そのうち、と思いながらなかなか踏み切れずにいた、念願の望遠鏡デビューを今年果たしました。
車とは関係ないですが、車で持ち運ぶレジャーということで^^;

いろいろ調べてとりあえずはこれくらいから初めてみるかと選んだのが口径100mm級の入門機「Celestron Nexster 5SE」 です。
選んだ理由は、
1.デザインがスマート(性能とは関係ないが大きな理由^^;
2.自動モードが充実している
3.星の名前を全く知らなくてもセッチングできる。
4.スマホと連携できる
5.米Amazonに追加機材がたくさんある
6.極めて小型で軽量(車から離れている観測場所でも歩いて持って行ける)
7.お手軽赤道儀になる
8.価格がお手頃
9.裏技がある(後記)
【1と2】です。
この望遠鏡にはセッティング用の自動モードが5種類あります。(事前に場所と時間はセットしておきます。)
一旦セッティングすれば、あとはリモコンで、見たい星や星雲を指定することで、グワッーと望遠鏡が自動でそこを向いてくれます。近くの場所なら10秒くらい、遠く場所でも大体は数十秒ほどで完了して指定した天体を捉えます。且つその天体を追い続けるモードに入ります。
自動モードの5種類とは。

1)3スター アライメント(スカイアライメント)
明るい星を何でもいいから3つ選んで教え込む方法です。
望遠鏡のリモコンを使って明るい星を一つ選んでAlignボタンを押します(望遠鏡は電動で動かします)。次に別の明るい星を選んで、と同じことを計3回行います。選ぶ星は惑星でも、知らない星でも、なんでもOKです。
おそらく望遠鏡のコンピューターはAlignボタンが押されたときの3つの座標が電動で動かした量でわかりますから、明るい星の座標のデーターベースとマッチングを行うことで、望遠鏡が今向いている方向と仰角を正確に見つけ出すことができるのだと思います。(望遠鏡にカメラがついているわけではありません)
この方法は、星の名前を全く知らなくてもいいことと、3点が基準なので自動調整精度がいいことです。

2)2スター オートアライメント(オート ツースター アライメント)
明るい星を一つ自分で決めて、リモコンの星の一覧からその星を選びます。
その星を望遠鏡で捉えてAlignボタンを押します。
更に、リモコンで表示されている星の一覧から星を選びEnterを押します。(現在見えているはずの星の一覧です)
すると、その場所に向かって望遠鏡が自動で移動します。
これは補助的な大凡の自動移動なので、
望遠鏡で星が見えるようにリモコンで微調してAlignボタンを押して終了。

3)2スター アライメント(ツースター アライメント))
2スター オートアライメントの望遠鏡が自動で動く部分を手動でおこないます。

4)ワンスター アライメント
明るい星を一つ自分で決めて、リモコンの星の一覧からその星を選びます。
その星を望遠鏡で捉えてAlignボタンを押します。

5)惑星アライメント
月とか惑星とかをリモコンの星の一覧から選びます。
それを望遠鏡で捉えたらAlignボタンを押しします。
では、この5種類でどれがいいのかというと、
当初は星の名前を全く知らなくていい、購入理由にもなっていた「3スターアライメント」が楽かとおもいましたが、実際使ってみると、3つの星を望遠鏡のアイピースで捉えるのはかなり大変で、とても時間がかかることもわかり、
むしろ「2スター オートアライメント」が2つめの星近くまでは自動で動いてくれたり、簡単で早く、そこそこの精度もでることがわかって、もっぱら私はこれです。
一つだけ星がわからないといけませんが(このモードでは惑星は使えません)、スマートフォンの星空ARアプリがいろいろあるので、それを使えば一つくらいは見つかります。リモコンを操作して望遠鏡のアイピースで捉えるのはそれだけで、2つめは自動ですぐ近くまでいってくれます。ただ3スターアライメントよりは簡単ですが追尾精度が落ちます。
一番簡単なのは、星を一つ捉えるだけの「ワンスター アライメント」と「惑星アライメント」ですが、時間とともにずれてくる量が多いので、さくっと星をみたいときにだけ使っています。
【スマホとの連携】

この望遠鏡には、別売のWifiアダプターがあります。
これを望遠鏡のAUX端子につなぐをスマホと連携ができます。
スマホからセッティングして、アプリのリストをタップするだけで、その場所に望遠鏡は自動で移動します。ただ、2スター オートアライメントだとズレが大きく、その後の微調整が面倒で、結局使わないということになってます。スマホとの連携は、3スターアライメント必須感があります。
【極めて小型で軽量】
そのへんに売っている旅行バックに入ります。
あとは三脚を手に持ち、カメラバックを肩から下げれば、車から離れているところで観測するのも容易です。
【お手軽赤道儀になる】

この望遠鏡の専用三脚は、簡単に赤道儀になる機能があります。この6Eまでにこの機能があって、この上の口径の大きい8Eにはありません。これも6Eを選んだ理由です。
8Eでもできないことはないのですが、専用の凄いゴッツイ治具を入手して、それを三脚の上に設置することで赤道儀にするので、イッキに大変なことになります。
赤道儀にした場合、アライメント方法が変わってきます。
3種類から選ぶことができます。
2スター アライメントとワンスター アライメント、惑星アライメントの3種類になります。
(3スターアライメントは、なくなります)
この2スター アライメントは、呼称は同じでも動作が異なります。
3つの アライメントとも共通に、
まず、三脚を北に向けて、台座を緯度分傾けます。レバーひとつの操作なので簡単です。
次に望遠鏡をだいたい真南に向けます。
これで望遠鏡がどこに向いているのかをコンピューターがある程度わかるようで、リモコンから2スターのうちのはじめの星を選べば、その星の近いところまで自動で移動してくます。2つ目も同じく自動です。
ワンスター アライメントは、惑星以外の天体を一つ選ぶと自動で近くまで移動するので、アイピースを見て微調整してAringを押します。
これで終了。
惑星アライメントは、ワンスター アライメントの選ぶ星が惑星になります。
【裏技】です。

望遠鏡を外して専用治具にカメラをつけると、なんとカメラ用のお手軽赤道儀になります。
赤道儀でないと、たとえ星を追随をしても、長い時間でみれば、画面中央を中心にして回転して見えます。
星や惑星を望遠鏡で目で見る分には、この回転は極めてゆっくりなので問題にはなりません。ところがカメラでは長い露光をしたりするではそうはいきません。
なので赤道儀が必要になります。
昨今はポータブル赤道儀などあるようですが、おそらくこの6Eは、極めて設定が楽だとおもいます。
カメラは高倍率のレンズをつかったとしても、望遠鏡のような高い倍率ではないので、ワンスター アライメントで設定完了。精度を出したい場合でも2スター アライメントで、すぐに設定は終わります。

望遠鏡での撮影より、カメラでの撮影のほうが実は好きだったりするので、この機能は5SEを選んだ大きな理由です。
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気がついた大きな弱点としては、
システムの駆動パワーが弱いことと駆動系の締りが甘いためか、望遠鏡+重量級のカメラで撮影するのが厳しいこと。
もう一つは
オートガイドという、専用カメラの画像で星の動きを調べて追随して、望遠鏡の位置補正をする機能がないので、どうしても時間とともに少しずれてくることです。つまりカメラで長時間の露光する撮影ができないという問題です。
これはいまのところ、高感度カメラで露光時間を短くして、コンポジット(画像加算)で凌いでいます。
まあ、安い初心者用の望遠鏡なので仕方がないでしょう。
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実際使ってみると、天体望遠鏡のことが少しずつわかってきました。
結構楽しんでいます。
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