PRO 外径78mm 3008×3008画素 (1インチ)
ASI715MC 外径62mm 3864×2192画素 (1/2.8インチ)
ASI120MM Mini 外径36mm (1/3インチ)

ASI120MM Miniはモノクロのオートガイド用なので、この最近のモデルでは ASI533MC と ASI715MCの2台

いずれも53mmは超えていて、1インチの ASI533MC PRO は78mmとかなりデカくて、望遠鏡前面のかなりの面積をカメラが遮ります。

ただ、この手の反射望遠鏡は、外周のほんの数センチで光量の80%近くを得ているらしく、中央が遮られていても、見た目ほどの減衰はないようで、導入してみることにしました。(減衰以外の問題のあるようですが)


開封すると、オスとメス2つの 42mm 0.75pのアダプターが付いています。
(31.7mm アイピースサイズのアダプターは初めから付いてます)



オスとメスなので2つはつなげられます。

ASI533MC PRO を使用する場合は、メス側を使用します。

オプションのSony Eマウント用のアダプターを外してカメラ側の42mm0.75pのおねじに取り付けます

ASI715MC の場合は オス側を使用します。


2つのカメラは ZWO製なんですが、このアダプターをつけると、ちょうど最適な位置に撮像素子がくるようになっています。(Sky-Watcherなのに?)

さて、実際にASI533MC PROを組んでみると、
先ず、USB3.0 TypeBのケーブルが太い。且つDC12Vを供給するケーブルも必要。
ケーブルは、撮像している上を横切るので、できるだけ細い方がいいです。

USB3.0 TypeBのフラットケーブルと細いDCケーブルが丁度あったので、DCケーブルの上にフラットケーブルが乗るように、黒色の配線用テープでまとめて望遠鏡からは細く見えるように加工しました。


ケーブルはフードに配線用の穴が開いて空いていますが位置的に全く合わないです。というより、カメラがフードより外に数ミリ程はみ出しているので、フードの配線用の穴を利用する必要はありません。


むしろフードの外にはみ出して「フラフラしてくれてたほうがケーブルが写りづらくなっていいんじゃね」とか思いました^^;・・どうなんだろう・・。

それと、ダーク画像を撮影しようとする、カメラの配線があるので、たとえフードの配線用の穴からケーブルを出して蓋をしたとしても、この穴から明かりが入ってくるように思いました。なのでダーク画像は望遠鏡から外した状態で撮影しました。

構図をかえるためにカメラを回転させる際には、フードは外す必要があったり、フードの配線用の穴からケーブルを出している場合、カメラにケーブルを接続したままでフード自体を回転させたり、フードにケーブルが通った状態でカメラを再度固定したりするのが結構大変です。

あと気がついたのが、フードの蓋をはめたときに何故だか傾いていて、どうしたんだろうと思ってよく見たら、フードの内部の縁のテープが1部重なって盛り上がっていて、そこがめくれて斜めになってました


なので、蓋を閉めるときは、この重なってる部分から閉めた方がいいように思いました。作りがチープという意味ではないです。全体的に作りはかなりしっかりしています。

さて、肝心の映りです。

梅雨真っ只中で薄曇りの日ばかりです。
晴れてる日は当分訪れそうにないので、とりあえずお試しで曇っていても撮影しました。一瞬晴れ間もでますが、その時でも、空は常に霞んでいるような条件です。


アンドロメダ銀河 M31

HAC125DX ASI533MC PRO 天気:曇り 露出:数分 彩度:0
画角の参考程度に見てください。


焦点をぼかしたとき

とにかくすぐに銀河が雲に覆われてしまってこんな感じ


なかなか撮影できませんでしたが、何とか数分間だけですが撮影できました。
ほぼ撮って出しです。精鋭化の処理はしていません。色はおかしいので彩度を0にしていてます。

恒星が雲で少し太ってるように見えます。ガイドの精度が悪く、時々ガイド星をロストする時もありました。
それでも暗い恒星をよく捉えてるように見えます。

しかしASI533MC PROは遮るエリアが多すぎますし、基本的にはこの望遠鏡に合わないように思います。
どうしても1インチの視野が欲しい時などの「一時的な使用なら」という感じです。

そこで1/3インチのASI715MCでも試してみました(正確には1/2.8インチ)。ケーブルは横から接続するタイプです。


フードに配線用の穴は高さがピッタリでした。
ただ、USB3.0 Type-B ケーブルのコネクターが大きいので、ケーブルを後ろに接続するタイプよりも、むしろ画面を遮る面積が多いと思います。

こちらは1/2.8インチなので、アンドロメダ銀河が画面内に収まりません。
(手元にあった昔の0.5倍のレデューサーを使ってみました。ん?もしかしたら F1.*?。31.7mmのスリーブ接続で試しましたが、どうもピントがこなかったです。要検討)


直近で撮ったM 63 をこのシステムで撮ろうとすると

ミューロン210 M63

このM63の場合


NGC1097 は日本では高く上がらず、水平線に近い空を撮影することになり撮影時間が限られます。このシステムで撮影するのに向いているかもしれません

セレストロン C8 NGC1097

このNGC1097の場合


M51 子持ち銀河の場合


M33の場合

はみ出しそうなほどの大きさで撮れそうです

M101 は実写できました


一瞬のチャンスで撮影できたM101

HAC125DX 天気:曇り 露出:数分

薄曇りでガイドも暴れる中のたった数分なのに、思った以上の高解像度でシャープな撮影ができていました。もっと総露出時間を上げれば、かなりな写りを期待できそうな予感がします。

しし座の三つ子銀河


① 夜露防止のヒーターがいらない?

梅雨の真っ只中、湿度90%、風速0m、夜露が降りる予報、車のボディーもウィンドガラスもその辺に置いたものも全てびしょびしょ。

シュミカセなら夜露防止のヒーターが絶対必要な状況です。DXの前面ガラスにも当然夜露は降りるはずです。初めはC8で使っている夜露防止のヒーターをつけていました。

でも、様子を見ているとDXは口径が小さい遮光フードの中にカメラが入るためか、遮光フードの中がカメラの熱で温まっていることに気づきました。そこで夜露防止のヒーターを外してみました。

数時間ヒーター無しの運用してみたところ、やはり前面ガラスに夜露は降りませんでした。

カメラにもよると思いますが、今回の2台のカメラでは夜露防止のヒーターはいらないかもしれません。

これは地味に大きなメリットです。

②ASI715MCとはベストマッチ?

カメラボディーの大きさを別にすると、1/3インチのセンサーサイズ、画素ピッチ、望遠鏡の解像度との関係が、ベストマッチのように感じました。

小さくて高解像な撮像素子とスーパー明るい高解像度の天体望遠鏡とはベストマッチだと思いました。

(ASI715MCは大柄なので、外径53mmに収まる同じ撮像素子IMX715を持つQHYCCD社のQHY5III715Cがカメラ的にはベストマッチとは思いますが、いかんせん Mac or iPhoneで運用する自分の環境で利用するのが難しい)

③入門機に最適?

1インチのカメラならアンドロメダが撮影できて、小サイズ高解像度の撮像素子を使えば、多くの銀河が撮影できます。小サイズの素子でモザイク合成する手もあります。

特に私のような銀河好きな星撮り人の入門機には最適な一台かもしれません。

銀河を撮影しようとすると、一般的には超高倍率な天体望遠鏡と高額なカメラが必要です。
その常識を覆す望遠鏡になる予感がします。

③遠征マシンの有力候補か?

キャンプ場での天体撮影は、落ち着いて撮影できるので自分の好むところなんですけど、キャンプ道具と天体撮影の道具の両方を持っていくのが大変なんです。

この望遠鏡は片手で持てるような小ささですし、作りもしっかりしていて、長距離移動に向いています。
夜露防止用のヒーター付きフードとその駆動のための大型バッテリーが不要になると思いますから装備を少なくできます。

-総評-
これから発売されるカメラ次第では、大化けする可能性があると思いました。

この望遠鏡一台で、カメラを替えることで、アンドロメダから深銀河撮影、そしてF2.0という明るさを活かした電子観望にも対応できそうで、気軽に安価に拡張できる今までなかった特徴があって、入門機に最適かもしれません。

明るさを活かして、小型で高解像度なモノクロカメラを使った安価で容易なLRGB撮影の期待もできそうです。

-デメリット-
カメラサイズの制約。
小さなフードの中でカメラが熱を持つ問題。
カメラケーブルが視界を横切る。
構図をかえるためにカメラを回転させるのが面倒

—とはいえー
現在所有している反射望遠鏡はC6,C8,ミューロン210,C9.25,C11です。
今までの経験から言うと、こと反射望遠鏡に関しては「口径は正義」です。
例えば、フラットナーを使わないのであれば、同じ20cm級のセレストロンのC8とタカハシのミューロン210 は焦点距離や構造こそ違いますが、ほとんど同じ写りをします。(フラットナーを使うと中央の写りが悪くなります。メーカーは「変わらず」と言っていますが、正確には「ほとんど変わらず」で、限界の性能を出そうとすると中央の写りが明らかに悪くなります)
口径は明らかに正義で、最終的な写りに関しては口径が物を言います。
ただ、今回のHAC125DXは、(カメラの進化によるところが大きいとは思いますが)色々な楽しみ方ができる点と運用の軽快さで次世代の望遠鏡として期待ができそうです。
Posted at 2025/07/01 21:58:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年06月14日 イイね!

貸別荘でバーベキュ〜

午前中は船を2艘貸し切って東京湾で釣り


昼から内房の一棟がしの大きな別荘に移って一泊。
残念ながな曇ってきてしまって星撮りはできませんでしたが、
山の中の一軒家なんで周囲に気兼ねなくワイワイ遅くまで楽しみました。ほぼ都民のお仲間さんです。








庭のような広場でキャンプもできます
車だけなら30台は停められそうです




室内は広々とした創り。




成果物の太刀魚、と肉




寝落ちするまで焚き火を囲んでお話し。
山の中の一軒家なんで、好き放題でした^^;
Posted at 2025/06/14 11:24:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年05月13日 イイね!

洪庵キャンプ場 その2

星撮りの続きです。

千葉の海岸なら、星撮りを諦めるような雲が出てきました。
でも、せっかく富士の裾野まで来ているので星撮りを続行。

これだけ雲が出てるのに、天の川が見えるところが凄い。

M102

ミューロン120 20min

普通は1時間近くは露光するところが、あまりに雲が多く20分で諦めて、できるだけ雲の少ない方向に望遠鏡を向け直しました。

M58

ミューロン120 3.5min

ここも雲が多く僅か3.5分で諦め。
でも、このM58は露出をかければ見栄えのある銀河に写るような感じがします。天気が良ければ・・。今度じっくり撮ってみたいと思いました。

NGC2275 NGC2274

かなり遠方の小さく暗い銀河で、こんな日にとる対象ではなかったな。

M61

ミューロン120 53min
直線に見えるような腕をを持っている銀河です。

本当に、曇ってるのによくこんなに写るもんだと感心してしまいました


ついでに、直前に調整がてら九十九里海岸で撮って、まだ未処理だったもの

NGC5908 NGC5905

ミューロン120 70min

NGC5908


NGC5905


空が暗いと、本当に撮れる写真が違います。
また遠征に行きたい!
Posted at 2025/05/13 16:19:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年05月04日 イイね!

GW前半 洪庵キャンプ場でM63

GW前半、本栖湖湖畔にある洪庵キャンプ場に友人3人で行きました。

繁忙期の湖畔は気合を入れて行かないととれないようです。


少し上がったところにテントを張りました。
湖畔は結構傾斜しているんで、より平な上の方を選んで自分的には正解。



5月なのに桜がまだ満開なところもあって、花見をしながらキャンプできると思ってませんでした。
帰る頃には車の上に桜の花びらがたくさんのってました。


この日は超快晴なこともあり満天の星空。星の輝きも都心とは全然違います。
テントから出た途端、誰でも秒でわかるくらいに、全天にかかる天の川がはっきり見えました。
一緒に行った友人も感動してました。

赤道儀を使って長秒露光してるので、星は静止していてシャープですが地面は動くんで少々ボケてます。

天体望遠鏡で帰りは星撮りをしてから帰りました。

数ヶ月かかってやっと設定が決まった、タカハシ μ(ミューロン)210



M63 銀河

μ(ミューロン)210 75min


芝桜まつりにも
Posted at 2025/05/04 20:30:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2025年04月06日 イイね!

ミューロン210,C8,C9.25

年始に新しい天体望遠鏡を導入してました。
タカハシのミューロン210(μ210),口径20cmの反射望遠鏡です。

寸法をよく確認してなくて、 届くと予想外に大きな望遠鏡でした。

普段一番使用していた20cmの反射望遠鏡 セレストロンのC8が奥で、手前がミューロン210

全然大きいです。
(正確な口径はミューロン210 207mm / C8 203mm)

口径235mmの反射望遠鏡、セレストロンのC9.25が奥です。

全長が長いせいもあってか、C9.25より大きく感じます。

C9までは車のトランクに入るんですが、ミューロン210はトランクに入りません。椅子を倒さないと入りません。

C8と同じ20cmの反射望遠鏡なので、同じくらいをイメージしていて、届いたら大きくてちょっとびっくりしました。

自分の目論みは、性能的に、C8とC9.25の中間くらいを想定していました。

ところが同じ20cmの反射望遠鏡のC8を超えるが解像度がなかなかでず、銀河の淡い部分もC8の方がよく捉えます。
ちなみにC8とC9.25を比べると、全ての性能でC9.25はC8を上回ってます。

色々調整してもC8レベル越えには至らず、3ヶ月経ったのに・・・いまだ調整中です。
それでブログの更新が滞ってしまってました。(車関連のサイトなんですが^^;)

一言で言うとじゃじゃ馬ですね。

特にフォーカスを合わせるのが難しくて、C8はオートフォーカスでビッタリ合わせられるんですが、ミューロン210はフォーカスつまみを動かすと星がぶっ飛んでしまって(仕様なので仕方ない)、これではフォーカスつまみを使ったオートフォーカス化は無理でしょう。大きなバックラッシュもあるように思えます。

なので、今は手動で合わせてます。
これが合わない。

高い輝度の星にクロスが出て、その様子でフォーカスを合わせる方法があって、これを推奨している人が見受けられますが、これでは完全には合わないです。
大体5割くらいの確率で、撮影中にフォーカスが合っていないことに気がついて、やり直してます。微妙なところなので、長時間の露光をしないと合っているかどうかわかりません。
いつも35mm換算で焦点距離1万mm程の超望遠で撮影してることもあるのかもしれません。

まだ調整中ですが、ミューロン210の調整中に撮ったものです。

M106

ミューロン210 72min


NGC3861
14等級の暗くて小さい銀河です。
銀河同士が衝突しているのかと思って撮って見たんですが、どうも衝突はしてないようですね。多分。
逆に銀河が衝突ではなく、重なって撮れるのは珍しいと思います。

ミューロン210 70min

M94

ミューロン210 45min

M65

ミューロン210 70min

NGC2685

ミューロン210 70min

NASA HST

M99

ミューロン210 77min





ミューロン210は、本当にじゃじゃ馬な望遠鏡でした。
はっきり言うとかなり面倒です・・・^^;

別な面で見ると、セレストロンのC8、C9.25は万人向けに使いやすく出来てるのがよくわかりました。
Posted at 2025/04/07 00:44:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「凄いカメラがでたようです http://cvw.jp/b/559333/45127616/
何シテル?   05/21 20:00
みなさんの情報が、いろいろ参考になったので、お礼に情報をお返したいとおもいます。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

[トヨタ プリウス] Z化計画 リアバンパー ガーニッシュパネル交換 外し方 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/07/10 12:55:57
パール富士の撮影場所計算方法 備忘録 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/02/01 14:23:14
[シトロエン C4 ピカソ] 自分で初めてバッテリー交換② 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/01/05 22:38:53

愛車一覧

シトロエン C4 ピカソ シトロエン C4 ピカソ
C4ピカソは13台目の車です。 いままでの経験から、視界のいい車は運転していて気持ちがい ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation