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ちばピカのブログ一覧

2020年09月29日 イイね!

惑星を強行


昨日久しぶりの秋晴れということで、
9/28 惑星を撮りにいきました。

確かに晴れは晴れなんですが・・・。

薄い霞雲がかかって星撮りには厳しい状態でした。
ていうか、通常諦めます。
風も7m/sと結構ありました。

昨今ずっとこんな天気が続いていて、快晴がほとんど期待できないので、
無理を押して撮ってみることにしました。

こんな感じです。公園の中です。
セッティングしている最中にとったものです。21時頃です。


矢印が木星で、薄い曇がかかってます。
しかも、左の木に隠れて、
すぐ近くには満月に近い月があります。

仰角もかなり小さいので、公園の木に隠れる前に急いでセッティングしました。
キャプチャー用PCの用意、フォーカスの調整、シャッタースピードの選定やらいろいろやることがあります。

満月、雲、風、仰角。厳しいです。

銀河は全く無理ですが、惑星ならなんとかならないかと。
結論から言うと、結構とれました。

機材はこんな感じで。


フリップミラー上部の普段アイピースをさしている場所に、
2倍のバローレンズを介して
普段電子ファインダースコープで使用している小型カメラを取り付けています。
(実はStarSenceを使うとファインダースコープを全く使うことがないので、お守りで着けてます)
撮像素子はSONY製 1/3インチIMX322です。

倍率がかなり上がります。
もとのC9の焦点距離が2,350mmですから、
1/3インチだと、対35mmフルサイズは
7.21倍で16,943.5mm
更に2倍バローで33,887mm。凄い数字です。

StarSence用のスマホのアプリで「Align」をタップすると
全天のあちこちを自動で撮影して望遠鏡の位置をスマホが数分で把握します。
スマホ画面の星図で木星を探して「Go to」をタップ。

望遠鏡は水平に近い状態になり、一発で木星を捉えました。
既に自動追尾の状態です。
ただ、一眼モニターの中央ではないので、


先ず、一眼モニターの中央に対象を捉えるように望遠鏡の位置をスマホで微調整してから、
フリップミラーを小型カメラ側に切り替えます。
(小型カメラの視野は極めて狭いので一眼のほうで調整した感じです)

小型カメラ側は合焦位置がカメラとは少し違うので、C9のフォーカスダイヤルを左に2回転して合わせます。
捉えました。

これを普段モニターにしている8インチのWindowsTabletPCをそのまま使って、
SharpCapというソフトで動画でキャプチャーします。
関係ないですけど、8インチだとズボンのポケットにギリギリ入ります。

小型カメラとの接続はUSB一本です。
伝送はYUY2を選んでいます。



QuickCaptureボタンが便利で、
1000フレーム分をCaptureした後、保存してくれます。

この動画ファイルをAutoStakkert!というソフトで一枚の画像にします。
動画をスタックして一枚の画像を作ってくれます。


今のところデフォルトでうまくいってます。
「1)Open」「2)Analyse」の後、
適当に惑星の内部をいくつかマウスで選ぶと、(適当ではないんだろうが)
「3)Stack」が有効になるの押して終わりです。
簡単です。一枚のTiff画像を作って保存したと表示されます。

それに非常に高速です。
1000フレームを評価して、いいところを50%ほど使ってスタックしているようですが、
評価とスタックそれぞれに十数秒しかかりません。
(解像度とかPCスペックとかで変わるでしょうが)

出来上がった画像はPixinsightで、
[HDR]Wavlet
[HTF]Histgram
[Deconvolusion]復元
[CTF]カラー調整
と処理してます。


木星です。

クロップなしのまんま動画です。QuickCaptureでの1000フレーム分。

長時間露光ではないので多少は動いてもいいですから、オートガイドはしてません。
樹木に隠れそうで、ちょっと急いでいたので中心がズレてます。
アイピースで見たほうが動画より綺麗に見えます。何故なんでしょう。
大赤斑もよく見えました。


(クロップなし)
こんなに曇っていて、満月が隣にあって、仰角も小さくて全く駄目かとおもってましたが、
条件からいったら上出来なのではないでしょうか。
大赤斑の左の渦が強く見えているように思います。そういう時期なのかもしれません。

木星が、樹木に隠れたので隣の土星に移りました。

土星の輪が、まるで輪ゴムのようです。^^;

こんな動画でよくここまで復元してくれるなぁ。AutoStakkert!は偉い!

(クロップなし)

火星です。

1000フレーム分を15セットキャプチャーしました。
そのうち14セットは途中で雲が横切ったのか画像が暗くなったりボケたりで。

この1セットはかなりまともだったで、これでスタックしてみます。



(クロップなし)

前回は砂嵐で模様が全く見えませんでしたが、今回はよく見えます。
画像では小さく極冠も見えます。

この後更に曇ってきて、全天で火星だけしか見えなくなり、
その火星も見なくなった直後。

雨が降り出した!
焦りました。
まぁ、普通やらんよ、こんな日に天体観測。

急いで撤収!

天体観測で雨に降られたのは初めてです。

惑星は条件が悪くても意外に撮れることを発見しました。

Posted at 2020/09/30 02:28:30 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2020年09月18日 イイね!

久々のヒット。LEDフォグ


前ブログでストップランプランプの球切れを基にLEDを刷新した記事の続編です。

LEDフォグです。

ピカソのハロゲンフォグは全く用をなしません、
なんとかならないかと新車時から思ってました。
点灯させても、いらない真横と見えない真下が少し明るくなるだけで、霧や山道でも全く役に立ってませんでした。
光軸の調整もできますけど、そいう問題ではなく配光の問題だとおもいます。

そこで、ダメ元でこのLEDフォグを着けてみることにしました。




NAO製 N86 のH11プラグタイプ。

1860 LED が4つついています。

他のLEDフォグと違うところは、レンズのついたLEDが前方についているところです。
同じような構造のものも少しありましたが、前方用のLEDが強いものは、これ以外に見あたらなかったです。
つまりランプハウスの形状で決まる配光に関係なく、前方へ効率的に照らしてくれることが期待できます。

懸念される点は、純正ハロゲン55Wに対して8Wで、換えても明るくはならないのではという懸念です。


後方の寸法は純正と同じ。
前方もほぼ同じでした。
消費電力は純正55Wに対して 8W。

作業は簡単です。
ランプカバーの上部2箇所にマイナスドライバーを刺してカバーを外します


あとは、トルクスネジを外せばフォグランプユニットを外せます。


交換して夜中に確認しました。

結果はビンゴです!
全然明るい!

見える範囲は、純正の4倍くらい!
比べるとこんな感じです。


純正ハロゲン


LED (実際のLED。みた目に合わせてます)

前方にスポット照射しているような配光を心配してましたが、
ほとんどわかりませんませんでした。
スポットの段差もなく、ヘッドライトが照らさない左右も、まんべんなく照射しています。

光量も期待通りで、
15km/hなら、フォグだけで走れます。
こんなフォグがあったらという絶妙な光量でした。
ギラギラに光るフォグにもしたくなかったので、このくらいが丁度いいです。
しょせん8Wです。前方からみてもギラギラはしてませんでした。

ところが、交換したあと問題が起こってました。
点灯後2分くらいで、2,3回点滅したあと消えてしまいます。

初期不良かと思いました。
2つとも同様なので初期不良とは考えにくいです。

加熱防止のためLED内部での電流断かともおもいましたが、2分は短すぎます。

調べてみると、ピカソ側が意図して電力供給を停止していることがわかりました。

先ず考えられることは、球無しと判断されて電力供給を停止したということです。
なにせ8Wなので、球無しと判断されてもしかたないところです。

対策としては、球切れキャンセラーユニットを着けることです。
着ければ点灯するでしょう。
このユニットは抵抗を噛まして、50Wくらいの電力を消費して、球切れしてないと車に教えてあげるものです。
ですが、せっかく55Wが8Wになって超省エネになったのに、省エネ分を熱エネルギーに変えるという、どうも納得のいかない行為です。
かといって、このLEDフォグは自分の理想に近く、諦めきれません。

ちょっと思ったのが、2分も点灯しているということは、ギリギリのボーダーライン上にいるかもしれないということです。

もしかしたら、10Wあるいは1Aがスレッショルドで、そこまで流してやれば点灯し続けるのではないかと。
いずれにせよ。なんとか低い電力で運用できないのか。

10W/12V=0.833A
12/0.833=14.4058 Ω

15Ωのメタルクラッド抵抗を並行につなげて10Wずつ消費電力を上げていけば、
どこかで点灯するはずです。
価格を調べると300円と大した価格ではなかったので、4つ入手してこれを試してみます。

が、ふと思いました。
左右両方ともLEDに替えると、別々のタイミングで消灯します。
ということは、球無しの判断は左右別々に行っています。
ならば、片方のフォグにLEDを並列につなげれば、10Wあるいは1Aがスレッショルドであればそれを超えます。消灯しないのでは?

もしスレシホールドがもっと上であっても、つなげる抵抗は少なくて済むので、やってみることにしました。


テスト用のH10の二股ケーブルを作ります。


つなげてみました。
加熱保護でLEDが電流遮断している可能性も0ではないので、一応片方はランプハウスにいれました。

ビンゴです。
30分経ってもどちらも消えません。



実車用のケーブルをつくって
左側で両側を点灯させるようにしました。

ただ、ちょっと疑問です。
なぜ2分なのか?

市販されている球切れキャンセラーは50Wほど流してるのに、
10Wあるいは1Aは低いようにおもいます。
球切れ警告がでるわけではありません。

球切れ検知ではなく、
漏電検知、あるいは水没検知と考えると納得いくのですが・・。

既に2ヶ月が経ち、
長野の山奥や、星撮りでも大活躍です。

星撮りスポットの駐車場は、
みんなわかってるので、多くの車がヘッドライトを消して入ってきます。
でもこれが、結構危ないんです。
中には、前方の柵がわからずに「ガシャ」とぶつける車もありました。
以前は走る前には一旦車を降りて、車の前になにもないことを確認してから歩くようにゆっくり走ってました。

でももうこのフォグで安全にゆっくり走れます。

久々の車いじりヒット作!
LEDフォグでした。




赤い目玉がお気に入りです。


Posted at 2020/09/18 21:44:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年09月12日 イイね!

Pixinsightでコンポジット

天体写真の話です。

コンポジットは具体的にはどう処理していて、
それにに必要な画像は、どんなものを用意したらいいのか、大凡のところしか把握していなかったので、詳しく調べてみることにしました。
対象はPixinsightです。
Pixinsightでは、コンポジットは加算平均とか位置合わせなどのプロセスを個別に処理していく方法とScriptでいくつのプロセスをまとめて実行する方法があります。

コンポジットに必要な画像は、Bias, Dark, Flat, Lightです。
Lightは実際の撮影画像で、その他は補正用画像です。

まずはBiasからです。
別な言い方をすれば、オフセットとか、
もっとこなれた言い方をすれば、0の位置

シャッタースピード0秒の画像のようですが、そんなことはできないので、
1/8000秒 でカメラに蓋をして、真っ暗な場所で、リモコンで撮影したものを代用します。


もちろん真っ暗な画像です。
数字で見ることはできますが、分かりづらいので、
暗い部分の階調を伸長してみます。


ノイズとシェーディングがわかります。
シェーディングは低周波のむらのことです。

一部を画素がわかるまで拡大して4枚をGIFにするとこんな画像になります。


ランダムなノイズですね。
これを平均化してオフセットを求めているのでしょう。
もしくは統計をとった振幅のミニマム値かもしれません。
なので、Biasは枚数が必要だということです。
ミニマム15枚は欲しい感じです。

ちょうど外気温が体温に近い猛暑だったので、
33度の室内と、エアコンをかけて25度(30分エージング)にしたときで、
平均の出力の変化を数字で調べてみました。
結論はこの温度差での有意差はありませんでした。
といっても本来は温度依存するはずなので、
10度、0度と下げれば当然変わると思います。
ですが季節ごとに室内で用意すればいい感じでした。

****************
ちょっと撮像素子のノイズについて
****

大体4つあるようです。簡単にいうと。
[暗電流ノイズ]
ランダムノイズとかダークショットノイズとも言われるようです。
ラジオの局間ノイズ(古い^^;)のようなものですが、常に信号に乗るところが違います。
信号:依存せず
温度:依存する
IOS:依存する

[読取りノイズ]
センサから信号を読取るときに発生してしまうノイズ。
信号:依存せず
温度:依存せず

[光子ショットノイズ]
100の光子が当たって、本来100の電子に影響をあたえるはずなのに、
実際は100にはならず、決まった分布のバラツキを持ってしまうことによるノイズ。
信号:依存する
温度:依存せず

[固定パターンノイズ]
素子の画素ごとに、性能がどうしても不均一になってしまうことから起こるノイズで、
時間的な変化がほとんどないので固定したパターンに見えるもの。
信号:依存せず
温度:依存せず

その他に、ノイズとも言えなくはないもので、
ホットピクセルがあります。
特定の一画素がおかしな信号をだすことで、画素欠陥のように見えるものです。明暗の2種類があります。(中間調は見たことがありません)
****************

Biasはこの、暗電流ノイズを調べるためだとおもいます。

読取りノイズも入っているとはおもいますが、私は読取りノイズの実際のデーターを知らないので、
このあたりはよくわかりません。
同じ意味で光子ショットノイズも外します。

****

次は Darkです。
例えば5minの露出で撮影する場合、
光を与えないで、同じ5minの露出をしたものです。暗い画像です。
これもわかりやすくするとこんな画像です。


一部を拡大して4枚をGIFにするとこんな画像になります。


場所が変わらない強いノイズと、ランダムな弱いノイズの2種類があることがわかります。
このノイズが撮影画像にのっていることになります。

この場所が変わらないノイズが固定パターンノイズでしょう。
ランダムなノイズは、暗電流ノイズだとおもいます。
信号の値を確認すると固定パターンノイズは、おおよそ暗電流ノイズの振幅の2倍ありました。
但し、暗電流ノイズは平滑化してぐっと減らせるので、固定パターンノイズは暗電流ノイズよりかなり大きいことがわかります。

といっても両者の大きさは極めて小さいので、
風景画像など普通の写真撮影で問題になることはありません。
しかし極限の条件で撮影する天体撮影では、これが大きな問題になります。

このノイズを減算するのですが、
強いノイズは同じ画素に常に存在しているので、
Darkは1枚だけでも大きな効果があることがわかります。
別な言い方をすれば、2枚3枚と増やしても枚数に比例した効果があるわけではないこともわかります。
もちろん用意できるのであれば多ければ多いほどいいです。

Darkはいわゆる固定パターンノイズを軽減するためのものだとおもいます。
温度に依存しないはずなのですが、一応これも室内気温を5度ほど振ってデーターをみました。
結果に有意差はありませんでした。
なので、季節ごとに自宅で用意するくらいで良さそうです。
確実なところとしては、撮影から帰ってきたら、自宅で、
撮影した同じISOと同じ露光時間でつくるのがより確実そうです。

私の場合は、カメラのレンズを外して蓋をして、できるだけ暗くして撮っています。
このとき床に逆さまに置いてとってしまうと、縦持ち撮影されたようになるので要注意です。

Bias とDark後の拡大画像です。もちろん後が左です。

暗電流ノイズと固定パターンノイズが、見事に消されています。


ここまで確認したとき、疑問が1つ残りました。
ひとつはBiasのシェーディングです。


いったいこれは何なのか、
温度依存は確認できませんでした。

妙に幾何学的で・・・。

で、見ていたら、L字の構造とかシャッターに似てるなと思いました。
真っ暗にしているので関係はないはずですが・・・あまりに似ている。

そこで、「サイレント撮影」を「入」にして、電子シャッターにして、
機械シャッターを動作させずに撮ってみました。

すると


見事に消えています!

ということは、天体撮影は電子シャッターのほうがいい?

ところがサイレント入では、最長の露出が30秒、Bulbができません。
ということで機械シャッターは使わざるを得ません。

それと気になったのが、電子シャッターにすると、Biasの平均輝度が1.47倍上がります。
別な見方をすれば、もしかしたら機械シャッターは露出が少し少なくなるのかもしれません。
この平均輝度の違いの理由は、今も不明です。

もう一つわからないことがありました。
なぜBiasが必要かということです。

普通に考えれば、オフセット(Bias)の値を調べて、
素子に、明るさのわかっている対象を見せて、
その素子からの出力の値を調べれば、出力勾配がわかります。

でもコンポジットの処理では、明るさのわかっている対象を見せるわけではありません。

なので、オフセットの値は、ここを越えたら何かを捉えたことがわかるだけです。
ところが、オフセットは、ヒストグラムと実画像をみながら、後で人が勝手に決めます。
ごく僅かなオフセットの値を求めたところで、意味はほとんどないはずです。
と思ってました。

が、Darkの画像を見てわかりました。
Darkにはランダムな暗電流ノイズがのっています。
だからをDarkからBias減算して、固定パターンノイズを正確に求めているのだとおもいます。
それ以外にBiasの使い道は思いつきません。要はBiasはDarkのためだということです。

残るはFlatです。
Flatは、画像全体のシェーディングを補正するために必要なようです。

厳しめの画像を使ってみます。
星撮りの帰りです。23時から高速道路が無料になります。
それまでの空いている時間がもったいないと思って撮ったものです。
薄曇りの空で、月が昇ってきて既に明るなってきている普通は撮らない条件です。


これが原画です。
強力なシェーディングとM33が薄っすらと写ってます。


このFlat補正は、いろいろな作り方や、憶測や推察的な見解などいろいろあって、
いまいちベストがわかりません。
大きなところでは、実際の望遠鏡でつくったほうがいいのか、人工的(プログラム)なほうがいいのかです。
または両方を組み合わせるのか。

実は似たようなことを以前の職場の実験室でやっていたことがあります。
光学入力機器の測定でFlat画像が欲しいときに、すりガラス状の加工がしてある厚さ5cmほどのガラス板を測定器の前に付けて、均一な光源の前に置いて撮影します。
そのすりガラスは光学機器のメーカーが専用に作ったもので、均一になるように専用に加工されている特殊な仕様のものです。
もし望遠鏡用につくるとしたら本体より高額になるでしょう。
C9に使うなら、直径1m,重量50kgくらいになるかもしれません。

こんな経験から、はじめは人工的につくるのでなく、半透明の乳白色の板を加工し、望遠鏡の先端に取り付けて撮影して、Flatとして使用していました。ところが精度よく補正してくれる画像はできませんでした。やはりこういう単純なものでは効果が小さいようです。
結局、撮影画像+人工で、綺麗なFlat画像をつくったほうが良いという結論になってます。

いろいろ試してみて、なかなかいものはありませんでしたが、
今のところは、自分で考えた StarNet++を利用する方法を行っています。

手順は、
オートガイドの前、オートガイド用のPCを出したりとか他の配線をしたりしている空いている時間を利用して、
撮影視野を対象より少しずらして、星だけにして、実際と同じ撮影をします。


この画像の星を、StarNet++で消します。



使い方は単純で、ただ実行するだけです。
パラメーターをデフォルトの64にしています。



星が消された画像です。

他にも、リサイズして、局所最小値で星を消すとか、スムージングで消すとか、星を消す方法はいくつかあります。StarNet++が決定的に違うのは、星以外の部分はほぼそのままだということです。

StarNet++は強力なツールです。
そのかわり処理時間がかかります。横5000pix位の画像だと30分は必要です。

ただ、この画像にも、星があった場所がほんの僅かに残っているので、少し手を加えます。
Pixinsightを使いたいところですが、どうも中広域のスムージング処理が見つかりません。
(一旦リサイズという手はありますが)
なので PhotoShopを使います。

PixinsightからTiffで保存して、PhotoShopで読み込み、
(コピペでもっていくと8Bit深に変換されてしまうように思ったので、あえて一旦Tiffで保存しています)
PhotoShop内でガウスの平滑化を行います。
80pix->40pix->20pix->10pix->5pix (H5000pix画像の場合)
くらいやるとよいようです。
これをTiffで保存してFlat用画像としています。


左が原画。右が補正後です。
強力なシェーディングですがうまく補正されてます。

すばる画像処理ソフト マカリで画像の下の青のライン部分をグラフ化してみます。


撮像面の全てで、これ以上フラットにできないのではと思うほど、よく補正されています。
無調整、一発でここまで補正できるのはとても楽です。

両者のヒストグラムを同じように変化させるとよくわかります。どんなにヒストグラムを変化させても、補正後の画像はどこまでもフラットのままです。


ここで、一つ疑問があります。
Flat画像は、1枚でいいのでしょうか?

上のDark補正後の画像は、実はFlatもされています。
ここで使用したFlat画像には、微小な範囲で、暗電流ノイズがある場所と消えている場所があるような画像でした。
もしコンポジットが、Flat画像から暗雑音を減算して使うにしても、
Flat画像をそのまま使うにしても、いずれでも暗雑音の影響が場所によっては残るはずです。

実際の上の処理後の画像を見てみると、綺麗に暗電流ノイズが消えています。
つまり、Flatの処理は、暗電流ノイズが消えてしまうくらいの、局所的なスムージングをかけていることがわかります。
一方、FlatではStarNet++の星の残痕が問題になることから、星ほどの中広域のスムージングはかけていないようです。

ですので、ランダム雑音を軽減するために必要な枚数なのであれば、それは要らないようです。
極く綺麗なものであれば1枚でいいようです。

最終
もともと、写ってないようにも見えるM33でしたが、
薄曇りで、月明かりがあってもここまでもってこれました。

::
(Flat以外の、Pixinsight の強力なシェーディング補正Processは使ってません)


******
まとめ

・Biasは、枚数が欲しい。
・Darkは、1枚でも効果は大。でも Bias が引かれるのでBiasと同じ程度の枚数が欲しい。
それは、室内でもいい。(冬は外気温との差が大きいので不明)
・Flatは、実撮影近くの星だけの画像1枚から、星を消して使う。
微小域はスムージングして使われるので、枚数はそれほど重要ではない。1枚でいい。

いずれの補正用画像も、
予め用意してあったものでも、後日用意したものでもよい。

実撮影では、
Flat用画像を現場で1枚撮っておく。のみ。

******
もやもやしていたものが、大分はっきりしてきました。
嬉しい!


追)
DarkからBiasを引いている証拠が、もう一つあります。

Biasにあるシャッターのようなシェーディングは、
よく見るとDarkにもあります。
ところが、コンポジット後の画像に、このシェーディングはありません。

つまり、DarkからBiasを引いているから無くなるということだとおもいます。

Biasがなければ、Darkからこのシェーディングを消すことができませんから、コンポジット後の画像にも、このシェーディングが現れてくるはずです。




Posted at 2020/09/12 20:19:08 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2020年09月01日 イイね!

コロナニアミス

(「いいね」つけて大丈夫です)

チビの通っている塾で2名の感染者がでました。
新宿にある塾です。


ほぼ同時に講師1名 生徒1名。
でも2名に関係はないそうです。

講師は感染経路不明で、生徒は家族感染だそうです。
別々の経路で、ほぼ同時というのも、「どんだけいるんだ」という感じです。

幸いチビの担当講師ではなく、
生徒も別のクラスの子で、濃厚接触者にはなりませんでした。
ニアミスでした。

塾は休校することなく普通にやってます。濃厚接触者は除いて。
塾に行かせないという親もいないようです。

とくに騒ぎになることもなく、「親もそうなんだ」程度です・
東京都は累計で2万人を超えてますからね。
みんな坦々としています。

少し前に、別の新宿の塾では5名以上のクラスターが発生して、
そちらはテレビのニュースにでていました。
以前は、検査陽性率が40%という新宿はとんでもないときもありましたからね。
潜在的に結構いるんでしょう。


(塾からピックアップした帰り、車内から)
でも青か?
ちょっと違和感が・・・。

慣れっこになるのはどうかとはおもいますが、
千葉の田舎のほとんど感染者がでないところで、
家族が陽性者になって、結局引っ越したという話を聞いて、
そういうのはマズイなと思います。

しばらく静かにしていれば治るよくらいに、
地域の人が暖かくかつ冷静に見守ってあげるべきなのではと思います

少なくとも、嫌悪感を持った目で見ないようにしたいものです。
Posted at 2020/09/01 13:38:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「凄いカメラがでたようです http://cvw.jp/b/559333/45127616/
何シテル?   05/21 20:00
みなさんの情報が、いろいろ参考になったので、お礼に情報をお返したいとおもいます。
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