ファインダースコープ電子化考
C9に標準でついていた50×7ファインダースコープが使いにくいので撤去して、
今は240mmのガイドスコープにアイピースを付けて使っています。
(実測で、50×7ファインダーは35mm換算で約200mmの視野サイズ、
240mmのガイドスコープに15mmのアイピースをつけて35mm換算で約400mmの視野サイズでした)
でもいずれは電子化したいということで、少しお遊びをしました。
小型のWifiカメラです。
3000円前後なので、いわゆるトイカメラに属すものだとおもいます。
大きさは裏面で32×32mm。
バッテリーが内蔵されているので、なにも結線は必要ありません。
720pで、そこそこの画質で、Wifiでスマホと繋がります。
小型のWifiカメラというと、赤外線LEDとかいらない機能がついてしまっているものがほとんどです。これは、望遠撮影に特化している珍しいトイカメラなので、これで少し遊んでみることにしました。
レンズは35mm換算で約250mmの望遠レンズがついています。もちろんマニュアルフォーカスです。
ただこのレンズは、一見大きなレンズがついているようにみえますが、
フェイクで、実際は、遮光フード的な構造の奥に直径約5mmの非常におそまつなレンズがついています。
なので、これを交換します。
分解すると、
電池は、3.7v 500mAh のリチウムイオン電池と結構ちゃんとした電池でした。
Wifiのアンテナも結構ちゃんとしたアンテナです。
トイドローンを分解したときは、単なるリード線でしたし。(笑
レンズマウントは、m12マウントと踏んでいました。ビンゴm12でした。
レンズは、35mm換算で約500mm F2.8(たぶん) と約350mm F2.0 の2つの望遠レンズを入手。
1/4インチの撮像素子なので、極小さなレンズでも明るい望遠レンズになります。
約500mmのレンズです。
この500mmのレンズで数百メートル先にある高い鉄塔の画像です。
そこそこの解像度です。
(IRフィルターは外してあるので、色合いは変です)
比較のため、35mmフルサイズに 400mmをつけて
その視野はこんな感じ。
周辺減光は、トイカメラのほうが少ないようです。
心配なのは、トイカメラなので感度です。
露光もオートで、1/30s以下になりませんから、感度は期待できません。
重さは27g 、約350mm F2.0相当の望遠レンズをつけても、47gです。
ちなみに、m12マウントを僅かな隙間で囲む枠がもともとあって、そこを利用してm4のネジを切って、調整ネジを4ヶ所付けています。
これで光軸の微調整ができるようにしています。
改造ついでに、裏蓋の内側に、カッターの刃を車用の極薄両面テープで仕込んでおきます。
するとどこでも磁石でくっつきます。
ファインダースコープにします。
StarSenseの下に、モデルガン用のレーザーがあります。先端の2つのネジで上下左右に光軸の微調整が出来るものです。
(トイカメラが出っ張っているのは、スペースがなかったためです)
StarSenseと主鏡の光軸は、一度誤差を自動で記憶させれば本来あわせる必要がないものなんですが、
いろいろトラブルがあって、StarSenseをファクトリーリセットしていて、
そうすると、記憶している内容が消えてしまって、またやり直すときに光軸のずれが大きいと面倒だったので、
StarSenseと主鏡の光軸をレーザーで合わせていました。
ですので、このレーザーがの見える位置が主鏡のみている場所になります。
これで、主鏡がなくても、昼間でも、室内でもファインダースコープと主鏡の光軸をあわせることができます。
だいたい合わせました。
ここで、もっといい場所に気が付きました。
そこは副鏡の支持体。
ここです。
350mmをつけて見ました。
ここがベストでしょう!!
いろいろやらなくても、
磁石でつけるだけで、ほとんど光軸は合っているはず!
極軸調整したときの北極星です。
とりあえず映ってます。
ここで気が付きました。
極軸調整のときはいいですけど、
そのあと、iPhoneは、StarSenseとWifiで結ぶので、
カメラの画像がみれない!。
要はファインダースコープとして使えるか確認ができない。
そうスマホは2つ必要だったのです。
ファインダースコープ用のスマホが!
昔のSE、5Sとかあるから今度はもってこよう。
もう一つの使いかた
こちらは500mmを使用して、
m42 0.75p(T2) のアダプターリングをつけて、
赤道儀の極軸調整用の穴にねじ込んで、
極軸Wifiカメラです!
ちなみに、レンズを取り外して、m42でガイドスコープのm42とつなげれば、無線電子アイピースになります。(または、m12-31.7mm変換アダプター)
このとき、スマホ側の設定で、左右反転・上下反転の切り替えができるので、どんな接続でも正立像になります。ただ、1/4インチでは拡大されすぎて視野が狭くなってガイドスコープの用をなさないような。
目視ではぎりぎり見えるかどうかの明るさの
北極星が映ってます。
だからどうなの?と、
とりあえず「見えるか、見えないか」のテストだったので、
ここから先はまたのんびり考えます。
※レンズの焦点距離は見た感じがわかりやすいように、すべて35mm換算で書いてます。フィルム時代の人なので^^;